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2006年06月27日
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カテゴリ: サキのあゆみ
親戚の Nちゃん が 3歳で小児ガンにかかった、 と聞いたのは1年半くらい前だったでしょうか。
その少し前に私はサキとヒデキを連れて仕事がてらNちゃんのお家を訪問し、一緒に買い物や食事をしたばかりだったので、サキとヒデキも病気を知って私同様にショックを受けました。

Nちゃんのガンは腎臓に始まり、リンパに転移、更には心臓にまで・・・
「若い人のガンは進行が速い」 などと聞いたことがある私には、とても絶望的な症状のように思われました。何より、 愛娘の回復を祈る私たち夫婦よりずっと年の若いお父さん、お母さんの気持ちを思うと、胸が張り裂けそうでした。

私は 自分にできることはないかな?

と考え、

そうだ!絵本を送ろう♪

と思いつきました。

母親でさえ毎日の面会時間は限られている、と聞いたので、その母娘で過ごす時間が少しでも楽しくなるように、2人で絵本を読んで過ごしてもらえたら・・・

私は我が家の本棚にある幼児向けの絵本を夢中でダンボールに詰めました。
急いでいたのに、ときどき私の手はピタリと止まります。
サキやヒデキのお気に入りだった絵本を手にしたときです。

その本を読んであげたときのそれぞれの嬉しそうな表情や、読み終えたとたん何度でも「 もういっかい! 」という声が昨日のことのように思い出されます。

私は物への執着心はあまりない方だと、自分では思っていました。
でも 絵本はやっぱり特別でした。
少しずつ買い揃えたシリーズものや、お給料日や子どもの誕生日、クリスマスなどのたびに買った絵本・・・サキやヒデキがいつかお父さん、お母さんになるまで手放すつもりはなかった、思い出いっぱいの大切な宝物ばかりでした


( もしもNちゃんのお母さんが絵本に関心がなかったら?

私たちの宝物が、ただの荷物になってしまったら?
)


一瞬ためらった私でしたが、Nちゃんの病気のことを思うとそんな自分の迷いが情けなくなり、思い切ってそのダンボールを送りました。

Nちゃんのお母さんからはすぐに電話がありました。

「お姉さん、こんなにたくさんの絵本を くださって・・・

本当にありがとうございます!!!」


( くださって?やっぱり、返してはくれないんだ・・・ )

往生際の悪い私です(笑)。
もちろん一方的に送ったのですから「くれたのだ」と思うのは当然です。


( もしかしたら、十分楽しんでくれたら、また送り返してくれるかもしれない )

なんて、かすかな期待を残していたんですね~(^^;

「え、ええ。もううちの子たちは大きいから・・・

絵本で楽しい時間が過ごせてもらえたら、それで十分だから」


( これも確かに本当の気持ちでした )

ところが、大変だったのは娘のサキでした。 Nちゃんに絵本を送ったこと、もう戻ってこない、と知ったとたん、

「え~~~っ!?ママ、あげちゃったなんて嘘でしょ?

サキの大好きだったミッフィーちゃんの絵本も?

ちいちゃんは?ねずみくんもしろくまちゃんも?

全部あげちゃったのぉぉおおお???」


・・・私が想像していたよりもはるかに大きなショックを受けたようでした。

「ごめんね、サキ

でもね、Nちゃんのことを考えてあげて。

ガンのつらい治療、入院。

サキの好きなアイスもケーキも、まったく食べられないけど、

Nちゃんはあのちっちゃな身体で、頑張らなくちゃいけないんだよ。

絵本はママがまたお仕事頑張って、少しずつ買い戻すから・・・」


サキはようやく納得してくれましたが、そのときのことは私の胸に印象深く残っています。

病気が病気だけに、その後Nちゃん宅には怖くて連絡することもできずにいたのですが、 先日Nちゃんのお父さんの名前でうちに郵便物が届きました。
ドキドキしながら中を見ると・・・

「快気祝い」

と書かれたのしがついた デパートの商品券 が入っていました。

( えっ?あのNちゃんが治ったの!? )

慌てて電話をしてみると、 治療の甲斐あってNちゃんの身体のガン細胞はすべて消えて、無事退院できた、 とのことでした。

「サキー!Nちゃん、ガンが治ったんだって!!!」

「ほんと?すっごぉ~~~い!良かったね、ママ♪」

サキは興奮して飛び上がりそうになっています。

「うん!本当に良かったね。

でも・・・

絵本のことではサキに悪いことしちゃったよね」


「 ううん!Nちゃんが治ったなら、

そのお祝いにサキの絵本ぜ~んぶあげてもいいくらい嬉しいから!
」


目に涙をうっすら浮かべてそう言ってくれたサキを見たとき、私は親バカ承知で

( 心の優しい、いい子に育ってくれたなぁ~☆ )



更にサキは

「その商品券で、おままごとセットを買ってあげようよ!

ほら、ママと前に見に行ったとき、ママが

“こういうの見たら、Nちゃん食べたくなっちゃうかもしれないから、

食べもののオモチャはやめよう“

って言ったでしょ?

でも、もう大丈夫になったならあげたいよ!」


そして昨日、私とサキの大好きな 「マザーグースの森」 というお店へ買い物へ・・・

ここのグッズはとっても可愛いんです♪
見ているだけで癒されます。(特に“うさももちゃん”が大好き!)
セットものなど値段も良いので、私たちは専ら「見て楽しむ」だけですが(笑)


でもね、この日は偶然にも特価商品があったのです☆

おままごとセットのうち、木でできた アイスクリーム屋さんセット と キッチンセット が、ラッキーなことに 最後の1点ずつ 残っていたのです♪

* 4,800円→3,800円(アイスクリーム屋さん)
* 5,800円→1,800円(キッチンセット)


値段を書くのは品がなくて申し訳ないのですが、あまりに安くなっているのにビックリ!!
私たちは早速それら2つのセットを購入し、更にNちゃんとすぐ下の妹Mちゃんがそのセットで仲良く遊べるように、小さなうさももちゃんのぬいぐるみを2つつけて、


計12,000円(定価)

のはずが、(商品券もあったので)私がお財布から出したのは、
わずか 2,000円 くらいですんじゃったのです!

(こんなラッキーな買い物をしたことはないです☆)

大きな大きな包みを抱え、Nちゃんの喜ぶ顔を思いながら、私とサキはお祝いカードを書き、宅急便に出し、何ともいえない幸せな気持ちにいつまでも浸っていました。

Nちゃん、退院おめでとう☆
嬉しいお知らせを、ありがとう
まだ闘病生活はつづくのかもしれないけど、みんなで応援しているよ♪

ひなたまさみ





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最終更新日  2006年06月27日 14時35分22秒
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