GOlaW(裏口)

2005/02/20
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 日ぶりのUraraです(これを書いているのは24日。汗)。


 まずは『Mの悲劇』Capter1~6まで。

 3話で全てが明かされた時点で、普通に正視できるようになりました。
 復讐される理由が『自分のエゴ優先した為に、他人が死んだ』と分かった時点で、衛への同情心が消えました。それが落ち着いて見れるようになった理由かな。

 …管理人自身が”自分の被害や損害だけしか見えず、結果、他人を傷つけた”過去を腐るほど持ってます。だから衛の行動原理が嫌ってほど分かるし、だからこそ『絶対やるなよ…』と思います。
 私も学生時代にたくさん釘を刺されたし、だからこそ『安藤衛』よりは多少自覚的に生きてきたつもり…です(それでも傷つけた方、ごめんなさい。陳謝)。

 衛、とことん償え(←本気でそう願う)。


 無関心ゆえの罪、というのは実は本当に重いと思います。

 そんな方は、ぜひ『新・時空のクロスロード3 赤い心の女の子』(鷹見一幸著 電撃文庫)を読んでみて下さい。(当管理人によるレビューは こちら
 衛の罪の重さが分かると思います。

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 衛に関しては、四話以降と以前とでは全く魅力が違いますよね。

 美沙の勤め先に乗り込んだとき、『(手術代を出したのは)良心が咎めたからだろう?』と説得するシーンがありましたよね。
 そのシーンでは思わず、
「衛、その前に『母親は見逃してくれて、すまない』っつーのが先だろ!?」
「自分の中に説得の言葉が無いからって、他人の行動からその内心を推し量るなっ!
 土足で心の中に入り込む行為だぞ、それはっ!!」
 とブラウン管越しに叫びました(汗)。
 あれは、金を燃やしたくもなろう(←それは待て)。



 第六話で、『僕が死ねばいいのか?』という時の表情はそれまでとはまったく違いました。
 気がつくとお父さんと同じように借金まみれになっちゃう衛だけど、そのことに後悔は無いと思います。
 本当に柔らかで、優しい表情でしたね。
 (…ついでに役者にも改めて惚れ直したり。稲垣君の役者としてのふり幅に、改めて感動しました)

 被害者ではなく、これからはただ一人の人間として、衛の再生と成長に期待したいです。

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 ミヒャエル・エンデさんの戯曲『遺産相続ゲーム』の解説に、こんな一節がありました。

「悲劇と喜劇は、実はまったく同じ造りなのだ。
 『主人公が、手遅れになる前に真相を知るかどうか』
 という一点だけが違うだけなのだ」

 『遺産相続ゲーム』は、その一点をわざと無視した悲劇でした。
 今回の『Mの悲劇』も、この戯曲のときのエンデさんと同じ”冒険心”を感じるんです。

 衛と美沙の前に”真実”はいつ提示されるのか。
 悲劇と喜劇の紙一重の境目を、どう見極めていくのか。

 それらも含めて、見守りたいと思います。





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Last updated  2005/02/24 05:43:56 PM
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