民主党内でも色々な混乱があってここまで来たわけですが、結局この問題の
背景には、「政権交代のルールは何なんだ」という問題があると思います。
自民党政権が長く続いている時代は、一内閣一課題みたいなことで、「自分は
消費税をやるんだ」ということで済んでいたわけです。
ただ、政権交代があるということになりますと、どうしても現政権との差別化を
図ろう、違うことを打ち出そうという欲求に駆られるわけですね。
その一番悪い例は、要するに財政的なバラマキというか、大きな政府としての
サービスを財政的には小さな財政で賄える。こういう誘惑に駆られるわけです。
典型的なデマゴークの手法ですね。民主党のマニフェストにはそういう所が
あった。
それを次の政権交代の時にも繰り返していたら、日本の政治は悪くなる一方です。
今回の民主党や国民新党の混乱の背景にあるものは、そういうことにけじめを
つけていない、そこにこの混乱の原因があるのだと思います。
そうしますと、やはりこれを解決するには、きちっとけじめをつけていく。
解散総選挙ということを自民党は言っているわけですが、
そういうことが必要だと私の基本的な認識です。
数日前、内閣府の有識者会議とやらが、
突如「南海トラフ」の巨大地震について危険性を訴えた。
藪から棒に何の話だと思えば、浜岡原発付近の津波が21mにもなるので現在建設中の18mの堤防では間に合わないのだと云う。
こんなの誰が見たって、原発再稼動を阻止するためのコジツケです。
内閣自ら反原発の戯言を垂れ流して恐怖感を煽るなんて、
いくら左巻きの民主党政権でもやり過ぎだと呆れ返った。
そうこうするうちに、2日、枝野経済産業大臣が「再稼動には反対だ」と
国会で明言した。
ああそうか、南海トラフはこの伏線だったのねと納得する。
同省の原子力安全保安委員会がストレステストを経て妥当だと判断しても、
一切耳を貸さない。
安全性、安全性と馬鹿のひとつ覚えだ。文句が出れば、
だって内閣府の有識者会議が、とでも云うのだろう。
個人の心情はどうあれ日本の経済産業を後押しする立場ゆえ、
再稼動に前向きかと信じていたが、単なる買い被りだった。
とにかく左翼陣営の反原発にかける執念は凄まじい。
取り合えずは日本の全原発を停止しないと気がすまない。
核の話なら、原子力発電よりも、むしろ支那や北朝鮮がわが国に向けるミサイルで
も問題視すりゃいいのに、 そのあたりは眼中にない。
とにかく原発を停止して日本の経済力をぶち壊したい。
軍事転用可能な核技術を潰してしまいたい。
そんな気持ちを隠そうともしない。
思えば枝野は長年に亘り革マル派から献金を受け、
JR東日本に籍を置く同派幹部と連帯して活動する旨、覚書を交わしていた男です。
若い世代は知らない可能性もあるので補足すると、
革マル派は日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派と云う
それはそれは恐ろしい極左テロリスト集団です。
実際に60年代以降、今日に至るまで殺人・傷害など数々の凶悪事件を起こし、
現在でも公安警察がマークしている。
電力不足による莫大な国家的損失を招くのです。
もちろん、こういう非常識な人事を平然とするのだから野田も悪党です。
野田も枝野も馬鹿面を晒してはいるが、腹の中は真っ黒で頭の中は真っ赤なのでは?
油断してはいけません。