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2008/04/01
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カテゴリ: カテゴリ未分類


ソ連との冷戦という枠組みにとらわれたアメリカは、自らの描いた観念に一図にふりまわされる。アイゼンハウアー政権とソ連に対する恐怖に凝り固まったシャー(王様)はこの点で一致する。それでアイゼンハウアー政権はイランのシャーに全面肩入れする。シャー政府の要求する石油50:50利益配分を認め、イギリスの石油会社に賠償まで払うかわりにアメリカの石油会社にイラン石油の開発に参入させる。この鉱区の開発権利の売却と増え始めた石油生産で64年には最初の9千万ドルから4億8千2百ドルまで急増した。
こういう金は主に何に使ったかというと、開発計画と武器の購入である。シャーは強敵ソ連にそなえるためにアメリカの最新鋭の武器をつぎつぎに買い、核兵器まで欲しがった。アメリカの方針は中東の反共2カ国であるイランとサウジアラビアを2本の柱として、アラブナショナリズムを燃え立たせてソ連と結ぼうとするエジプト、イラク、シリアを抑えるため、50年代の終わりまで総額6億1千万ドルの援助をイランに与えるが、このうち5億ドルは軍事援助である。シャーが買う武器とアメリカの軍事援助はすべてアメリカの軍産企業から買うから、サウジの買う武器を含めて軍産企業は莫大な収入になった。
シャーはアメリカの勧告を受けて近代化を進め、女性の頭からスカーフを取り除かせるが、農業革命は不完全に終わる。大土地所有者の土地には手をつけられず、小農に分配された土地も小さすぎるために農民の生活を改善するまでにいたらない。
やがて過剰支出のために国庫は赤字に転落し、紙幣を増発してインフレになり、IMFが3千5百万ドルを出して救済する代わりに厳重な緊縮財政を求めた。この結果、暴動が起きて政府は窮地に陥る。イラン国民はこうなったのもシャーを後押ししたアメリカのせいだと反米主義が高まる。(つづく)





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Last updated  2008/04/02 09:04:11 AM


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