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August 2, 2015
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テーマ: TVドラマ(108)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Freak Show)
アメリカンホラーストーリー シーズン4

第10話「孤児ペッパー」(原題: Orphans)






あらすじ





ペッパーの最愛の夫、ソルティ(クリストファー・ニーマン)が死んだ。突然の心臓発作だった。傷心のペッパーを慰めるべく側についてやり、絵本の読み聞かせをするデジレ。「いい母親になれる」と声をかけたデルに対する妻の反応はそっけないものだった。彼に対する愛情は毫も残っていない。元々夫に対する不信感が募っていたところに加え、あの自殺騒ぎである。あの時デジレが助けなければデルは一人で人生を終わらせる気でいた。デジレにはもう夫を幸せにする自信がない。

一方スタンレーは、ソルティの遺体を自分に任せるようエルサを説得。スタンレーはエルサをおだてるような口吻を弄し「金曜夜8時枠のテレビ番組の仕事」を餌に、ソルティの遺体を入手、その頭部をアメリカ疾病博物館に売り飛ばした。



1936年
ヒトラーのせいでベルリンに居辛くなった芸術家たちの出国ラッシュに乗ってエルサもまたアメリカに渡り、ボストンのサーカス団に所属した。当時英語が不十分だったエルサは最初のうちこそコーラスガールの立場に甘んじていたが、他人を蹴落としすぐにトップの座に上り詰める。やがて興行主の能力の低さに軽侮の念を抱き始め、自分が経営者となる道を選び、スカウトを始める。フリークが芸を見せ最後にスターが登場するという構想だ。エルサはまず児童養護施設に足を運んだ。

ペッパーはたった一人の身内である姉に見放され、成人であるにも関わらず18歳未満の児童のための施設で孤独に暮らしていた。ペッパーに見つめられ、生まれて初めて無条件の愛を感じたエルサはすぐさま彼女を引き取った。ペッパーの芸は観客を笑顔にした。

エルサは、ペッパーとソルティの結婚式を執り行い、マ・ペティトはフラワーガールを務め、スージーはトランペットを吹いた。誰もが2人を祝福した。

デジレを相手に、一息に語ったエルサは最後にこう付け加えた。「彼らは人を傷つけないし罪も犯さない。純粋な魂なの」
愛する者を全員失ったペッパーのために実姉の消息を調べるべきよ、とデジレ。ペッパーは大人だ。家に帰すべき時が来たのだとエルサも頷いた。


恋人が逮捕され失意のマギーのテントに、アンガスを連れたデジレがやってきた。長年独身主義を貫き通してきたアンガスは、ある晩、舞台上のデジレに恋をした。結婚を誓い合った2人を前に、マギーは「最悪の状態になる」と占う。情熱に水を差された2人は怒ってその場を後にした。

夜間、照明が消され動きを止めた回転木馬に座り、一人酒をあおっていたマギーにデジレが近づいた。そこでマギーとスタンレーはペテン師だと明かされる。一部脚色はしたものの全てを吐き出し自分のテントに戻ったマギーを待っていた者がいた。ドットとベットである。ベットは、ある目的があって貯金していたが必要なくなったのでそれをジミーの弁護士費用に当ててほしいと言う。なにかと剣呑な時代、フリークに対する偏見の塊である警察へ双子が出向くわけにはいかない。

ジミーの面会に訪れたのはスタンレーだった。殺人があった当日、深酒をしていたジミーには一切の記憶がない。ジミーが覚えているのは主婦の家へ行ったところまで。スタンレーは最高の弁護士を紹介できるが、それには金がかかると言う。

「ジミーを含めて皆が助かる方法を知ってる」マギーはデジレを伴ってアメリカ疾病博物館へ向かった。「スタンレーを逮捕させる時私の証人がほしい」
そこでデジレはマ・ペティトの遺体とソルティの頭部を発見し言葉を失う。ジミーの手の標本を見たマギーは気を失った。


マサチューセッツ サドベリー
ペッパーの実姉の家でエルサはペッパーを引き渡した。ペッパーには言葉と責任、人を思いやる気持ちを教えた。ペッパーと2人きりになったエルサは彼女の手のひらにキスし「私はずっとあんたの家族。寂しくなったらこのキスを頬に当てるの。そしたら私が来るから」と言い帰って行った。しかしこの邂逅は姉妹の間の軋轢を決定的なものにした。ペッパーにとっては地獄の日々の始まりだった。義兄に疎まれ、実姉からは小間使いのように使われた挙句、子殺しの濡れ衣を着せられ精神病院に放り込まれたのだ。



1962年 マサチューセッツ ブライアークリフ





次回 Magical Thinking






感想





貪婪な権力欲に突き動かされたヒトラーのせいで、結果、危機を感じた数多くの芸術家・科学者が渡米することに。
シーズンも後半(アメリカンホラーストーリーは各シーズン全13回です)に入り、徐々にエルサのいい人度が増している。ペッパーとの別れのシーンなんてホロリとさせられた。そしてペッパーはシーズン2の世界へ。シーズン2は1960年代の話ですが、第二次世界大戦の余波を色濃く残した当時の状況が描かれており、興味深い内容です。医学的なエビデンスなどまるで無視した電気ショック療法や鞭での打擲が正当な治療だと信じられていた世界。そこでは同性愛者も治療の対象とされ、精神病患者に仕立て上げられる。もちろん患者の人権などという概念はない。あるのは神への祈りだけ。ドラマに登場する、ユダヤ人の頭蓋骨を使った皿や、ユダヤ人の皮膚を使ったランプシェードは実際に存在していたものとされています。
シーズン2の最初のシーンに登場するカップルの男性役を演じたのはアダム・レヴィーンでしたが、彼の所属するバンド、マルーン5の中国公演が中止になったそうですね。バンドのメンバーが「ダライ・ラマ誕生日おめでとう」とツイートしたから。ビョーク、オアシス、リンキン・パークに続き、チベット関連で中国政府に拒否されたアーティストは4組目? 

ナチスとヨーロッパの芸術家との関係もそうだし、政治がアートに干渉するとロクなことにならない感じがします。








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Last updated  August 2, 2015 02:45:27 PM
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