GOlaW(裏口)

2006/05/04
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『最低』

 それは何時かの彼女の言葉。
 それは何時かの彼女の想い。


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 『おさむ』の過去と言える存在の松本が、『業界の歪み』に惹かれ始めたり。
 あの上島プロデューサーが、実は形が違うだけで、小田島や斉藤と同じく、『業界の歪みに飲まれた』人間であったり。

 思わぬ複線が潜んでいて、この第四回はドキドキのしっぱなしでした。

 でも一番嬉しかったのは『おさむ』の口から『最低』という言葉を聞けたことでした。
 一話の頃から、確実に『おさむ』は変わり始めています。
 そして『業界の歪み』も、そんな『おさむ』に牙を剥き始めています。

 『おさむ』の成長ドラマとしても、すごく面白くなりそうです! 

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『視聴者は裏側には興味が無い』
 業界の『視聴率第一主義』に対し、このドラマは視聴者にも波紋を投げかけました。


 ドラマの設定の強み、出してますよね…。

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 美幸の『演技がしたい』という気持ちに、共感してしまいました。
 これは劇団員でもあるマギーさん(脚本家)の考えも投影されているのかな。

 “女の子は皆、変身願望を持っている”とは良く言われます。
 私も小学校の学芸会で、美幸と同じ経験をしてるんですよね。台詞も無い『大勢の中の一人』ではあったけれど、動いている間はすごく楽しくて。
 その後、「演劇部に入りたい」と親とすったもんだの交渉をしましたっけ(それはまた、別の話)。

 それはさておき。
 『演技の魔力』っていうのは確実にあります(…SMAPの草なぎ君などは、確実に“憑かれている”と思う)。
 遊びとしてその魅力に憑かれた人も結構いたりするんですよ(“演技遊び”を極めたものの一つが、『テーブルトークRPG』です)。

 でも私やTRPGゲーマーの皆さんと違い、美幸は『自分の生きがい』にまで突き詰めています。
 表面的な部分ではなく、その職業の本質の部分に惹かれている彼女は、確かに女優なのだと思います。


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 美幸にはお笑いタレントではなく、『コメディエンヌ』の方が向いているのかな。
 それにお笑いタレントでなくても、バラエティに参加することはできるはずなんですよね。
(本業女優さんが参加するドラマ仕立てのコントもありますし、『ぷっすま』の『びびり劇団』の形もあります)

 でもその可能性に気づくまでは、無理に道を捻じ曲げて欲しくないです。

 かつて同じ『演じることの魔力』に憑かれた人間として、彼女の夢を純粋に応援したいです。

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“『業界人』である『おさむ』にアタックするには、『業界』に身を費やすしかない。”
 混乱した思考の中で、彼女はそう結論付けてしまうのです。

 『美幸』の真っ直ぐで聡明な部分が好きな私としては、後半の展開は切なく哀しかった。
 だからこそ『おさむ』が『美幸』に感化された部分を見て、一緒に怒りを感じ、そして彼の変化を嬉しく感じました。

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 ドラマの初回から『歪み』はかなりクローズアップされていました。しかしそれが『TV局側の主軸となる三人』の裡側に及ぶとは、私も想像していませんでした(←まだまだ甘いな、自分…)。

 松本は元々、『昔のおさむ』を連想させる存在として用意されていました。
 ゆえに、松本がこれから歩む道は『有り得たかもしれない、もうひとりのおさむ』ともいえます。

 追い詰められ、そして『倫理観を捨てる』ことを上司に唆された時、彼は道を踏み外しました。
 そして『第一話のおさむ』と同じように、恋愛感情を逆手に取って、美幸の信念を踏みにじるのです。
 …故意の過失か、確信犯かは別としても、松本は『第一話のおさむ』と同じ存在へとなっていくんです。

 松本が上島の手引きを受け、どこまで堕ちるのか。それがすごく怖いです。
(…アングラ堕ちは、『おさむ』ではなく松本の役回りのようです)

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 その一方で、『おさむ』は美幸によって『歪み』を吐き出しています。
「彼女は(夢を)失っていない」
 夢を失った人々の中で、『おさむ』は生き、その『歪み』に飲み込まれていました。
 しかし彼女の真っ直ぐさが、彼自身の『歪み』を正す指針となったんです。

 『彼氏紹介』の席でも、彼女の真っ直ぐさに打たれ、彼は『業界人としてのエゴ』を吐き出します。
 その間に、少しずつ『夢を持っていた頃の郷愁』から、『夢を取り戻すための望み』へと彼女への感情を変化させているのを感じました。

 そうして、彼は少しずつ正常に戻っていってます。

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 『第四話』後半の段階で、既に『おさむ』にとって美幸は
“汚すことを許されぬ、夢を取り戻す指針”
となっています。

 『おさむ』が美幸に激昂したのも、“嘘を吐かれたから”だけでは無く。
 松本に激昂したのも、“知り合いを傷つけられたから”だけでは無いんです。

 『美幸の夢や信念』は、すでに『おさむ』の心の一部になっています。
 それを象徴するのが、第一話で美幸が『おさむ』に言い放ち、今回は『おさむ』が松本に言い放った
「最低」
という言葉です。

 『美幸』を汚されることは、『おさむ』の心を踏みにじられるのと同じなんです。
 それゆえの激昂であったと考えています。

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 『歪み』に取り込まれる松本。『歪み』を吐き出していく『おさむ』。
 その二人の間で、ニュートラルである竹田プロデューサーがどう取り持ち、変化していくのかもすごく楽しみです。


 個人的に着眼点がTV局三人組にずれてってますね(苦笑)。
 “三人と『歪み』を巡る展開”を期待するのは、すごく間違っている気もするんですけど(←待て、そこの管理人)。
 でも好きなんですよ、そういう展開が(←暴露)。

 ただ“『おさむ』と美幸の恋愛”においても、『おさむ』のキャラクターを描くにおいても、『歪み』の描写は避けて通れません。
 この辺りがしっかりしてるから、私は『ブス恋』が好きなんですよね。

 これからの展開、目が離せません。

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 『美幸の想い』が、『おさむ』の中にある。


 汚すことのできない、『心の指針』となって。





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Last updated  2006/05/04 10:51:26 AM
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