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というわけで、連休の前半で読み終えました。リリー・フランキー氏の『東京タワー』。副題が「オカンとボクと時々オトン」ということで、もちろん家族の話。ノンフィクションなのでしょうが、これほど母親とのエピソードを鮮明に覚えている人というのも珍しいんじゃないかな。子供の頃から現在まで、山ほど出てくる母のエピソードの濃密さ。もちろん氏の表現力の非凡さもあるのでしょうが、すべてが実際にあった出来事だったとしたら(そうでしょうけど)、よほど母親を愛していたんだろうと思うんです。ワタシはそこまで思い出ないもんなあ。

東京に呼び寄せるまでは、オカンの愛情を水道水のように使いまくった著者。自分のことはすべて後回しで、最後まで息子や周囲の人たちのことを心配しながら去っていったオカン。
最後、「箱」の中から何が出てくるのかと思ったら、特別にドラマチックなものはなく、オカンらしいものばかりで(ちょっと『ニューシネマパラダイス』みたいなのを期待してた)逆にしんみりしてしまいました。ごく普通の人のごくありきたりな人生。だから重い。ワタシのような、人生と折り合いの悪い人間には沁みる話です。
ふと『ゆんぼ君』の最終話を連想してしまいました。

少年時代のエピソードがワタシとシンクロする部分も多かったのでもしやと思ったら、ワタシとリリー氏は同い年でした(誕生日も1ヶ月しか違わない)。





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最終更新日  2005年12月24日 19時01分24秒
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