我楽多道士の庵

我楽多道士の庵

道士が鬱病になった訳



当時はまだワープロでしたが、普段なら30分もあれば出来るごく簡単な資料作りをしようとしたところ全く文章が出てこないのです。頭の奥底では様々な単語が渦を巻いているのが分かるのですが、一向に文章に纏まらないという状態でその日の午前中一杯ワープロの画面を見つめつつずっと「固まって」しまっていたのでした。
その日は午後医務室に行きベッドで休息をとり怱々に退社したのですが、その日の夜も不眠状態のまま朝を迎え、ふらふらする頭で起き上がった途端に倒れてしまいました。

神経に来ていることは薄々気がついていましたので、「とうとう来るべき日が来てしまったか」と、その朝父に紹介された精神・神経科クリニックの門を叩いたのです

道士の父も50歳半ばで過重労働が原因の鬱病にかかったことがあり、それを身近で見ていた道士は父と同じ病に冒されたことが分かったので、迷わずクリニックに行く決心がついたのです。
今振り返ればもっと早くクリニックで治療を受けていればという後悔の念もあります。しかし、ぎりぎりのタイミングで治療を開始できたことは不幸中の幸いというべきなのかもしれません。

診断は予想通り「鬱病」で投薬と共に暫くの休職・休養が必要というものでした。
以来「鬱病とお友達」の道士の生活が始まりました

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: