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2008年12月03日
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カテゴリ: 日常にて

10月から接近しているふたつの美術館(サントリー美術館、国立新美術館)にて
ピカソ展 が行われています

これに行ったのは、かなり前なのですが、今更なが覚書のように
少し書いてみようと思います

私が行ったのは、国立新美術館の 巨匠ピカソ~愛と創造の軌跡~

ピカソの人生、その中でも愛にフォーカスをしながら、時代を追って作品が展示されています。

1901年 青の時代
寒色のトーンの絵を描く背景に友人の自殺などが影響している様子

1904年 バラ色の時代
7年を共にした恋人もフィルナンド・オリヴィエの存在

1909年~1920年代
分析的、キュビスムの探求

1911年 フィルナンドからブエルがミューズになる

1915年 詩人コクトーを介してバレエ団を知る
バレエのの舞台装飾の仕事の中から再現的な表現となる

1925年~約10年
人体の極度の変化がピカソの芸術の大きな特徴となる

1930年代
知的で女性的なマリー・テレーズ・ワルテルに出会う
一番、彫刻に熱意を持って取り組んだ時代

1936年
画家、写真家のドラ・マール
知的なマリー・テレーズとは違った魅力に双方に惹かれる

1937年 母国スペインで内戦

第二次世界大戦が始まると次々芸術家が亡命する中
フランスに留まる

1946年
22歳の画学生フランソワーズ・ジローと出会う

1953年
ピカソの元を去る

その後、最後の伴侶ジャクリーヌ・ロック
1957年頃の作品から姿を見せる

晩年を迎えるにつれて、自己の内面、男女、生死など極めて人間的な
主題が徐々に中心となる

以上


違う面を持ち合わす女性ふたりとお付き合いするのは、
さすが、ヒカソさん(笑)

女性的なマリー・テレーズの肖像
タッチと色合いからもそんなイメージを感じます

画家で写真家のドラ・マール
行動派な感じが出てませんか






私のピカソのイメージは、斬新過ぎるほど斬新な絵を描く人で、ワタシには難しいわ~
なんて思っていたのですが、
今回その時代背景や恋人の存在と共に並べられた作品を見ていると
不思議と感じるように思うのです

ピカソ自身が、その時の気持ちに正直に生きて、動いて、そして魂を込めて作品達の息遣い

自分の意志だけでは、どうにもならない戦争などの宿命の中にあっても
その情熱は薄れない
その哀しい思い、切ない気持ちを作品に込めるエネルギー

どんどんと惹かれて.....

自分自身を本気で真剣に生きてきた人だからこそ、
自身の魂の声に正直に表現をし続けた人だからこそ、
見る人の心を揺さぶり、時には人の人生観まで変えてしまうほどの
何かを与えてくれるのでしょうか

今月の14日(日)まで行われています

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最終更新日  2008年12月03日 18時55分32秒
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