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December 3, 2011
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カテゴリ: 映画
「スーパーエイト」を観ました。
私、この映画好きです~。



・ゾンビ映画真っ盛りの80年代の雰囲気がとても好き

・『ロメロ化学』とか製薬会社の名前の設定にゾンビ映画への愛を感じる(ジョージ・A・ロメロ監督は神です…!)

・80年代の多くのゾンビ映画は「核実験によってできた放射性物質が墓場に流れ込み、死者がゾンビになって蘇る」という筋書きなのですが、このスーパーエイトも劇中のニュース音声にスリーマイル島原子力発電所事故を報道する音声が流れます(主人公が父親の泣き顔を見てしまう場面の直前のシーン)。
その原発事故の放射性物質のせいで眠っていたあのモンスターが墓場の下から蘇ってしまった、という流れも自然に感じられた。

・大人の世界と子供の世界の隔たり。子供達は大災害が起きても映画撮影を続行
「作品のクォリティを高めるため」と、列車事故現場、軍用車両など、殺伐とした現実を映画の背景にどんどん使うところが面白い

・ウォークマンで音楽を聴きながら接客するガソリンスタンド店員の若者に「個人用のステレオでひとりの世界に閉じこもるのはやめろよ」と、最近の若者は~的な説教をした保安官がモンスターに真っ先に連れ去られたり、戦場みたいな状況のなか半壊した家屋内で「よその家のコーラだろ!飲むのやめろ」と注意した子供が爆発で脚を負傷し骨が出ちゃってそれをコーラ飲んでた子が介抱したり、すべてが80年代っぽくて面白かったなぁ。当時ベトナム戦争映画も多かったですし。保守的なじじいの戯れ言は聞き流せ!若者は情熱のままに突き進め!仲間を見捨てるな!そんな価値観。



・ラストで、長らく人間に憎しみを植付けられていたモンスター(エイリアン)が宇宙に還るとき、死んだお母さんの形見のロケットペンダントも強力な磁力で上空に持って行くんですけど、お父さんが語っていた「(妻の死は)あれは事故だったんだ」ってセリフを思い出させるし、少年が手を離したのも過去の憎しみや悲しみとの決別のようで、給水タンクが破裂して雨のように降り注ぐのもモンスターや亡くなったお母さんの涙のようで、少ししんみりしました。

・話は脱線しますが、日本の昔話のかぐや姫ももしかしたらモンスターだったのかもしれないなあと思いました。
地中に長らく眠っていた小型の宇宙人だが、ひょんなことからタケノコの中に入ってしまい、おじいさんとおばあさんのところで美しく育つ。
帝の求愛を受けるうちに「もう人間たちを許してもいいかな」と、天に還っていったのかも。

・スーパーエイトも素晴らしかったが、何より子供たちが作った映画「THE CACE」上映後、監督がパイプをくゆらせながら出て来て「私はこの映画を楽しんで撮ったよ」と語ったシーンが最高でした!!





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Last updated  December 4, 2011 03:32:44 AM
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