★ジェームス・ディ―ン


    James Dean
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      身長・・・179cm
      髪・・・・ブロンド
      瞳・・・ブルー

      代表作・・・「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」


      1931年2月8日・・・インディアナ州マリオンで誕生。本名、ジェームス・バイロン・ディ―ン。
      父親は歯科医。母親は早くに逝去したので、ジェームス・バイロン・ディ―ンが9歳の時、インディアナ州フェアモントの父の妹に預けられる。
      その後再婚した父親のもとに戻る。

      1949年・・・サンタモ二カのジュニア・カレッジの演劇科に入る。ハイスクール時代はスポーツの好きな青年であったがこの頃から演劇に興味を抱きだした。

      1950年・・・父親のすすめでカリフォルニア大学の法科に入学したが、法律が肌にあわず、演劇部に入り芝居に専念。
      この頃ハリウッドのエージェントと契約を結ぶ。

      1952年・・・「底抜け艦隊」など数本の映画に出演。その後ニューヨークに出て、アクターズ・スクールに入り、リー・ストラスパークについて演技を学ぶ。

      1954年5月・・・エリア・カザン監督の目に止まり「エデンの東」に主演決定。翌年、この映画が完成するや爆発的な人気を呼び、出演交渉が殺到した。

      1955年9月30日・・・主演映画第3作「ジャイアンツ」の完成直前に、愛車ポルシェ・スパイダーを運転中カリフォルニア州パソ・ローブルの路上で、横から現れた学生の運転する車に激突する事故で逝去。
      デビューしてわずか1年彗星のように現れて24歳という若さでこの世を去った。
      この時、公開が終わっていたのは「エデンの東」だけだった。「理由なき反抗」は公開直前であった。

      若者たちの不安や苦悩、孤独をジェームスほどうまく表現した俳優はこれまでいなかった。
      マーロン・ブランドの真似と批評されるがマーロン・ブランドの演技は重みがあり、ジェームスの演技は繊細で激しかった。
      「エデンの東」の共演者のジュリー・ハリスは「あんな俳優は他にいない。彼を見ていると、トム・ソーヤを連想した。ジミーは流星のような人だった。」と語っている。

      ★ジェームス・ディ―ンのハイスクール時代の作文

      『私こと、ジェームス・バイロン・ディ―ンは1931年2月6日、インディアナ州マリオンで生まれた。
      私の両親、ウイントン・ディ―ンおよびミルドレット・ディ―ンと私は、私が5歳の年まで、インディアナ州に居住していました。
      父は政府に任命された歯科技工士で、カリフォルニアに転任しました。
      そこで暮らした4年間に、母は病気になり、私が9歳の時に、私の人生から消え去りました。
      母の死因を私は知る事が出来ず、今でもそれが気がかりです。
      私は常にいろいろな才能の道に生きて来ました。
      ヴァイオリンを習い、コンサートで演奏し、劇場の舞台でタップ・ダンスをいたこともありましたが、
      何よりも好きなのは美術、この両手で形をつくり、いろいろなものを創造することです。
      私はインディアナ州に戻り伯父と暮らしました。ダンスとヴァイオリンはやめましたが、美術は続けました。
      わたしの一生は美術と演劇に捧げられるだろうと思います。
      芸術には非常に多くの分野がありますから、そのどれにも残らず失敗するということはまずないような気がします。
      もし失敗しても、ほかにすることはたくさんあります。
      農業、スポーツ、科学、地質学、コーチ、教師、音楽、そのどれかを土台に、向上への努力を続ければ、
      私は必ず、その分野では、だれおよばない存在になれます。人間には自信が必要です。
      カリフォルニアにいた頃、私の若い目は多くのものを経験しました。
      また幸運なことにインディアナより西にある州には、ほとんど残らず足をいれ、今でもよく覚えています。
      私のホビー、つまりひまな時にする事はモーターサイクルです。そのメカニズムにも詳しいし、乗るのが楽しみです。
      何回かレースにも出て、順位も上のほうでした。
      私自身も小型のサイクルを持っています。
      それ以外の時はスポーツでゴールめがけてと突進するように、この狂った世界にも、各人それぞれのゴールがあるはずです。
      自分のゴールを早く見つけたいし、とにかく、それを探し続けています。
      デュポア先生、白状しますけど、今までの題の中で一番これが難問です。
      なにしろ自分のことが、まだよくわかっていないのですから。』 「ジェームス・ディ―ン」 (高橋鎮夫・訳) 

      母親の喪失、自信と不安と野心、1940年代後半のアメリカを“狂った世界”だと認識している高校生、そして自分のゴールを見出そうとしている
      ジェームス・ディ―ンの姿は、彼の才能をやがて開花させる。
      複雑な性格だったといわれるジェームス・ディ―ンの原型が、この作文に現れている。

      ★ジェームス・ディ―ンの愛読書:「星の王子さま」アントワーヌ・ド・サン=テクジュぺリ
      ジェームス・ディ―ンにとってこの本は、恐怖を取り去り、心を広げて寛容になり、人を許す事を知り真実にふれる本だった。
      「星の王子さま」で、
      王子さまはキツネ出会い、キツネから「心で見なくっちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」と言われる。
      人間はこのたいせつなことを忘れている。
      おとなは、誰もみな、はじめは子供だったのである。見かけだけで決めつけてはいけないのだ。
      それはまるで、ジェームス・ディ―ンが本当に語っているかのようである。 (参考図書:アメリカン・ドリーム.青木 透)

      ★エデンの東


      製作・監督 エリア・カザン
      原作 ジョン・スタインベック
      脚色 ポール・オズボーン
      撮影 テッド・マコード
      美術 マルコム・バート
         ジェームス・ベイスビ
      音楽 レナード・ローゼンマン

      キャスト
      ジャームス・ディーン ( キャル )
      ジョー・ヴァン・フリート (ケート)
      レイモンド・マッセイ (アダム)
      ジュリー・ハリス (アブラ)
      リチャード・ダバロス (アロン)

      原作は、旧約聖書のカインとアベルの物語をもとにした長編小説で人間の善と悪が神と対立するというドラマを描いている。
      映画は父と息子の対立、葛藤というドラマとして描かれている。

      父アダムは、聖書を座右の銘としている厳格な信仰深い人間。息子キャルは、兄アロンと違って軽はずみな行動をする人間であった。
      アロンは父親に気に入られ、キャルは父親から理解されていなかった。

      ジャームス・ディーンは幼い時に母親をなくし、非常に淋しがりやで女性の愛情を求める気持ちが強かった。この点でも主人公キャルと共通していた。
      「エデンの東」でのジェームス・ディ―ンは愛に飢え、反抗しながらも何故か淋しげであった。

      ジェームス・ディ―ンはアダム役のレイモンド・マッセ―の怒る演技を助ける為、シナリオにない猥雑な言葉をわざと呟いたそうだ。
      また父親に誕生日の誕生日のシーンでプレゼントを受け取ってもらえなかった後、キャルが泣きながら、
      すがりつくように父親に抱きつくシーンは、ジェームス・ディ―ンの即興演出であったという。
      エリア・カザンはこの演技が映画をより真に迫ったものにした事を喜んだらしい。






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