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ワインを飲むときに品種なんて関係ない、といわれる方も多いでしょうが、やはり知っておくと何かと便利です。まず今回は世界中どこに行ってもとりあえず良く目にする白ワイン品種を、夏にお勧めのお料理別に紹介しますね。第1にシャルドネ。これは私は産地や作り方によってさっぱりからふくよかな辛口までいかようにも変化するので白無垢の葡萄と言っています。共通するのは白い果肉をもった果物を連想させるフルーティさでしょうか。レモンからリンゴ、桃など温かい産地になるほど甘い果物のニュアンスがあります。夏バテ防止の豚シャブやとんかつなど白身の肉料理ならコクありの新大陸シャルドネをお勧めしましょう。第2にリースリング。ドイツが有名ですが、華やかな甘酸っぱい味わいが初心者の方にも人気です。疲れたときなど私も良く飲みます。アルコールが低めですので、お酒に弱い方にお勧めです。カレーやエスニック料理など辛いものを食べるときに、箸休めにぴったりですよ。そして第3にソーヴィニョン・ブラン。フランスのロワールやニュージーランド、最近はチリ等も多く見られます。爽やかなハーブの香とグレープフルーツの皮の様な少しの苦味がスッキリさせてくれます。スモークサーモンなど冷たい前菜やさっぱりとレモンを絞って食べたくなるようなグリル料理によく合います。そしてとりあえず最初に飲むのにお勧めのミュスカデは夏の1杯目に特にお勧めしたい品種です。ピチピチとした青リンゴのような味わいで、酸味もさほど鋭くないのでどなたでも飲みやすくお料理を邪魔しません。お昼間のサンドイッチや魚介のパスタ、スナックなどと気軽に楽しんでみてください。
2009年06月26日
私のスクールでは全くのワイン初心者の方がたった2、3回でテイスティングコメントをさらさらと言い出したかと思えば、「資格もとったけれど、いまだにワインはわからない~」という方までたくさんの人が通っています。そうなんです。ワインはソムリエでなくても、特殊な嗅覚がなくても、ちょっとだけ要領を覚えればすぐに表現はできるようになるし、かといって、いくら知っても次から次に新しい世界が押し寄せてきて、わかりきることがない飲み物なのです。だから飽きないのよね~と私は思います。ただほんの少し知っていると、お買い物の際に、自分で選び易くなってきます。これから隔週、全10回で「ワイン入門編」と題してさまざまなワインを、大きくわかりやすく分けてお教えします。そしてそのテーマにあった1000円前後のワインを一緒にご紹介しますので復習しながら飲んでみてくださいね。第1回はこれだけ知っておけば充分じゃないの~という赤ワイン用の葡萄の種類です。2回目に白ワイン用、3回目からはそれらの葡萄で造られる各国のワインを、さまざまなタイプに分けて書いていきますのでお楽しみに。まずは全くタイプや国の違う赤ワインをフルボディ、ミディアムボディ、ライトボディ、甘口で楽しんでみてくださいね。
2009年06月14日
6月からのこの梅雨のうっとおしい蒸し暑さやゲリラ豪雨を紛らわせてくれる、優しい気分になれる音楽やワインはないものかしら。そういえば昔小林麻美さんのけだるく甘い歌声で「ショパンの調べ」ってありましたよね~。えっ知らない???あの歌詞はユーミンですよ!ま、気にせず進めます。Rainy Daysに何を選ぶか?スパークリングでは気合が入りすぎるし、ロゼは夕日と飲みたいし、とこんな時こそ、けしてでしゃばらず、やさしく包むような味わい、日本が世界に誇る「甲州」はお勧めです。ちょっと話は変わりますが、6月の誕生石ご存知ですか?クレオパトラも魅了されたという「パール」です。この白くかわいらしい貝、今のように丸く作り出したのは実は日本の技術力なんですよ。ですから日本のパール=真珠は世界中の憧れになっているんです。日本の貝の一種だと思っていました。山梨県が有名な甲州も、日本古来の品種かと思っていたらヨーロッパから渡った正統ワイン系品種だと見直され、また最近ではヨーロッパにも類を見ない、途中で交配したハイブリット種ではないか、ともいわれ、まだなぞに包まれています。しかしいずれにしろヨーロッパでは無名に近いものを磨き上げ、今では世界で通用する日本のワイン「甲州ワイン」と育て上げたあたり、真珠と連想させる点が多く、私は6月の誕生月ワインを甲州にしています。6月は「ジューンブライド」としても有名ですよね。花嫁のパールの首飾りをイメージしながら純白の甲州を楽しんでみませんか?ほら雨粒も真珠に見えて気分よくなってきましたよ。
2009年06月08日
いやはや申し訳ないやら、昨年の夏以来の更新です。11月に「ワインライフ入門」を角川学芸出版より出させていただき、春から本格的にその準備に追われ、出版したあとは怒涛のワインシーズンに入り、年を越えてもなんだか燃え尽き症候群(そんな大げさなネ)でしばらく何も書く気がおきずにおりました。少なからず読んでいただいていた方、申し訳ございませんでした。これからはちゃんと書かなくちゃと思っております。というのも先日久しぶりに三木谷社長主催の「楽天エバンジェリスト懇親会」にお呼びいただき、美味しいものをた~くさんご馳走になったので、ちゃんと働いてお返ししなくっちゃ、と心に決めたのです。飲んだら乗るな、飲んだら書くのです。でも二ツ星のレストラン「サンパウ」に楽天市場から取り寄せられた世界中の最高級の食材で造られる、一日だけのスペシャルディナーとあって、美味しいの何の。しかしいったいいくらかかるのか????かなり書き続けないとお返しできそうにないことだけは確かです。頑張りますよ。さて、今日はそのときのワインを振り返り、これからは私が考えた誕生石ならぬ、誕生月葡萄品種の話しや、季節の行事にお勧めのワイン、そして今スクールで教えている初心者向けステップ1の内容とワイン、今年のソムリエ試験を目指す方の為の講座からお勧めのワインなど紹介していきます。では早速、その懇親会で出されたお料理はご一緒できないけどワインなら同じ味わいを楽しんでいただけますよね。メイン画像の白は、とても飲み応えのあるリッチテイストなスペインでは珍しいシャルドネで、同じテーブルでご一緒した「レオン」編集長の西園寺薫さんがとてもお気に入りでした。セクシーで情熱的なトロピカルでエキゾチックな味わいは、まさにレオンにピッタリ~と私も思いました。メインの米沢牛には醸造家、新井順子さんが、自ら造ったキュべ・クニコを熱く解説してくださいました。濃くてピュア、まさに新井さんのようなワインでした。ガメイをボージョレ・ヌーヴォでしか味わったことのない方、是非新しい発見をしてください。食前のカヴァはスイスイ飲める上にいかにもゴージャスな瓶が、不景気感を手頃な価格で吹き飛ばしてくれます。食後酒は美味しすぎて飲みすぎてしまい、翌朝は使い物になりませんでした。是非お試しください。
2009年06月08日
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