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八木哲郎

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2006/01/24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
正月に読んだ本の感想をひとつ。

綿密な描写ですこし読み疲れたが相当の力作。
あらすじは朝鮮人民共和国から反乱軍という形で、まず15人く
らいのテロ団が密入国し、福岡ドームを襲い、数万人の観客を
人質にして立てこもる。彼らの条件は2時間だけ九州周辺の防
空警戒システ
ムを解除し、自衛隊の出動を禁じるというもの。
日本政府は打つ手なく認める。この2時間の間に木製の複葉機で500人くらいの北朝鮮軍兵士が福岡に飛来し、占領する。人質は解放される。

後続12万人も来なくなるということで終わる。

さて、村上氏がこういう無理な設定までして何を訴えようとしたか、私の感受したことを書こう。
まず、島国で侵略されたことのない日本はまったくこういうことにたいして無防備だということである。
それから大人社会というものは所与の条件に適応してしまうということ。北朝鮮占領軍は駐留経費と行政経費を出すために福岡の悪徳商人をどしどしつかまえてきて財産を没収して充てる。こういうことに市民は満足し、反対行動にでない。福岡の行政関係者も北朝鮮占領軍にしたがい、日本政府が強硬措置にでることを断る姿勢をとる。
私は子供の頃、中国にいたが、同じ時代日本軍は中国の国民党軍、共産軍と戦争をしていた。それなのに私の居た天津や北京市内は日本軍占領地区として一見まったく平常な生活があった。日本人が中国人から襲われたり、反抗されたりした大きな事件は起きなかった。
第二次大戦中ドイツに占領されたパリでも、同様な日常市民生活がみられたということを読んだ。
したがって人間の大人社会というものは征服されたり、占領されたりしても、よほどのことがないかぎりそういう体制に大多数のマスは適応してしまうということである。





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Last updated  2006/01/24 05:49:50 AM


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