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八木哲郎

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2009/06/11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
自民党無駄撲滅プロジェクトチームの文部省所管下の独法、公益法人の棚卸を傍聴したが、官僚側の抵抗はかなり熾烈であった。

民間会社の仕事は、いくら私が正当性を訴えても、採算があわなくなったら、アウトになり、ヤメロ、と言われたらそれまでよ、という運命になった。
役所の仕事は、これと違って、採算が合わなくなるという明確な線引きができないから、やることの意義はあるのではないかという思い込みで続いて行くのだろうと思う。
役人の合言葉は「国民のために」である。そのために予算をつけて民間の会社に援助して何かをさせる。おかげでその仕事は民間だけでは成り立たなかったことが実現し、継続する。こういう場合は、あくまでも何年かしたら、需要が伸びて、民間だけでやっていけるようになれば役所の補助はやめるということが前提で行われなければならないが、いつまでたってもその仕事が自立できずに、ずるずると何十年もつづき、民間会社は役所の補助をあてにしてぶらがっているだけというのが非常に多いのである。
いったん切ってみろ、といわれたら「その事業そのものが消滅します。予算を切られたら2度とつきませんから」というのがやっている理由になる。
ハコモノなら40年もつものとしたら、その間に得た収入で建設費を償却するというのが原則である。しかし、そんなことを考えてつくる役人はいない。
もうひとつ、同じような仕事をしているセクションは同じ官庁あるいは他の官庁にある場合がある。そこであそこと統合しろ、というと、役人は猛烈に拒否する。「あそことは設置基準、政策目的が違う」「ああいう古いあまたのところとは一緒になるとこちらの思う通りにできない」。せめて管理部門だけならいいではないかといっても、管理と政策は切り離せない、微妙に違ってくる、と言い張る。
このようにして、官庁の中にはつぎからつぎへとセクションが増殖していき、古くなっても廃絶しない。役人はそれこそ自分たちの既得権利、存在のアイデンティティだと思い込んでいる。「国民のために」という自分たちで考えた理屈は、二言目には法律によって正当化されていると主張し、抽象的な美辞麗句をクジャクの羽根のように繰り広げ、メリットを針小棒大的に誇張する。そういうのを聞いて居て空疎な思いがしてならなかった。






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Last updated  2009/06/11 06:08:09 AM


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