2006.03.29
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花のたましひ
金子 みすず
散ったお花のたましひは、
み仏さまの花ぞのに、
ひとつ残らずうまれるの。
だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶蝶にあまい蜜をやり、
人にや匂いっをみなくれて、
風がおいでとよぶときに
やはりすなおについてゆき、
なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。
これは彼女の詩集の中で、私が一番好きな詩です。
ちょっぴりもの悲しい感じもしますが
一行一行が 純真な優しさに満ちてますよね
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