ハワイの雑貨やグルメを紹介

ハワイで暮らすということ

雑感
アキ
ハワイで暮らすということ
「そんなにハワイが好きならば、いっそ住んでしまえば?」
と、言われたことがありました。
彼はロスの和食レストランのシェフで、
今はハワイ島の日本食レストランを任されていました。
「ハワイで働く日本人はいくらでも居るよ。ここで働けば?」
そう言ってくださるのは嬉しいのですが、
そこで私に出来る仕事はウエイトレスくらい。
賃金が安く重労働なのは有名です。
アメリカで一番税金の高いハワイでは、
昼夜かけもちで仕事をしなければ生活していけません。
日本の仕事や収入を捨て、ゼロから始める生活。
若ければそれはそれで魅力的だけど、
そこでは「ハワイサイコ-!」なんて暢気なことは言ってられません。
それでも少し心は揺らぎました。


アロハタワーにお気に入りのギャラリーがあります。
ポスターなど気楽に買えるものが多く、いつも1~2枚購入して帰ります。
そこに日本からサーフィンをするためにやって来た、
大阪出身の女性が働いていました。
同郷ということもありとても話が弾みました。
彼女はサーフィンが大好きで大好きで仕方ない様子、
明るくイキイキと輝いていて、ギャラリーの仕事もとっても楽しそう。
夢を持ってシンプルに生きるって素晴らしい!羨ましい!
と痛切に思ったのでした。


それから2年後、またそのギャラリーで彼女と再会しました。
なんと現地の方と結婚したとのこと。
大好きなハワイの住人になれたわけです。
その割りには以前の覇気がありません。
夢を追ってハワイに来た頃とは違い、今は生活の場所。
安い賃金のため休みなく働かないと生活が成り立たない。
大好なサーフィンもままならない生活。
以前は羨ましく彼女を見てた私でしたが、
今はハワイに来れる余裕のある日本人を羨ましがっている彼女がいる。
そんな皮肉な現実がありました。


私に就労ビザあり、金銭上の問題が全くないとしても、
もうハワイに永住することはないと思います。
厳しい現実を知らされたこともありますが、
ハワイを好きになればなるほど、
日本人である自分の意味を考えるようになりました。
ロコがハワイを愛するように、私も日本を愛していけたら素晴らしい。
理想を言うなら、毎年3ケ月くらいハワイに滞在する、
そんな日本とハワイを行き来する生活を夢見るようになりました。






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