夏休みの旅は、思い出がいっぱい。
今日は、夫婦で出かけた「直島」のお話をしたいと思います。
海と山に囲まれた小さな島は、ゆっくりとした心地良い時間が流れていました。
朝の10時には着いたのですが…とにかく人が多い!そして暑い!!
1時間に数本しかないバスを待っているだけで倒れそうになります。
ここは島全体がアート空間になっているので、1日でまわるのは大変なこと。
(当初は自転車をレンタルするつもりでしたが、暑さに負けてバスを選びました)
← 巨匠・草間彌生のかぼちゃ
地元の方にアドバイスをいただき、まずは「 地中美術館
」へ向かいました。
この美術館は、島の美しい景観を壊さぬよう、施設の大半が地下につくられており、
地下3階構造の施設には、印象派の巨匠クロード・モネや、
現代美術家ウォルター・デ・マリアとジェームズ・タレルの作品が設置されています。
それぞれの作品ごとに、作品を体感する建築空間で構成されており、
作品と建築・展示空間が一体となっているとてもユニークな美術館なのです。
美術館に入った瞬間、まず目に入ったものが職員の制服。
なぜか皆さん、白衣なんです。
科学研究所の人のような、不思議な服を着ているのです。
安藤忠雄さんの作った、あの独特な建物の雰囲気とすごくマッチしていました。
◆ クロード・モネの睡蓮 ◆
地中の空間に展示されているのにも関わらず、自然光のみで鑑賞することができます。
部屋のサイズや素材は、すべてモネの作品を美しく見せるために選定されたそうです。
白い空間に入った瞬間、私はしばらくフリーズしてしまいました。
自分の呼吸さえもが、まるごと空間に吸い込まれていくような感覚でした。
遠くで見つめた後は、近くに寄ってみて、筆の動きや絵の具の重なりなどを
何度も何度も見つめて、モネの世界を味わいました。
そしてジェームス・タレルのオープンスカイ。
天井に四角い穴が開いていて、空そのものが作品の1つになっています。
うちの旦那さんは床にゴロンと転がり、光のエネルギーをしっかりと受け取っていました。
この作品は、ナイト・プログラム(日没から約40分間)に参加できるので、
空に変化のある時間に鑑賞すると、より一層「魔法」に酔えると思います。
私が感じた地中美術館とは
どの作品の部屋も、違う重さの光に満ち溢れていて
建物の外とは全く違う空気を吸っていられることが感じられる
、
そんな美術館だったと思います。
島中で沢山のアートの刺激をもらうことができるのですが、
私達夫婦は、この「地中美術館」だけでキャパオーバーしていました。
1つ1つにパワーがあるので、それを全て吸収しようとすると体が持たないです。
最後の方になると、疲れてどうでもよくなってしまう。
こういう気持ちって、普通の展覧会でもよくあることです。
でも、やっぱり、そんな鑑賞の仕方はしたくないもの。
ここにある作品は、なかなかお目にかかれないものばかり。
流し見で通過できるような作品ではないのです。
直島には お洒落なホテル も沢山あるので、今度は2泊くらい滞在して、
1つ1つをゆっくりと鑑賞したいと思いました。
また来年、行きたいなぁ...★
そんなわけで、長い日記を読んでくれて本当にありがとうございました。
次回の日記は「旅日記★第2弾 ~やくそく篇~」をお届けします。
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