ヘンリーの国際関係学

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November 30, 2004
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12月1日は世界AIDSデーだったそうで( 参照
そんな訳で、AIDS関連で昔書いたものを日記の方にアップしておきます。



ヘンリのヒトリゴト<AIDSに関するオモイゴト その1「日本を取り巻く状況」>

「日本は10年後、AIDS患者が激増する。」

これは真実となるかどうかは今の我々の対応にかかっていると言ってもいいのではないだろうか。


「日本のHIV感染者は着実に増え続け、今後、大きな脅威となる恐れが強まっている」
これは毎日新聞(2004年5月24日)の社説からの抜粋である。

2004年4月末、厚生労働省エイズ特別委員会が発表した報告によると、03年1年間に新たに640人のHIV感染者がわかった。


欧米では感染者の数が多くとも、新規感染者数は横ばい状態の国が多い。
だが、日本ではなぜ日本は感染者・患者が増加しているのか。
はっきりとした原因が解明されているわけではないだろうが、様々な憶測はできる。



ではまず、AIDSを取り上げるにあたって、HIVとAIDSという言葉について書いておこう。

HIV「Human Immunodeficiency Virus ヒト免疫不全ウイルス」は
エイズウイルスとも言われる事でもわかるように、
エイズの原因になるウイルスであり、リンパ球を破壊し減少させる。
感染経路は性的接触、母子感染、血液を介した感染があり、
唾液や涙にも少量のHIVが含まれているが、同居・食器の共有などでは感染しない。

そのAIDSとは、「Acquired immunodeficiency syndrome 後天性免疫不全症候群」の略であり、
HIVにより免疫機能が破壊され、健康な人では感染しない、あるいは感染しても重症にならないような様な種々の感染症や癌で死亡する疾患である。




また、ご存知であろうが、
AIDSの最大の特徴は10年とも言われる潜伏期である。
感染の初期にはインフルエンザ様の症状があるが、自然におさまる。
その後はエイズ発症まで長い無症候期がある。
何も治療しなかった場合、この無症候期は約10年。

治療は早い方が有効性が高いといわれている。
かつて、アメリカの青壮年の死亡原因第1位だったが、
90年代半ばに複数の薬を併用する治療法が確立し、生き延びられる慢性病になっている。(『家庭の医学』より)


AIDSの恐ろしさは言うまでも無いだろうが、判りやすい例があったので紹介しよう。

アフリカ諸国ではエイズにより平均寿命が25年短くなった、というものだ。
米商務省統計局の1999年3月18日に公表した世界人口統計によると、
エイズがなかった場合の平均寿命を試算、実際の平均寿命と比べた結果、
ジンバブエはエイズがないとすると64.9歳なのに、実際には39.2歳と、平均寿命が25.7歳も短くなっていることが判明。
ナミビアは23.8歳、ボツワナも21.4歳とそれぞれ縮まるなど、エイズが原因で世界の21ヶ国で平均寿命が5歳以上、縮まっていた。

2002年バルセロナで開かれているエイズ国際会議でアメリカ政府が発表したものでは、被害が深刻なボツワナでは、8年後に平均寿命は26歳にまで落ち込むと予測している。
ボツワナでは大人のほぼ4割がHIVに感染しており、現在、平均寿命が33歳となっているが、2010年に26歳と7ヶ月にまで落ち込むと予測された。
モザンビークは27歳と1ヶ月に落ち込むほか、南アフリカ、ザンビアなど南部アフリカ9カ国で平均寿命が30歳代になるという。

また、94年の大虐殺で知られるルワンダでも恐るべき事態になっている。
支援組織「アベガ」によると、虐殺の影響で男性は今もルワンダ人口の30-40%に過ぎず、「夫を亡くした女性の約7割がエイズ感染者」という壮絶な状況であるというのだ。


WHOによると、全世界で03年1年間に新たにHIVに感染した人は500万人、エイズによる死亡者は300万人にも上る。
現在のHIV感染者・エイズ患者の総数は3400万~4600万と推定される。

また、UNAIDS推計によると、HIV感染は全世界で6200万人、2000万人以上がAIDSにより死亡したとされる。
サハラ以南アフリカにHIV患者の70%が集中する(成人の20~40%が感染者といわれる)が、近年アジア・旧ソ諸国の流行拡大が著しい。
2002年末のアジアの推定生存患者数は720万人であるが、1990年で15万人だったので50倍という伸びである。

但し、
「エイズは30以上の独立の既知の病気がHIVないしはHIVが疑わしい患者に表れた時の名称である。
エイズの定義は時により、またアフリカや欧米など国により異なっている。
1993年にCDC(Center of Disease Control)はエイズの定義を拡張した。特に婦人の頸部ガンをエイズの症状とした。
これによってエイズ患者の数は倍増することになった。
婦人の頸部ガン、男のカポジ肉腫、アフリカの極痩せは単一因子による病とは信じられない。HIV/AIDS仮説はいろいろな科学テストで不適当な結果が出ている」(1993年10月、LondonのSunday Times)というものもあるから、
統計がどう正しいのかは、素人には分かりにくい問題であるかもしれない。

だが、エイズが決して軽視できる問題ではないことは言うまでも無い。



このようなエイズではあるが、今、日本とその周りではどのような事が起こっているのかを見ていきたい。

先ほど述べたように、日本でのHIV感染者は増え続けており、2020年には全国で5万人になると推定されている。
現在の新規感染者の感染経路は半数以上が男性間の性的接触によるものだった。
こうした男性間の性行為は99頃から急増している。
一方で、夫から感染する妻など、異性間の性的接触による感染も3割弱ある。
性的パートナーの数が増加しているという若者の性行動も感染増加の方向に働く。
エイズ感染のリスクを高める性行為感染症が近年増加しているというデータもある。

そして日本の周りはもっと過酷である。
サハラ以南アフリカにHIV患者の70%が集中する(成人の20~40%が感染者といわれる)が、近年アジア・旧ソ諸国の流行拡大が著しい。
2002年末のアジアの推定生存患者数は720万人であるが、1990年で15万人だったので50倍という伸びである。
2010年の生存患者数は、「中国 1000~1500万人、インド2000万~2500万人、ロシア500万~800万」(CIAの諮問機関である米国の国家情報評議会)とも言われ、最悪のシナリオでは日本は5000万人もの感染者に抱える近隣諸国に囲まれることになるというのだ。


毎日新聞社説はこう締めくくる。
「鳥インフルエンザやSARSも大事だが、エイズを忘れてはならない。将来の感染急増を食い止められるかどうかが、この時期の対策にかかっている」


今回は少し悲観的な話をしてしまったが、 第3回 以降は前向きな話をしていくつもりだ(次回も暗い・・・)。
僕は「不安を煽る」という事を目指すようなコラムを書きたくないと思っている。
読んだ後に「できることは何かを考える」という意識を持ってもらえるような文章を書いていくつもりである。
いつもの「平和報道を目指して」とは論調は違うが、根底にあるものは変えないで以後数回のエイズ関連のコラムをお楽しみいただけたら幸いである。



<参考資料>
「社説 エイズ感染 増加を食い止めるのは今だ」『毎日新聞』2004年5月24日。
「今日のノート エイズ教えよう」『読売新聞』2004年4月1日。
「ルワンダ大虐殺から10年 平穏の裏 いえぬ傷」『読売新聞』2004年4月7日。
木原正博・雅子「エイズ問題が照射する日本社会の脆弱性」『世界 2004年1月号』 岩波書店。


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Last updated  December 3, 2004 06:26:56 AM コメント(7) | コメントを書く


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