スリランカ宝石留学物語

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ジェムガスキー

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死ね死ね@ Re:スピネルとサファイアの見分け方は?(05/17) 死ね死ね死ね死ね死ね
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2013.09.20
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カテゴリ: 宝石鑑別
大好きな スピネル の中でも
とても好きな色は ラベンダー ・カラーです。
控え目だけど凛とした感じでしょうか*^-^*



Spineljpg.jpg
こちらの2石のスピネルは、
今年の6月に ベルワラ で買いつけたものです。




自然光では、
青味がかった淡い紫色、
まさにラベンダーの様相に魅かれました。




そして
この日中の色に満足していたのです・・・が、





ある夜、
ふっと見たら、





ありゃー!ピンクぽくなってる!!!
ピンクっぽい紫色に・・・・(((( ;°Д°)))) ・・・・




ピンクの発色は クロム に起因します。
青色は が起因なので、
赤紫やピンクがかった紫の場合、 鉄とクロム混在 しています。



Pinkish spinel.jpg
光源の種類で色が違って見える、
アレクサンドライトのような 変色効果 になっています。

(なかなか写真でピンクぽさが再現できません。
白熱灯下では淡いピンク紫です。)







このような色合いの
カラーチェンジ・スピネル は初めてだったので、




これってどういうこと???( ̄□ ̄;)




そういう時って、
過去に読んでいたけど、
記憶に残っていなかった記事が
ばぁ~っと目に留まるのですよね。




Gem-A (英国宝石学協会)の宝石学のジャーナルに




Taji1.jpg
(The Journal of Gemmology 2012 Vol33 Nos.1/4)


タジギスタン



パミール高原



ゴロン河




中学生の頃に覚えた高原の地名で、
すっかりその存在を忘れていたけど、
宝石の産地 だったのですね。

このゴロン河近くで産出されるスピネルに
青紫ーピンク紫の変色効果があると書かれています。

(希少ですが、
タンザニア、スリランカ、マダガスカルでも
産出されるとも書かれています。)








date.jpg
(The Journal of Gemmology 2012 Vol33 Nos.1/4)
スピネルの主体である 酸化アルミニウム 酸化マグネシウム

色の要因となる不純物として、
酸化チタン 酸化クロム 酸化鉄 酸化マンガン



・・・・、中学の頃は苦手だったけど、ヾ(。`Д´。)ノ
宝石学始めてから
元素や化学式も身近な存在になってきました・・・ ̄ー ̄;




でも
私が入手したスピネルがタジギスタン産ではないでしょう。


データーでは、
タジギスタン産スピネルの 屈折率は1.730から1.734 とありますが、


この2石のスピネルは屈折率が 1.712と1.719
スリランカ産(その他)スピネルの範囲です。


でも、パミール高原ってどんな場所なんだろう~?
このスピネルを見ながら、思いを巡らすのも楽しいですね。






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Last updated  2013.09.20 10:50:59
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