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2014/07/06
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資本主義は終焉するか 10

私のように後期高齢者になると、いっさい仕事が来なくなる。講演も執筆もさっぱり来なくなる。つまりお金を稼ぐことができない。成長はできない。
これと同じように中小企業の多くは同じように仕事が来なくなっている。もちろんすべてではない、常に景気のいい会社だとか儲かっている会社はあるわけだが、大多数の中小企業はそうではない。大企業でさえ、今までの製品が売れなくなり、何をつくったらいいのかわからない、新商品をつくっても売れないという状態である。
ごく少数の市場をすでに制覇しているとか、資金が抜群に豊富だとか、技術の蓄積が優れているとか、人材が雲のように集まっているとかいう会社は全く新しいビジネスチャンスをつかめるだろうが、そういう会社はごく少ないのである。
ごく普通の日常的需要に対して供給することで会社がなりたってきたのに、それができなくなったというのは、水野氏の指摘のように資本主義が終焉に向かっているということなのであろう。

ブローデルの本をよんでいると、12世紀頃から資本主義の萌芽がはじまり、スペイン帝国とオスマン帝国が地中海で向き合いその間にベネチュアとかジェノバとかナポリとかが地中海経済を形作って繁栄していたが、その世界がオランダ、ドイツ、フランス、イギリス、北欧などとむすびついた時に大市場ができ、地中海世界はあっという間にヨーロッパ資本主義にパラダイムシフトして消えたという話である。よんでいると、資本主義の沸き立つようなざわめきが聞こえてくる。西洋人はこういう時代を500年もしてきたので、進歩、繁栄、成功、闘争以外の観念はなくなり、東洋的な中庸だとか、足るを知るなどという概念はもともと生じなかったとしか言いようがない。
しかし、今度は資本主義が花開くのではなく、しぼむパラダイムシフトである。
いくらやっても成長しないとなったら、人々はどう思考と生き方を変えて行くかを想像すれば、資本主義が終焉した後の世界がかいま見える。(読)






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Last updated  2014/07/06 06:09:24 PM


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