この地球の、同じ時間を *百世のカフェ・ルーチェ*
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1月の日記「捨てた過去、選んだ未来」にちらりと書いたのですけれど、今回3LDKSという無謀な広さに引越したのは、・娘と2人世帯というスタイルを変える・夜のセミナーや打合せに対応できるようにという目的でした。で。。。ホストファミリー始めたんです。1人は、2月1日から。タヒチ生まれのタヒチ育ち、フランス国籍の中国人、Bちゃん。もう1人は、3月5日から、タイのPちゃん。もうインターナショナル女子寮状態でした(笑)。どっちみち娘が夕方には帰ってくるから、ごはん作んなきゃいけない。2人分でも3~4人分でも、手間はたいして変わんないんですもん。ただ性格は個々にいろいろあって、タヒチのBちゃんは、フランス人の個人主義と、中国人の後先考えない勝手さを、ネガティブにブレンドしていて、か~な~りな困ったちゃんでした。そのあたりは、また別に書くとして・・・4人暮らしをしたメリットは・毎日が賑やか・生活が規則的になる・娘が皆に合わせて食器を自分で片付けるようになった・みんなで食べると、ごはんがおいしい。・デザートも楽しい・人間観察といったところでしょうか。よく、人生を旅にたとえるけれど、留学という一つの区切りの旅も、同じような気がする。少なくともBちゃんとPちゃんは、同じ時期、わが家という同じ環境に居ながら、生活体験や行動は、全然違っていた。タイのPちゃんは、謙虚で人柄がよく、それでいて、積極的にいま自分がいる状況を活かし、楽しんでいた。まるで娘が増えたようにかわいかった。一方、中国人のPちゃんは、「なぜ雨が降る?」などと、いつもネガティブなものを探しては、文句を言ったり、悪口を言ったり。一緒にいるだけで疲れた。環境をどう活かすか。そして、ものをどう見るか。そんなことがとても観察できた気がする。まだ英語がしゃべれない娘も、チェスやトランプを自分から声をかけ、コミュニケーションしていた。そんなこんなで2ヶ月が過ぎ、1週間ほど前にたてつづけに2人とも退去の日がやってきた。わかっていたこととはいえ、2人がいなくなってしまうと、家の中がガランとしてゴーッと風が過ぎ去ったかのよう。それまで2人で暮らしていたのだから、前に戻ったと言えるのだが、そうじゃない。前よりも寂しく感じちゃうのはナゼだろう?しかも、娘まで最近の土日はもっぱら友人や習い事にでかけてしまい、一人の時間が増えた。ちょっと前まで、今週の週末はどこへ行こうかとあれこれ考えていたことがウソのよう。中学に入り、ちょうどそういう時期なのかもしれない。びっくりするほど一気に親離れしていく。しばらくすると、親と過ごす時間なんて、めっきりなくなってしまうのだろう。年をとって、子どもが家を出て、一人になるって、こんな感じかな・・・なんて思った。2人の若い留学生たちが巣立ってしまい、また新しい誰かが来るけれど、別れが待ってる。娘も徐々に手を離れ、あんなに自分の時間がほしかったはずなのに、おかしな気分です。
2009/04/22
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