日記

PR

Free Space

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

October 18, 2012
XML
カテゴリ:
あらすじ:在日コリアンの男性がねずみ講ビジネスに翻弄される話



感想:

パスカルのパンセに書いてある内容を思い起こさせる内容の小説でした。


・人間というのはどれほど悲しみで一杯でも『気晴らし』に引き込まれている間は幸せ。
・狩りで手に入れるウサギの中に真の幸せがあるのではない。ウサギをいきなり差し出されたら、そんなものはいらないと言うはず。人が求めるのはそうした弛緩した平穏なものではない。不幸の状態から目をそむけさせ、考えないでいられるようにしてくれて、気を紛らわせてくれる喧噪こそが求められている。
(パンセ断章139より適当に要約)




【睡魔】の主人公は「在日同士じゃないか」「同胞を助けたい」等の甘い言葉に惑わされ、義理としがらみと腐れ縁に導かれるがまま、怪しげな健康マット販売という『喧噪』に酔いしれてしまう。
目的意識を持ったとき人は挑発的で自己中心的になりがちだが、喧噪に酔いしれるあまり、本来の目的とは違う方向に進んでしまう場合もある。そしてそうなったとき、他人の助言は耳に入らなくなっている。
皆「自分だけは引っかからない」と思いがちだけれど、誰もが陥る可能性のある話だと思った。在日コリアンコミュニティの特殊性についても興味深く読んだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 21, 2012 01:03:05 PM
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: