全805件 (805件中 1-50件目)
みなさん、こんにちは長くブログをお休みしてしまい、申し訳ありませんでした 東日本大震災で被災された皆さまに、遅ればせながら心よりお見舞い申し上げます。 こんなに長く休んでしまった理由のひとつはPCの故障です。今日は友人の家で更新させてもらっています。 みなさん、お元気ですか? 我が家の娘サキ(高2)は今年から部活動に昇格?したチアリーディング部の活動に追われつつ、とっても充実した高校生活を送っています そして息子ヒデキ(中2)は、ついに柔道部の先輩になりました。 今年柔道部に入ってきた1年生は全部で15人。柔道部としては多いでしょうね。 公立のH中学10年めということで異動を懸念されていた顧問のS先生は籍をH中に置いたまま教育委員会への異動ということになり、稽古に立ち合える時間は少なくなりましたが、ますます内容の濃い稽古になってきているようです。 ヒデキは現在、身長160cm体重90kg大会に出る階級としては90kg-です。もちろん今もなお明日のオリンピック選手を夢見て柔道一直線の日々を必死で生きています。 あちこちの遠征や試合会場で 「最近ブログを更新されていませんが…楽しみにしていますからね」 と声をかけてくださった柔道仲間のみなさん、ありがとうございました 書いておかないと大切な想い出が少しずつ薄れてしまうので、これからもぼちぼち更新していこうと思います。 もう永久に更新しないかも?というくらい長くお休みしてしまったというのに、毎日何十人もの方たちが訪問してくださっていましたね。 忘れずにいてくださったことに心から感謝いたします。 ありがとうございます ひなたまさみ
2011年06月09日
コメント(15)
息子ヒデキ(中1)には、もう何年も憧れ続けているF先輩がいます。 F先輩は、ヒデキが小3で初めて柔道を習い始めたとき、その道場の小5でした。 当時からF先輩の身体はとても大きく、柔道もとても強く、おまけにスポーツ万能だったので、ヒデキは密かに憧れ始めたようでした。 F先輩も何となくヒデキが気になるようで、何かと声をかけてくれたり、面倒をみてくれたりしたので、ヒデキはますます先輩のことが好きになりました。 F先輩が小学校を卒業し、柔道部の強い中学へ通い始め、 「うちの柔道部へ来いよ」 と誘ってくれたことで、ヒデキは小学校での大切な友だちと別れ、F先輩と同じ中学へ通うことに決めました。 そして夏休み。F先輩はついに県のチャンピオンになり、全国大会3位という輝かしい成績をおさめ、柔道のとても強い高校へ進学するようです。 いつもヒデキのずっと前を道を切り拓きながら突き進んでくれる先輩。 ヒデキが通っているH中学柔道部には何十人もの部員がいますが、F先輩と小学生の頃から同じ道場だった後輩は、ヒデキただ一人です。 今でも週に一度は、ヒデキも先輩もその道場で稽古していますが、稽古のあとには必ず2人で追いかけっこをしたり、先輩にくすぐられたり、とにかくいつもヒデキはF先輩にいじられています(笑) F先輩は黒帯を締めるようになりました。ヒデキは、F先輩の使っていた白帯が欲しいと思いました。 数日後、突然F先輩からヒデキにメールがきました。以下はそのときの2人のやりとりです。 「おれの帯ほしいのか?(笑)」 「はい!」 「あげないよ~」 「わかってます!」 「いらないの?」 「いや欲しいです!」 「ちょっと考えさせて。あの帯さ、全中でも使ってるから、なかなか手放せないんだ」 「わかりました」 「悪いな」 「あげるよ」とは、どこにも書いていない、私にはむしろ絶望的な内容のメールに見えるのですが、このメール交換が、ヒデキにはとっても嬉しかったようで、家族一人一人に嬉しそうに報告していました。 私はヒデキに、 「ヒデキ、 先輩にとっては、 やっぱりものすごく大切な帯なんだよ。 でも、こうやって考えてくれただけでも満足でしょ? もう、帯のことは諦めた方がいいと思うよ」 と言いました。 期待はずれになると、ガッカリしますからね。 そしてつい先日。 ヒデキがF先輩に帯をもらってきました。帯の片方の端には 「H中」 そして、もう片方の端には 「F田」 と、先輩の名字が刺繍してあります。 締めてみると、5号サイズの先輩の帯は、長さもピッタリでした。(身体のサイズがあまりに違うと、帯の長さも違うので、使えない場合もありますね) 「この帯をしめるとね、 F先輩がすぐそばにいるような気がするんだ」 と、しみじみ言うヒデキを見て、娘のサキ(高1)は、 「ヒデキにとってのF先輩って、 ある意味、 彼女以上じゃない?」 と笑っていました。 春からF先輩は寮生活。道場で会うことは滅多になくなってしまいますが、ヒデキはこの帯をしっかり締めて頑張ることでしょう。 小4のときにF先輩と撮ってもらった写真。 そして、昨日の写真。(後輩のT君も一緒に) 柔道では2人の差は開くばかりですが、身長の差だけは、少し縮まったようです。 次に一緒に写真を撮ってもらうときに、2人はどんな風に成長しているでしょう。 F先輩、ありがとう ひなたまさみ
2011年01月26日
コメント(8)
みなさん、こんにちはブログの更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでしたここ一週間は、私が右肩、腕の痛みに悩まされていましたいわゆる四十肩、五十肩でしょうか。40代半ばともなると、全身のいろんなところにガタがきています 今日は痛みが少し落ち着いているので、遅くなりましたが、16日(日)の息子ヒデキ(中1)の柔道の試合結果を報告したいと思います。 柔道新人戦地区ブロック大会(県大会予選) 当日の朝。 「ヒデキ、体重何キロ?」 「89.6kg」 「えっ90kg以下じゃないとダメでしょ?ギリギリじゃん 試合会場の体重計だと越えてるかもしれないねもう、何も食べないで行かないと」 それから数分後。トイレから出たヒデキが興奮しています。 「すっげ~~~~ 今、い~~~っぱいウン○が出たら、 体重が一気に88.2kgになったよ やったーーーー」 「まさか... 1kg以上も出ましたか よかった、よかった 朝からウンの良いことで(笑)」 油断していると、あっという間に90kgを超えてしまうヒデキ。成長期の息子に減量させるのは可哀想なので、 「いっそ90kg超級にしてしまえば?」 と思うのですが、顧問の先生によるとダメみたいです。 「今のヒデキのベスト体重は、恐らく85~87kgくらいだと思います。まだ筋肉もあまりついていないし、身長も160cmですし...。 これから背が伸びたり、筋肉がもっとついてくれば自然と上の階級に上がるとは思いますが、今はまだ-90kg級で抑えておいた方が良いでしょう」 とのことでした。 ヒデキのエントリーしていた-90kg級の選手は全部で6名。上位2名が県大会へ行けるので、県大会へ行くには決勝まで残らないといけません。 まだ目の抜糸も終わっていないヒデキ。お医者さまとの約束どおり、当日はこんな状態での出場でした。目の痛みは大丈夫かな? なるべく早く、無事に試合が終わるといいな。 一回戦目。 何と!?相手が風邪で欠場のため ヒデキ不戦勝 続く二回戦目。 これまた相手の選手が体重で失格となり ヒデキまたしても不戦勝 -90kg級の下の階級は-81kg級。-90kg級の選手は、体重が90kgを超えてはいけないのはもちろんですが、81kg以上でなければならないというルールもあるのです。 ヒデキの二回戦目の相手は、当日81kg以下だったために失格になってしまったそうです。成長期の子どもたちの体重管理は、とても難しいですね。 そんなこんなで、 ヒデキはいきなり決勝戦に出ることに 決勝戦の相手は、去年の夏の大会で負けてしまった上級生のS君。ヒデキは残念ながら負けてしまいました それでも結果は 準優勝 そして 県大会出場決定(表彰式:ヒデキは一番おチビちゃん) 一度も勝つことなしに準優勝とは まったく、運が良かったとしか言いようがありませんね(笑)何はともあれ無事終わって、私はホッとしました でも、試合を終えたヒデキは,しょんぼりしていました 入院、手術、そしてすべてのスポーツを禁止され、1ヶ月ぶりの柔道の試合でした。 「全然力が出なかったし、 思うように動けなかった。 1ヶ月休むと、こんなに出来なくなるんだ ってわかった」 県大会まであと2週間。ヒデキはとても不安そうでした。 仕方ないですね。焦ったところで、まだ目の痛みもあるし、全力で稽古に打ち込める状態ではありません。 「ヒデキ、夏の大会が本番だって言うでしょ? 今回は、県大会の雰囲気を体験できるだけで十分だと思うよ。 焦らないで、今はとにかくちゃんと目を治そうね。今できることをひとつひとつやっていけば、きっとすぐに取り戻せるから」 2月6日(日)ヒデキは初めて県大会へ出場してきます。 ひなたまさみ
2011年01月21日
コメント(14)
息子ヒデキ(中1)が、退院後初めての診察を受けてきました。 角膜移植を受けた右眼は、もう眼帯をする必要はないのですが、まだ真っ赤に充血しています。 2種類の目薬を一日5回ずつ点眼しています。 この診察の日までは、スポーツは一切禁止になっていました。 ヒデキが先生に確認したかったことはただ1つ 16日の新人戦に出場できますか? この試合に勝ち残った選手だけが来月の県大会へ駒を進めることができるのです。 私は前回の日記で書いたとおり、今回は見送って欲しい という気持ちでした。 診察室に入ると、眼科部長のA先生と、お世話になった他の2名の先生がいらっしゃいました。 まずは眼の状態をチェック。 「う~~~~ん... まだ、眼がだいぶ腫れているね」 先生のおっしゃる「眼」というのは、「眼球」を指しているようです。 (なんだかわからないけど、 回復状態はあまり良くないみたいじゃない?) 「痛みはない?」 「はい、ありません」 「特に変わったことはなかった?」 「はい、ありません」 他の2名の先生方とモニターチェックをしながら、なにやらボソボソ。 「じゃ、次は○日に角膜外来に来てくださいね」 「はい。 あの~~~、 抜糸はまだ...?」 「ああ、 まだ先になりますね」 (これじゃ、柔道どころじゃないでしょ?) 「ところで君は、何かスポーツをやっていたね。 何だっけ?」 「柔道です」 (おっ、いよいよ核心に来たね!) ヒデキも、ちょっと顔をひきつらせています。 「確か試合があるとか言っていたよね? いつだっけ?」 「あの、今月の16日です」 (ダメに決まってますよね?) 席を立ち、カレンダーの前へ行くA先生。 「手術はいつだったっけ?」 「12月15日です!」 必死で答えるヒデキ。 「う~~~~ん。 手術から1ヶ月か。 う~~~~ん。 その試合って、どのくらいやるのかなぁ?時間も長いの?」 「すぐに一本勝ちすれば、 あっという間に終わります。 ただ... 相手によっては長引くこともあります」 「君さぁ、 柔道強いの?」 (なんじゃそりゃ) 「はいっ」 (何故か咄嗟にそう答えてしまった私たち親子) 思わずクスッと笑う他の先生方。 「要はさぁ~、 ぶつけるかどうか? なんだよね。 だから、やられちゃ困るわけだ。 アイパッチ(眼に貼るシール)は、試合でつけてもいいんでしょ? じゃさ、 アイパッチをつけることと 負けないこと。 これが条件で試合に出れば?」 「よっしゃ~~~!」 と、思わず叫ぶヒデキ。 (いやいや、冷静に考えろ! 2つめの条件はどうする?) 瞳を輝かせるヒデキと眉間にシワを寄せる私。 「もし試合に出る、ということになると、 それに向けて柔道の練習もすることになりますが、 大丈夫ですか?」 「まぁね、アイパッチつけて。 でも、一気にやりすぎちゃダメだよ」 「はいっ ありがとうございました」 診察室を出てから、ヒデキにもう一度確認します。 「もう1ヶ月も柔道を休んでいたよね? 試合はすぐだよ。 準備不足で、簡単には勝てないような気がするよ。 それでも出るの?」 「もし負けたら、 その次に勝てばいいじゃん。 とにかく、試合に出ていいなら、 俺は絶対に出るから」 はぁ~~~っ、そんなもんなんですかね。 お医者様の許可が出て、本人がそれほど強い意志を持っている以上、親は黙って見守るしかありません。 待ちに待った柔道の稽古も再開しました。今はまだ、寝技や乱取りのような危ないことは避けています。顧問の先生にお願いして、打ち込みなどの危なくないメニューで、感覚を取り戻す稽古をしています。 試合は来週。どこまで力が発揮できるかわかりませんが、眼をぶつけることなく、無事試合が終わることを祈りたいと思います ひなたまさみ
2011年01月09日
コメント(28)
新年明けましておめでとうございますまた新しい一年がスタートしました。皆さまにとっても、この一年が、健康で幸せいっぱいの年となりますよう心からお祈り申し上げます。私の書いているこの更新まばらなブログに縁あって遊びに来てくださる皆さま、いつも本当にありがとうございますブログを始めてから、家族、親戚、古い友人、職場の仲間、海外で生活をしている仲間たち、多くの人たちが私たち家族の様子を気にかけて読んでくださっているようです。そして、ブログを通じて出会った新しいお友だちの皆さまともPCを通して温かい交流が続いています。改めて、心から感謝したいと思います。ありがとうございますサキ(高1)は、年末年始返上で、年賀状の仕分けアルバイトへ通っています。仕事をしてお金を稼ぐことの大変さを痛感しているようです。テンポよく作業を進めているかと思いきや、突然棚を引っくり返してしまい、周りの人たちが「大丈夫ですか?」と、慌てて駆けつけてくれるなど、予想していた通りの失敗もあるようですが(笑)、それでも一生懸命頑張っています。自分のチアリーディングの会で揃えるバッグや靴代の支払いを、今回のバイト代が振り込まれる翌日にしてもらったそうです。「初めて自分で稼いだお金で、自分の必要なものを買う」貴重な経験を通し、サキがまた少し大人になったようです。ヒデキ(中1)は、おかげさまで年内に無事退院し、今はすべてのスポーツを禁止されています。まだ抜糸を終えていない右目は真っ赤に充血し、今月16日に控えている柔道の新人戦に出場することは無理だと思うのですが、「もしかしたら、今月の診察の日に抜糸がすんで、試合に出られるようになるかもしれない」と、一縷の望みを託し、自分がエントリーしている-90kg級の体重をキープできるよう、お正月だというのに自分なりに食事に気をつけている姿が健気です。この試合は県大会の地区予選なので、本人としてはどうしても勝ち残って県大会へ出場したいようですが、親としては、大きな手術のあとですから、まずは安静にして目をしっかり休めて、治療に専念して欲しいです。「柔道がやりたいのに、出来ない」というもどかしさや、仲間に置いて行かれるような焦燥感も、きっとヒデキを成長させてくれるものと思っています。早々に年賀状をいただいた皆さま、ありがとうございました。申し訳ありません我が家の年賀状は今日ようやく印刷し、投函はこれからとなります。ブログの更新は、これからも相変わらずのペースになると思いますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。ひなたまさみ
2011年01月01日
コメント(20)
昨日は手術を受けた息子ヒデキ(中1)へ たくさんの応援メッセージをいただき、本当にありがとうございました おかげさまで、無事手術は成功しました 手術室へ行くのが15時前になってしまい、空腹のあまり気持ちが悪くなってしまったヒデキでしたが、手術前には 「ブログに載せるんでしょ?」 と、元気にポーズを取ってくれるほどの余裕。 「手術、怖くないの?」 と聞くと、 「(柔道部顧問の)S先生に怒られるのに比べたら、 この世に怖いことなんか何もないよ」 と苦笑い。 7年前に眼球の表面を削って被せた膜をすべて剥がし、新たに角膜を上から被せて縫い直すという手術。 予定通り、手術室へ入ってから約3時間後に出てきました。 「左眼は開けていいんだよ」 と言われても、 開けようとすると右眼も痛いそうで、 「まだ無理だ」 と、目は閉じたまま。 「痛みがひどいようなら、お尻から薬を入れてあげるからね」 と、優しく看護士さんに言われると、 お尻から が恥ずかしいようで 「じゃあ、いい」 とキッパリお断り。 「手術が終わったら、めっちゃ食うから」 と言っていたヒデキも、さすがに昨夜は食欲なしでした。 病室へ戻ると、 目をつぶったまま私の手を握って離さないヒデキ。 身体は大きくても、やっぱり不安だったんですね。 疲れもあったのかぐっすり眠ったので、帰宅してきました。今日はそろそろ病院へ行く予定です 何はともあれ、無事手術が終わり、ホッとしました ヒデキ、よく頑張ったねみなさん、本当にありがとうございました(いただいたコメントへのレスが遅れてしまいますが、どうぞお許しくださいね) ひなたまさみ
2010年12月15日
コメント(8)
「まっちゃん、今は中に入んない方がいいよ」 「は?なんで? 別にいいじゃん」 中に入ってみると、 慌てて何かを隠す柔道部一年生のH君。 なぜか青いペンを持っているN君。 「おまえら、何やってんの?」 「え?あ... 友だちがさぁ~ 提出物のことでさぁ~」 (あやしい!) また別の日には 「しっ! ヒデキが来た!」 「なんだよ? 何の話してたの?」 「いや、あのさ、 だから、女の話だよ」 (うそつけっ! んなわけねぇ~だろ) 嘘をつくのが下手な柔道部一年生の仲間たち。 柔道部K先生の提案により、柔道部一年生男子たちがヒデキに内緒(のつもり)で準備してくれていたのは この写真と(ヒデキは後列左から2番目です)この寄せ書きでした。 ヒデキ(中1)は今日、右眼の角膜移植手術を受けてきます。 オペは14時からの予定。全身麻酔で約3時間ほどの手術になるそうです。(入院は約一週間) この手術によって右眼の視力が少しでも良くなる可能性はありませんが、とりあえず失明の危機からは回避できるようです。 既に昨夜21時から食事が禁止されているヒデキ。間もなく水も飲めなくなります。 私が今一番心配しているのは… 14時までの絶食にヒデキが耐えられるのか(笑) 今すぐ麻酔をかけて眠らせて欲しいほどです。 柔道部の先輩たちからも応援のメールをたくさんいただいたようです。 小心者のヒデキですが、仲間からの励ましに勇気をたくさんもらえたみたいです ありがたいことです。 どうか手術が成功しますように ひなたまさみ
2010年12月15日
コメント(12)
娘のサキ(高1)が、ついに決断しました。 美術部を辞めて、チアリーディングに専念する さんざん迷った挙句、 絵は一人でも描けるけどチアは一人では出来ないから と、美術部を退部。 チアリーダーには2つのタイプがあるそうです。 アクロバットのような難しい技にチャレンジする競技チアと野球などの応援で活躍する応援チア。 サキが魅力を感じているのは、後者の応援チアです。 高校野球は春と夏の大会がありますが、チアが応援で参加できるのは夏の大会のみ。 「ねぇ、わかる?来年も3回戦まで進んだとしたら3回、4回戦まで勝てたら4回。 残りの高校生活で、球場で応援できるのはあと6回とか8回しかないんだよ」 野球部の選手たちが全力を出し切って戦う。レギュラーになれなかった仲間が応援団として必死に応援する。吹奏楽部の人たちが、汗をかきながら演奏する。保護者や卒業生たちが声を張り上げる。そして、チアが笑顔でみんなを元気づける。 その一体感が、最高に素晴らしいのだそうです。 サキはLDやADHDがあるので、暗記できることと出来ないこととの差が大きいという特徴があります。例えば歴史や英語の単語などを覚えるのは苦手です。 ところが、チアをやる上で必要不可欠な「振り付けを憶える」ことについては、めちゃくちゃ早いそうです これまで体育の授業すらまともに受けられなかったサキが、いまや体育会系女子となりました(笑)。 長かった不登校時代には見られなかった明るい笑顔、はつらつとした様子に、近所の人たちからも 「昔のサキちゃんに戻ったみたいだね」 と言われるようになりました。 そして、サキは更に新たな挑戦をすることに。 「この冬休みに、アルバイトをしたいんだ」 チアの活動のためには、お金がかかります。毎月の部費のほかに、ユニフォームに3万円くらいかかって、今後はエナメルバッグに16,000円、靴に8,000円... 「せめて、チアにかかるお金くらいは自分で準備したい」 というわけで、サキは初めてアルバイトの面接に行ってきました。 年末年始の年賀状仕分け 毎年、この時期になると、全国で高校生のバイト募集をしていますね。面接をしてくださったのは、30代後半くらいの「お兄さんとおじさんの間くらいの男性」だったそうで、 「学校でチアリーディングをしているんだね。 ということは、体力的には...」 「大丈夫です」 「これから風邪やインフルエンザが流行してくるけど、風邪をひきやすい、ということは...」 「ありません」 「希望の時間帯がもしいっぱいだったら、別の時間帯に移動してもらっても...」 「平気です」 と、元気に答えられたようで、 「完璧じゃないの」 ところが、完璧であればあるほど、 もしも落とされてしまったら? と、心配してしまうのが親心です。 そこでは、今回高校生を100名くらい採用するようですが、地元の優秀な高校からも高校生が大勢面接を受けるようで... サキの通っている高校は、偏差値低いからなぁ学校名で落とされるってこと、あるのかな? とか まだ1年生だから、去年やその前にやった子たちを優先的に採用するのかな? とか、 100名の中に入れなかったら、落ち込むだろうな? とか、考えるうちに私が勝手に落ち込んだりして... 何しろ中学時代は3年間、特別支援学級に通っていたわけですから、こうして人並みにアルバイトの面接を受けるとか、社会に出て仕事をしてお金をもらえるようになるとか、想像もできなかったわけです。だからつい、余計な心配をしてしまうのです。 そして先日、 「やったー 採用だって」 封筒を手に、喜ぶ娘。 「ほんと? 受かったの? すごいじゃん よかったねーーー」 手放しで喜ぶ私のそばで、 「いいか。 空返事だけは絶対にするなよ。 わかってもいないのに、"はい"とか言うと、結局みんなに迷惑かけることになるからな。 わからなかったら、その場でちゃんと質問して、わかるまで教えてもらえよ」 と、冷静に具体的なアドバイスをするパパさん。 そして、弟のヒデキ(中1)のことばに、家族は大爆笑したのでした。 「おい、 変なおっさんに 手つけられんなよ」 ...どうやらうちには親父が2人いるようです。 サキ、よかったね♪初バイト、頑張れ~~ ひなたまさみ
2010年12月04日
コメント(24)
「ヒデキから連絡がありませんでしたか?」それは、柔道部顧問のS先生と二人三脚でサポートをして下さっているK先生からの電話でした。「えっ?ヒデキは部活に行きましたが?」ついに、一番恐れていたことが起こってしまいました。顧問S先生の雷が、息子ヒデキに直撃K先生の説明によると、乱取り稽古8本のうち、ヒデキはたった1本しか練習が出来ていなかった。それを見ていたS先生は「ヒデキにはやる気がない」と判断し、「練習をやりたくないなら、出て行けーーー」と一喝。外に出されたヒデキは、やがていなくなってしまったというのです。K先生からの電話の途中で、ヒデキから電話。「オレ今日S先生に怒られて、帰れって言われて、今総合体育館のそばにいる」蚊の鳴くような声のヒデキ。迎えに行くと、ヒデキは号泣していました。S先生が怖すぎて、「学校へ戻るのは無理。柔道もやめたい」とヒデキは泣いていましたが、「とにかく自分で反省するところがあるのなら、ちゃんと学校に戻ってS先生に謝って欲しい」というK先生の考えに納得した私は、「S先生に謝ってから柔道をやめなさい」と、学校へ。みんながまだ稽古している武道場へ向かうヒデキ。実際、どんな風に我が子が叱られるのか気になって、私はこっそり後をついて行き、階段の陰に隠れるように立ちました。「今頃何しに戻ってきたさっさと帰れ」「帰れと言われてさっさと帰るヤツなんかに用はねぇんだ。お前は今日という日を捨てたんだろ?明日もあさってもそうやって捨てながら生きていけーー」それは想像以上の怖さでした。思わず身がすくみ、涙が浮かんでくるほど。(ヒデキは一体どんな思いでいるんだろう?)私は、もう柔道部をやめてもいいと思いました。(みんなが帰ったら、先生に話をしよう!)ところが、部活が終わり、みんなが帰ってしまうと、S先生は諭すような優しい口調でヒデキに語りかけます。「なぁヒデキ、お前、苦しいことは好きか?」「いいえ」「そうだよな。誰だってそうだ。勉強はどうだ?好きか?」「いいえ」「勉強が好きな人もいないだろう。でもな、強くなるためには、好きじゃなくてもやらなくちゃいけないこともある。それに自分で気づかないといけないんだ」「イヤなことから逃げる。叱られたらふて腐れて帰る。お前、それでどんな大人になっていくと思う?」「自分に自信がない。自分のことが好きになれない。そう言って下を向いているヤツらが、どうしてそうなるかわかるか?自分でやるべきことがわかっているのに、それをやってないからだぞ」「朝起きたら“さあ、やるぞ!”と声に出して言ってみろ。その日一日の雰囲気は朝で決まるんだ」S先生は約1時間、ヒデキたった一人にそうやって話し続けて下さいました。本当は親が子どもに教えるべきことを時間をかけて丁寧に、そして真剣に語りかけて下さる先生に対し、私は心から感謝したいと思い始めました。やがて、「お前がサボって歩いている間に、みんなはトレーニングして強くなったんだぞ。お前はどうするべきなんだ?」ということで、どうやらトレーニングをすることになったようでした。ヒデキが準備している間に、S先生がふいに武道場から出てこられ、私と目が合いました。「どうも申し訳ありませんでした」と頭を下げると、驚いた顔で「あの、ずっと話を聞かれていましたか?」と、S先生。「はい。ずっと聞いていました」私は先生に対し、お礼を言おうとしたのですが、涙がポロポロこぼれてしまいました。「お母さん、あと15分いただけますか?あいつにトレーニングさせて、ちょっとしごきます。サイドステップとかやらせるので、あいつまた泣いてしまうかもしれませんが」「よろしくお願いします」そして腕立て伏せ、腹筋、サイドステップとトレーニングが始まりましたが、S先生、K先生がヒデキと一緒にやっている姿に、またまた感動静かな夜の武道場に響く3人のかけ声。約50分間トレーニングをして、7時過ぎに武道場を出てきたヒデキは、スッキリしたような爽やかな笑顔でした。「ヒデキ、柔道やめるんだっけ?」「ううん。やめない」「さっきは、もう柔道部をやめるつもりだったよね?どうしてやめないことにしたのか、教えてくれない?」と私が尋ねると、ヒデキはこう答えました。「F先輩に勝つ」私は聞き間違えたと思いました。言っている意味もよくわかりませんでした。「F先輩って聞こえたけど、ヒデキの憧れの部長さんのこと?“勝つ”っていうのは“越える”って意味?F先輩は全国大会で3位だったから、ヒデキは2位か1位を目指すってこと?」「違う。F先輩と勝負して倒すまで柔道はやめない」恐らく、今試合すれば、100回やって100回負けるはずの相手です。しかも、開始後10秒以内に一本負けするでしょう。「ヒデキ、勝てる見込みがあるの?」と、思わず質問した私に、「ううん。今はまだない」と答えて、じっと一点を見つめるヒデキ。よくわかりませんが、それがヒデキなりの答えなんだと、私はわかりました。「そっか。じゃ、まだまだやめられないね」S先生は小学生を筆頭に4人の息子さんのお父さんです。あとで聞いた話ですが、この日息子さんの一人が逆上がりが出来るようになったお祝いに、夕食は家族で外食することになった、とその息子さんがとても楽しみにしていたとか。K先生は咳がひどく、S先生に帰るように促されたようですが”大丈夫です”と、最後まで一緒にトレーニングしてくださったそうで…。 「2人の先生がヒデキのために貴重な時間をくださったんだ。贅沢なトレーニングだったね。感謝しなくちゃいけないね。」 帰ったら、柔道部の仲間から、励ましや心配のメールがたくさん入っていたそうです。良い先生と仲間に恵まれ、ヒデキは少しずつ成長させてもらっています。ひなたまさみ
2010年11月26日
コメント(17)
私の好きなバイオリン弾きの西垣恵弾さんのコラムで 西垣さんの友人ピアニストの方のことが書かれていました。 コンテストで日本一。輝かしい経歴と約束された将来。ところが、ある日突然、ピアノ演奏が出来なくなってしまい、それでも彼はもう一度音楽科のある大学へ入学して一から学び直し、現在再びピアニストとして活動をされている、というもの。 技術だけでいえば、最盛期の演奏には及ばない。でも、今の彼の演奏には、今の彼にしか出ない音がある。 そんな内容だったと思いますが、とても私の心に残りました。そしていつか、その演奏を聴いてみたいと思いました。 それから数日後のこと。たまたまつけたラジオ番組の対談に耳を傾けると...それはどうやらピアニストの方のようで、 しかも 左手だけで演奏されているらしい。 もしや、これはあの西垣さんのお友だちでは? ...残念ながら別の方でした。 でも、その内容もまたとても印象的だったので、書いておきたいと思います。 そのピアニストの名前は智内 威雄(ちない たけお)氏。(33歳) 東京音楽大学ピアノ演奏科を卒業後、ドイツ・ハノーファー音楽大学に入学。グリーグ国際コンクール入賞。マルサラ国際コンクール3位入賞。 ところがその後、留学中のドイツで局所性ジストニアにかかり、右手が動かなくなってしまいます。 ピアノ一筋で生きてきた人が、ある日突然片手が使えなくなってしまうなんて、一体どんな思いだったでしょう? その放送を聴きながら、私はふと自分の息子ヒデキ(中1)のことを思いました。 例えばある日突然、ヒデキが大きな怪我をして半身不随や寝たきりになってしまったら?大好きな柔道が二度と出来ない身体になったとしたら? そんなことを思わず想像するわけです。 計り知れない絶望感に襲われるでしょう。 ところが智内氏は、その後左手だけで演奏する曲の楽譜と出会います。 私はジストニアという病気を知りませんでしたが、ピアニストの中には、たまにこの病気にかかる方があるようです。 恐らくは智内氏同様に右手が使えなくなってしまったピアニストの方が、左手だけで演奏するために作曲された曲があったのでしょう。広く世に知られていない左手だけで演奏する曲が、実は何百曲もあったことを知った智内氏は、それから左手演奏の世界をひたむきに歩み始めます。そして卒業試験の際には、左手のみで演奏した彼が、満場一致で最優秀成績を修めたそうです。 番組の途中で、彼の演奏曲が流れました。 ところが、実際に流れてきた曲は、 えっ これ、両手で弾いてるでしょ? という感じ。 ラジオで演奏も見えませんから、何も知らずに聴けば、普通に両手で弾いているとしか思えないようなものでした。 対談の中で、智内氏が今目指しているもの、やり遂げたいことなどが語られました。 「左手演奏」の楽譜には、今は上級レベルしかないのだそうです。つまり、それまで本格的にピアノ演奏をしていた人たちが、途中から左手だけでの演奏を強いられて作曲したわけなので、技術的にもとても難しい曲ばかりが作られていて、いわゆる初級、中級レベルのものがないようです。 そこで智内氏は 「道を作りたいんです」 「スポーツでも何でも、何かを習うときには、初級から一歩ずつ進んでいきますね。 その道が、この左手の世界にはまだできていないんです。 後に続く人たちのために、その道を作れたらいいと思っています」 そうですね。もしかしたら生まれつき右手が不自由な赤ちゃんがいるかもしれません。そしてその赤ちゃんが、いつかピアノを弾きたいと思うかもしれませんね。 それは素晴らしい夢だと思います。 そして、こんな話もありました。 「よくコンサートに "左手だけの演奏" と聞いて、同情や興味本位で聴きにこられる方がいます」 それを聞いた私は、 (ああ、そういうのは嫌いなのね、きっと) と思ったのですが、彼はこう続けました。 「それでいいんです。 きっかけなんて、どんなことでも構いません。 とにかく足を運んで来て下さって、 演奏を聴いて "ああ、聴けてよかった" と思っていただけるなら、それで十分嬉しいんです」 そのことばに私は参りました。 最後に 「障害を持つ人たちへのアドバイスを」 と求められた智内氏。 「障害があると、そのために出来なくなることがあります。 でも逆に、出来ることもたくさんあります。 どうかそれを見つけて、諦めないで進んでください。 そうすれば自ずと自分の立ち位置や自分自身が見えてくるはずです」 応援したいアーティストがまた一人増えました。 智内 威雄氏のHPです。(左手演奏の動画も見られます) ひなたまさみ
2010年11月20日
コメント(12)
H市役所主催『心と体の健康教室』へ行ってきました。 65歳以上で介護生活をされている方たちが、少しでも楽しい時間を過ごし、心も身体も健康でいられるようにするための会。 私は約20名の方たちに、、絵本と紙芝居を読んできました。 もう何十年も絵本を開いていない、という参加者たち。 「絵本というと、まず"子どものための本"という印象がありますね。 内容も幼稚なのでは?と思われるかもしれません。・ でも私は、絵本というのは 誰にでもわかることばと的確に表現されている絵で大切なことをストレートに伝えてくれる本 だと思っています」 そして、家族愛や友情がテーマの絵本を中心に選んで読みました。 今日紹介したいのは、その中の一冊。 『ねずみとくじら』(ウィリアム・スタイグ/せた ていじ訳/評論社) 海が大好きで、海のことばかり考えていたねずみのエーモスは、自分でつくった船に乗り、大海原へ漕ぎ出します。 かぎりないほしぞらをながめて、 いきて ここにいる けしつぶほどの ねずみのみも、 いきて ひろがる だいうちゅうのなかまとして、 しみじみ うちゅう ぜんたいを したしく かんじました。 ところがあるとき、転がった拍子に海に放り出されてしまいます。もう助からない、と諦めかけたそのとき、くじらのボーリスと出会い、助けられます。ねずみとくじらはお互いに、相手を心から尊敬し、信頼し、秘密まで打ち明けあう親友となります。別れ際にねずみのエーモスはくじらのボーリスに言いました。 「ぼくのたすけがいるときがあったら、 よろこんで やくにたつつもりだから、 わすれないでくれたまえ」 そんなエーモスを、くじらのボーリスはわらいました。 「あのちいさいねずみくんが、 ぼくのやくにたちたいとさ。 なりはちいさいが、しんせつのかたまりだな。 ぼくはかれがすきだ」 何年も経ったある日、くじらのボーリスは嵐にあい、浜辺へうちあげられ、それを見つけたのが、ねずみのエーモスでした。 今にも死にそうなボーリスとの切ない再会。ところがエーモスはすぐにその場を離れてしまい、ボーリスはつぶやきます。 「たすけてもらえないことは、わかっていたさ」 「なにかをしようとしたって、 あんな ちいさいものに、なにができよう?」 エーモスは2頭のぞうを連れて戻ってきて、そのぞうたちがボーリスを助けました。 いよいよ別れのとき。 「さよなら、なかよしのくじら」 「さよなら、なかよしのねずみ」 ふたりは、このさき2どとあえないことを しっていました。 そしてぜったいに あいてをわすれないことも しっていました。 「皆さんいかがですか? ねずみとくじらのように 住む世界が違っていたり、 身体の大きさ、生活、経歴、国籍、年齢... 自分とかけ離れているけれど、心から尊敬できる、大好きなお友だちはいませんか? 長い間会えずにいるけれど、決して忘れることのないお友だちは?」 その他、今回読んだ本です。 ● 『とべバッタ』 田島征三 偕成社● 『ふたりは ともだち』 (おてがみ) アーノルド・ローベル作 文化出版局● 『おこだでませんように』 くすのき しげのり 小学館● しろいからず (イソップ童話) そして参加者の感想アンケートの一部です。 「振り返って見ると、ずい分長いこと絵本にはふれてないような気がしました。一番元気だった頃の自分を垣間見るこの時間(ひととき)でした。今、子ども達はそれぞれ自分の生活、子ども達と奮闘している現在。私も今更ながら、元気で奮闘しようと思いました。ありがとう!」 「とても優しい語り口で心にしみました。忘れていた何か(優しさ、あたたかさ)を思い出させていただき、きれいな風が心に吹き渡ってきました。ありがとうございました」 「70年の年を重ねると、子供の頃、母に読んで聞かせてもらったことを思い出しました」 「心あたたまる絵本の読み聞かせ、本当に久しぶりに心が温かく、いっぱいになりました。久しぶりにこのような気持ちになれたこと、嬉しかったです。相手の心に訴えるような読み方でしょうか、感動いたしました。ありがとうございました」 「自分の中で何かやりたい事とか、違っている事があれば全力を尽くしてやれば出来るのではないか?と元気をもらいました。思いやりの気持ちを大事にしていこうと思いました」 「絵本の読み聞かせ。薬を飲むより効果一番。心のビタミン有難うございました。胸が熱くなりました」...皆さんの感想文に感動した私でした。 どこかでこのような会の企画がありましたら、ぜひ声をかけてください♪ ひなたまさみ
2010年11月19日
コメント(6)
この月曜日から木曜日までヒデキは柔道をしませんでした。試合の終わった日曜日の夜。ヒデキは真夜中の24時を過ぎても起きていました。「眠ってしまったら、明日になっちゃうから。オレ、絶対に眠りたくない」試合の日のヒデキは、緊張のため朝早くから目が覚めます。夜になると一日の疲れもあっていつもよりずっと早く眠るのが普通です。(おかしい!!!)「どうして明日になっちゃいけないの?」「べつに…なんでもないよ。あ~あこのまま時間が止まっちゃえばいいのに…」ヒデキの目から涙がポロポロ(ダメだこりゃ!)私は翌日は学校を休ませようと思いました。翌朝、もともと風邪気味だった上にタイミングよく少し熱が出ていたので、「ヒデキ、熱があるから今日は休みなさい」と言うと、顔をひきつらせながら「ダメだよ!休んじゃダメなんだよ!」と、バッグに柔道着をつめ込む息子。「あのさヒデキ、柔道に一生懸命なのはわかるよ。先生もみんなも必死で頑張っているのもわかる。でもね、咳がひどい、熱もある。しっかり休んで治さなくちゃいけないのに休めないと思う気持ち。それも病気のひとつだよ。そんな状態で行っても怪我をするかもしれないし、みんなにうつしちゃってもいけないでしょ?とにかく今日は休みなさい」ようやく頷くヒデキ。私はちょっと心配になりました。熱心な先生に一生懸命についていこうとするとき、精神的にタフで、十分ついていける子もいるだろうけど、ヒデキは違う。人一倍デリケートで、その上生真面目だから自分が壊れそうになっていることにすら気づかない。こういうとき、私は思うんです。(この子は本当にこの世界にいていいのだろうか?)(こんなに繊細な子は、この先もっと大変になっていくだろう。向いていないのでは?)ヒデキのようなタイプだった、という高校生の先輩を持つお母さんに相談。その息子さんは中1のとき数ヵ月学校へ行けなくなった後、学校へも部活へも復活。その後、柔道部部長を務め、今は高校の柔道部で活躍されています。「私も同じように悩みました。でも、きっと大丈夫。息子さん、必ず心も強くなっていきますよ」と励ましていただき、様子を見ることに。結局、2日間休んで水曜日は登校したものの顧問のS先生に「お前、まだ熱があるな。今日は柔道やらずに帰れ」と言われ、部活をやらずに帰宅。(先生も息子が手術前なので気を遣ってくださったのかもしれません)翌日もう一日学校を休み、昨日やっと部活まで参加してきました。この4日間十分睡眠をとって休息できたことで、ヒデキは日曜日の夜とは別人のように明るい表情になっていました。「久々の柔道はどうだった?」「う~~~ん。楽しかったけど、やっぱりキツかったなぁ休むと休んだ分、しんどくなるね」その後、体育の授業でやっている持久走の話になりました。ちなみに、ヒデキの体育の担任は、柔道部顧問のS先生です。ヒデキは体育は大好きですが、持久走は一番苦手です。柔道部の朝練習にも週に何度か「ランニング」があるのですが、その日は朝からため息をついています。でも、あれだけ練習で走っているのだから、さすがにクラスで一番ビリではないだろうと思ったわけですが、本人に確認したところいつもヒデキが一番ビリしかもヒデキの次に遅い子の背中すら見えない状態で一人ぼっちで走っているつまりダントツのビリということが判明。「それじゃ、気分も落ち込むか…」そう私が言ったところ、「でもね、そうなったからといって“あ~あ、どうせオレは遅いから”って、イヤイヤ走ってたらダメなんだよ。チャンスをつかめなくなっちゃうから」「チャンス?チャンスってどんなチャンスがあるの?」「だからさ、いつか誰かの背中が遠くに見えるときが来るかもしれないってこと。そうなったときに“あそこまで、一歩でも近づいてやろう!”って思ったり、もっと近くになれたら“頑張って、抜かしてやろう!”って思えたら、それが“チャンスをつかむ”ってことなんだよ。だから、いつもオレはそのチャンスを狙って走ってるんだ」弱虫のヒデキですからね、これまでは、決してこんなことは言わなかったです。「三歩進んで二歩下がる」ヒデキの成長にも時間がかかります。それでも一歩ずつは成長しているようです。ひなたまさみ
2010年11月13日
コメント(17)
先日、勤務先で聞いた話。 ある自動車会社のセールスマンの、実際にあったお話だそうです。 人から人へ伝わっている話ですから、ひとつの童話として読んでいただけると嬉しいです。 あるところに、自動車のセールスマンがいました。彼はまだ一台も自分で車を売ったことがない「売れないセールスマン」でした。 車が売れないから、お給料もほんのわずか。彼はいつもため息をついていました。 (この仕事、自分に向いていないのかな?) (そろそろ辞める決断をした方が良いのかな?) さんざん悩んだ挙句、ある夜、彼は職場で一番優秀なセールスマンの先輩を食事に招待しました。 「先輩、教えてください! どうしたら先輩みたいにたくさん車が売れるようになりますか?」 先輩は申し訳なさそうに言いました。 「今夜は僕にご馳走をしてくれて、 君の覚悟や熱意は十分伝わってきたよ。 本当に申し訳ないのだけど、 そんな魔法のような方法は 僕も持っていないんだ」 「そうでしたか...」 売れないセールスマンは、ガックリ肩を落としました。 先輩は続けて話します。 「最後に君にひとつだけアドバイスできることがあるとすれば... 何でもいい、 どんな車でもいい、 たった一台の車でいいから、自分の力だけで売ってごらん。 そして、その車を買ってくれたお客さんを 君がもうそれ以上出来ない、というほど大切にしてごらん」 (たった一台か。 何でもいいのか。 よしっ、これを最後の挑戦にしよう!) 「先輩、ありがとうございます!」 次の日から、彼は死に物狂いで車を売り始めました。そしてついにそのセールスマンは生まれて初めて一台の車を売りました。 ある魚屋さんの大将が、軽トラックを買ってくれたのです。 そのセールスマンは、セダン車を売るグループの所属でした。彼は上司に 「お前はなんだ? やっと売れたと思ったら、軽トラックか?」 と、また叱られました。 それでも彼はやっぱり嬉しかったのです。魚屋さんの大将が、自分の第一号のお客さまになってくれたのです。 先輩の話を思い出し、彼は たった一人のお客さまを自分はどんな風に大切にできるだろう? と、真剣に考えました。 そしてその日から毎晩、セールスマンは家に帰る前に魚屋さんに寄りました。 魚屋さんは、朝早く市場へ行くので、夜は早いうちから家は真っ暗です。 セールスマンはただ一人、片手にバケツ、もう一方の手には雑巾を持って、お客さまの軽トラックをピカピカに磨いて帰るようになりました。 3ヵ月後のある日、魚屋さんの大将は、おかみさんに言いました。 「俺はお前と結婚して本当に良かったよ。 市場へ行くと、仲間がみんな羨ましがるんだ。 "お前さんのトラックはいつもきれいになっているが、まさかお前さんが磨いているわけじゃないよな?" "お前さんが寝ている間に、おかみさんがきれいにしてくれているんだろ?" お前のおかげで俺は鼻が高いよ。 ありがとう」 おかみさんはビックリして言いました。 「そんなこと、私はしませんよ。 あんた、昼間から寝ぼけているんじゃないの?」 「えっ? お前じゃなかったのか」 (それじゃ、一体誰が?) その夜、大将は窓からじっと外を見ていました。 やがて一台の車が止まり、中からバケツと雑巾を持った、あのセールスマンが出て来ました。 彼はいつものようにトラックを磨きあげ、黙って帰っていきました。 (まさか!? 彼が毎日ずっと?) 大将はセールスマンが家に着く頃、彼に電話をしました。 「夜遅くに申し訳ないが、 急用が出来たんだ。 悪いが明日の朝3時に家へ来てくれないか」 翌朝、大将はセールスマンを軽トラックに乗せ、市場へ行きました。 市場に着くと大将は仲間たちを呼び集めて言いました。 「みんな聞いてくれ! 彼は俺が自信を持って紹介できる自動車のセールスマンだ。 今後、車を買うときには ぜひともこの男から車を買ってやってくれ!」 こうしてかつての「売れないセールスマン」はやがて大手自動車会社の「トップセールスマン」となり、その会社の役員にまでなったということです。 ひなたまさみ
2010年11月09日
コメント(8)
先日、息子ヒデキ(中1)は近所にあるT海大の柔道教室に参加しました。部活の3年生先輩たちはテスト前のためお休み、2年生先輩たちは他の学校での練習会に参加で、この日T海大に行ったのは、1年生部員と顧問のS先生だけでした。この柔道教室には、近隣の中学からも多数の柔道部員たちが参加していました。柔道教室が終わったあと、H中の子たちは居残りをして更に稽古。そして一番最後に、S先生からのお話がありました。以下は、その場に居合わせたパパさんから聞いた話です。S先生は、まずその日の1年生たちにダメ出しをされたそうです。それは…「声が出ていなかった」「先輩たちがいないと、まったく声が聞こえてこなかった。たとえ1年生だけで参加していても、周りがビックリするくらい、“さすがH中は気合が違うな”と思われるくらい、しっかり声を出さないと!」ということだったそうで…。(なるほどね。確かに声を出すことは大事だね)そしてS先生は、更に続けます。「この夏、お前たちの先輩が2人、全国大会で2位と3位になったけど、オレが思うに、もしも2人が2年生の時から全国大会に出ていれば、今年は優勝できたかもしれなかったんだ。2人とも全国大会は初出場だったわけだけど、初出場でいきなり優勝できるほど全国という舞台は甘いもんじゃない、とオレは思う。2年生でまず全国大会を経験し、そのときの反省から、次はどうしたら良いか?がわかれば、次は一年間かけて頂点に立つ準備ができるだろ?つまり…本番は3年生から、じゃない。2年生のシーズンからが始まりだ。特にお前たち1年生は、3年生の夏の全国大会がこの県で開かれるから、団体戦も個人戦も、特別に1枠ずつ増えて、参加できるチャンスが増える年に当たるんだ。だから、お前たちには冬の新人戦から2年生夏の大会にかけて、先輩たちを倒してでも全国へ行ってやる!という強い気持ちで取り組んで欲しい。市で優勝したら満足か?県大会に出られたら、ベスト8に入れたらそれで満足か?違うだろ?ここ(胸)に日の丸をつけて戦う選手になる。それがお前たちの目標じゃないのか?少なくともオレは、そんな選手を育てるつもりでやってるぞ!」…聞いているだけで、胸が熱くなりました。そういえば、試合のたびに提出する柔道ノート(S先生との交換日記)に、夏の全国大会の応援に行ったヒデキが「自分も再来年は全国大会に出られるようになりたいです」と書いたのに対し、S先生が赤ペンで再来年のところを×で消し、来年と書き直されているのを見て、「S先生ったら、来年だなんてね~。(無理に決まってるじゃん!笑)」と笑ったことがありました。でも、先生は本気でそう思ってくださっていたんですね。その話を聞いていた1年生の中の一体何人が、本気で夏の全国行きを目指そう!と思ったかわかりません。今の実力から言うと、例えばヒデキは、県大会に出るだけでも十分高い目標です。とてもじゃないけど、全国大会に行く、とか全国で頂点に立つなんて、想像することすら出来ないはずです。でも、そんなとてつもなく大きな夢でも、それを本気で叶えたい!と思い、子どもたちに情熱を持って伝え続けてくださる先生がいらっしゃることが、本当にありがたいことだと感じました。最近、ヒデキが言ったことで驚いたことがあります。S先生に叱られたり、説教されたりすることはなるべく避けたいと気をつけているヒデキですが、その理由は叱られるのが怖いからだと思っていたのです。ところがヒデキが言うには「S先生は、柔道が大好きなんだ。いつも、誰よりも稽古できる時間を楽しみにしているんだ。それなのに、誰かがつまらないことをしてしまうと、先生はその人を叱らなくちゃいけなくなって、大事な稽古の時間が減ってしまうんだ。だからオレは、なるべく先生に迷惑かけないように、先生がいっぱい柔道できるように気をつけているんだよ」子どもたちがついていきたい先生というのは、ただ怖いだけじゃないんですね。そして決意も新たに臨んだ今日の試合。湘南地区柔道大会。ヒデキは一回戦目に名門A中学の選手にまさかの寝技での一本勝ちを決め、順調にスタートしたのですが、二回戦目に、過去にも判定負けした選手にまたもや判定負け。(ガクッ!)まだまだ全国は遠いようですが、すぐそばで見ていた近くの柔道教室の先生が、「H中が強いと言っても、まだ1年にはそんなに強いヤツはいないな。でも、来年になるとこの中からきっと強いヤツが何人も出てくるぞ」と噂されているのが聞こえてきて、H中はもともと強い子を集めているのではなく、地域の子たちをS先生が3年間で見事に育て上げられていることが知れ渡っているんだ、と改めて実感したのでした。ヒデキたちに奇跡が起こるかもしれませんからね。精一杯、頑張ってみるんだよ♪(おまけ)今日は娘サキ(高1)の文化部発表会の日でもありました。チアー同好会が初舞台。(サキは右から2番目の銀のポンポンです)感激のあまり、涙が出てしまいました。私も頑張ろうっと♪ひなたまさみ
2010年11月07日
コメント(6)
「うぜぇーんだよ」 「あ~~、顔見るとイライラする」 「こっちに来んな」 あれ? 息子のヒデキ(中1)に ついに「反抗期」到来 でも... 反抗的な態度をとる相手は 私ではなく パパさんでもなく お姉ちゃん こんなことってアリ? 最近、娘のサキ(高1)は、チアーの練習を終えて夜8時頃帰宅。 帰ってくると、ず~~~~っとず~~~~っとお友だちとメールか電話。ひどいときには電話しながらのメール。 楽しそうにしゃべっていた電話を切ったところでヒデキが話しかけると、とたんに 「なに?」 と無愛想な返事。ついにヒデキがブチ切れ、 「あいつ、友だちばっか大事で 家族なんか仲間だと思ってないじゃん。 もう、電話持って家から出て行けー!」 本人は本気で怒っているんですが、私の目には 「お姉ちゃん、大好きだよ」 って見えちゃうわけですね(笑)。 さてさて、そんな中、先日、娘のボーイフレンドが家にやって来ることになりました。 春に交際を始めた彼氏くんとはどうも性格が合わなかったらしく、 「もう彼氏はいらない」 と言っているサキですが、毎晩のように電話でしゃべっているコム君がいまして... コム君は野球部を引退した3年生。ま、チアリーダーをしていれば、野球部の人と仲良くなるのは自然ですね。「でも、彼氏じゃない」そうですが。 そのコム君を夕食に招待することにしたのですが、 「パパさんのいない時にしよう」 と決定 理由は...うちのパパさんは、いつも怒っているような顔をしていて、その上ほとんどしゃべらないから、みんなビビってしまうのです そこで、パパさんが仕事でいないときに約束したのですが、 その日に限って、仕事に行ったはずのパパさんからメール。 「今日は仕事、休みだった」 ぎゃ~~~~~ うそっ パパさんが 帰ってくるぞ!!! すかさずコム君に連絡するサキ。 「今日はやめよう。 今日はヤバイ うちのパパさんがいるから」 ところがコム君は「別にオレ、彼氏じゃないし。 ぜんぜん平気だよ。 しかももう、バス乗って向かってるから」 「いや、いや、いや。 うちのパパさんを舐めちゃダメだから。 マジで無理だから」 結局、コム君はやって来ました。 スーパーの帰り道、駅までサキと迎えに行くと、爽やかでとても感じの良いコム君がいました。 荷物を持ってくれて、3人で帰っているととつぜん 「わっ!!!!」 それは白いパーカーを着て、(一番のお洒落のつもり)ダラダラ汗をかいているヒデキでした。(太ってるんだから、厚着はNGだよ) 部活から帰ってきたヒデキは、私たちをビックリさせるために、そこらじゅうを走り回って捜し、隠れて待っていたのでした。夕食の間、案の定パパさんはずっと黙ったままでしたが、ヒデキはとっても嬉しそうでした 送っていく車の中でヒデキが 「パパさん、 あれで結構気を遣ってたよ。 トイレ行ったあと、オレを呼んで、 "あそこにファ○リーズ(消臭スプレー)があるから、 トイレに行って早くやってこい!" とか言っちゃって...」 と報告。 ヒデキもコム君とお姉ちゃんを安心させたかったのかな? そんなこんなで無事、食事会は終了。 ヒデキのお姉ちゃんに対する反抗期はまだ続いていますが、どうもコム君に対しては好印象のようでした。 一方のパパさんは 「オレは顔も見てないから。 ぜんぜん知らないから」 と、ドラマに出てくるお父さん風。 ...でも、ほんとは気を遣ってくれていたんですね(笑)。 ひなたまさみ
2010年11月06日
コメント(16)
先日、素敵な演奏を聴いてきました。 H市役所主催の『心と体の健康教室』全6回の第1回目。 対象は、市内在住の65歳以上で介護生活をされている方たち。人数は20名くらい。 誰かの介護をするというのは、本当に大変なことですね。一生懸命になればなるほど、身も心も疲れてしまいます。 65歳以上の方たちが家族の介護をする場合、気力と体力を維持することは並大抵ではないと思われます。 この講座は、そういう方たちが毎日を明るい気持ちで過ごせるよう、少し体を動かしながら、癒しの時間を持っていただく講座だと聞きました。 この講座の体操指導員のN先生から、私に講師の依頼と、他の講師の紹介依頼がありました。 私も2回目に、絵本の読み聞かせなどをさせていただく予定です。他の講師として、私はブログ仲間でかつてのボクシングジム仲間の西垣恵弾さんを紹介させていただきました。 3年前までプロボクサーだった西垣さん。 ムキムキマッチョの身体つきで、お仕事はバイオリン弾きさん。 見た目はちょっぴり強面ですが(笑)、彼の演奏するバイオリンの音色の優しいこと! 私の大好きなアーティストの一人です。 西垣さんの演奏するバイオリンの音色が、私はとにかく好きなのです バイオリン演奏をしていただくなんて、本当は相当な費用がかかるはず。 今回の講座はほとんどボランティア。交通費程度の謝礼しかできないということだったのですが、西垣さんは二つ返事で引き受けてくださいました。 しかも、可愛いパートナーでマリンバ演奏者のヒロチさんも一緒に来てくださり、 秋の市役所の小さな会議室が、演奏が始まったとたん、夢のような空間に変わってしまいました。 バイオリンは、わりと小さな楽器なのに、弾き方も楽譜も決まっているはずなのに、どうして弾く人によって、音がぜんぜん違うのかな? 他の楽器もきっとそうなんでしょうね。 マリンバはアフリカのことばで「たくさんの木の枝」という語源だそうです。 こちらは大きな大きな楽器ですが、不思議な響きでやわらかく空気を包んでしまうよう。 二人の息もピッタリで、参加されていた方たちも、うっとり聴き入っていました。途中から演奏に合わせて、ゆっくり身体を動かし、体操の時間。 なんて贅沢な!!! と思ったりもしましたが、皆さんがとても楽しそうにされていたのを見て、私も嬉しくなりました。 選曲は「早春賦」や「浜辺の歌」など、思わず口ずさんでしまいたくなるような曲がたくさんで、最後はみんなで歌う場面も。 「今日はどんなことやるのかな?って緊張して来られた方?」 というN先生の問いかけに、白髪のおじさまたちまでまっすぐ手を挙げられて... あたたかい音色と70歳手前の方たちを前に、亡くなった自分の両親の姿が重なり、、思わず胸が熱くなる瞬間もありました。 「幸せな時間をありがとうございました」 と、帰り際に深々と頭を下げられたご婦人。涙が出そうになりました。 素敵な演奏をしてくださった西垣さん、ヒロチさん、本当にありがとうございました もう、何年もお会いできなかったのに、こうしてブログを続けていたことで、今回、嬉しい再会を果たすことができました。 いつも読みに来てくださる皆さんとも、いつかどこかでお目にかかれるかもしれませんね。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 ひなたまさみ
2010年10月29日
コメント(4)
あと数時間で 息子のヒデキが13歳になります。 生まれたときには 体重が2,500gもなくて、 痩せてしわくちゃだったヒデキが、 13年後にこんなに大きくなっているなんて まったく想像できませんでした。 13歳になるヒデキは 身長 157cm 体重 87kg 柔道一直線の毎日です。 4月に入部したH中学柔道部では、先生や仲間に恵まれ、優しい先輩たちに可愛がってもらい、高校へ出稽古に行くと高校生のお兄さんたちに 「こいつ、可愛くねぇ?」 と可愛がってもらい、試合会場では仲間の保護者の人たちから 「ヒデキ君、可愛くて癒されますね」 と言ってもらい、 親としては ほんとに幸せな子だなぁ と思います。 毎日の柔道の稽古はついていくのが大変で特に苦手なランニングトレーニングの朝は、雨が降っていないとベソをかいてしまったり 勉強でもかなり悪戦苦闘しているようですが、 世間で言われているような反抗期もまだのようで、 基本的には素直で優しい子に育ってくれているようでホッとしています 「柔道選手になって、オリンピックで金メダルをとりたい!」 と夢を語っていた小学生時代。 卒業する頃には、 「やっぱりオリンピックは厳しそうだね。 できるだけ頑張ってみて、 子どもたちに柔道を教える先生になりたい」 と、言うようになっていたヒデキですが、 小学生の頃から憧れていたF先輩が、ついに全日本の強化選手となり、JAPAN(JPN)の入った柔道着を着ることになったと聞き、 「オレもいつかJAPANの柔道着で試合に出てみたい」 と、先輩のおかげでまた新たな目標が出来たようです。 誕生日だから、とお姉ちゃんに誘われたプリクラに 「早く来いよ!」 と、その場で私も誘ってくれたのですが... 「えっ 一緒に ママも入るの」 そこらのスーパーだったので、まさかそんな展開になるとは思わず...服装も化粧もいまいちでしたが(とか言って、どっちにしてもたいして変わりませんが。笑)、 (こんなチャンスはもうないかもしれない!) と思い、思わず一緒に撮らせてもらいました。(画像は25日限定でした) 今はまだほっぺもお腹もおっぱいも手も、全身プクプクのヒデキですが、来年、再来年と成長するうちに、だんだん男らしい顔つき、身体つきに変化していくことでしょう。楽しみなようで、ちょっぴり寂しいようで。 でも、やっぱり楽しみです だから私は、そんな息子の成長をこれからも見守っていけるよう元気で生きていなくちゃいけないと思います。 ヒデキ、13歳のお誕生日おめでとう ひなたまさみ
2010年10月24日
コメント(34)
今日2本目の日記です。お時間のある方は、どうぞ今日1本目に書いたヒデキがうつ病!?から、お読みください。 早めの誕生日プレゼントを手にしてから、少し元気が出たヒデキ(中1) 昨日はいよいよ市の柔道大会新人戦でした。対象は1・2年生で、団体戦と個人戦。市内大会に参加する中学は、H中以外にはO中の1校しかなく、顧問の先生の判断により、今回は 全員一年生のチーム で団体戦に挑むことになり、一番体重の重いヒデキは 大将 を務めることになったのでした 一方、個人戦では、絶望的な気持ちになっていたヒデキ。理由は... 夏の大会では減量して81kg-級で出場したものの、その後順調に体重が増え続けて、今は87kgとなり、階級としては90kg-級。 市内で90kg級はヒデキしかいないかもしれず、その上の90kg超級には新チームで大将になる2年生のM先輩ただ一人。 個人戦での対戦相手も、M先輩しかいないだろうと思ったヒデキは、 「出たって勝ち目ないから...」 と、ため息をついていたのでした。 しかし 今回の個人戦は 73kg以上の人たちが総当りで試合することとなり、夏の大会で当たったO中の81kg級の選手たちとも一緒に試合ができることになりました。 たった2校の柔道部員だけで開いた大会だったので、いつもの試合よりずっと人数が少なく、会場の中も静かでした。 そんな中、ときどき見ている親たちの間でドッと笑いが起こる場面がありました。 それは...O中顧問のY先生が自分の生徒たちにかけることばが面白すぎたからでした。 「お前、前の試合じゃ秒殺されてるからな。 目標は1分だ! 1分持たせてみろ」 負けそうになっている生徒に対しては 「まだ大丈夫だ。 奇跡が起きるかもしれない」 「あと1分粘れば 相手も疲れるぞ!」 更に、負けてしまった生徒に 「こないだは5秒で倒されたんだ。 1分持ったんだから、上等だ。お前も強くなってる。 お疲れさん!」 ...こんな感じで、明るく楽しい先生なのです。 団体戦の前には 「いいか。 相手はみんな1年生でお前たちは2年生だけど、 あれだけ強い2年生、3年生たちと練習している1年生たちだから、 お前たちが勝てたら大したもんだぞ」 と、話されていたのがヒデキの耳に入ってきたとか。結果は5-0で、H中のストレート勝ちでした。 ヒデキは自分の前の4人が全員勝って、顧問の先生から 「ここはきっちり勝ってもらわないと」 と、プレッシャーをかけられ、緊張気味だったそうですが、何とか一本勝ちすることができて一安心。 続く個人戦では、夏に81kg-級で戦った選手たちが、みんな更に背が高く、身体が大きくなっていてビックリしましたが、 まず一本取って、次も一本取って、 更に一本取って、3人の2年生に勝つことができました 数ヵ月前に、S先生から憧れのF先輩と同じ新しいスタイルの柔道を提案され、それがなかなかうまくいかず、叱られ、泣きながら、苦しみながら練習してきたヒデキですが、ようやくそのスタイルで一本取ることができたときには、本当に嬉しかったそうで、見ていたS先生からも思わず 「そうだ! それだっ! やっとわかったか!」 と声がかかっていました。 最後に当たったM先輩との試合では、いつもの悪い癖が出てしまい、 「さぁ、来い!」 と、声だけは元気に出したものの、気持ちが退いてしまっていることは明らか。 あっという間に倒され、おさえこまれて一本負けしてしまいました。 ...というわけで、結果は準優勝 S先生には 「最後のMとの試合以外は良かったな」 と言われ、苦笑いのヒデキでした。 表彰式では、両方を大きな選手に挟まれ、小さな身体で奮闘したことがよくわかりました。 O中のY先生は、試合のあとヒデキのところへやって来て、 「あいつら、 お前を倒すためにいっぱいいっぱい練習して、今日はお前を倒しに来たはずだったのに、また全員倒されたよ。 お前もまた強くなったなぁ~」 と言ってくださったそうで、そんな風に言われたことのなかったヒデキは、ちょっと嬉しそうでした 私は少し前まであんなに落ち込んでいたヒデキを見ていたので、正直、ホッとしました 一日じゅう試合をしていましたが、最後に顧問のS先生は 「O中はこれから学校へ戻って稽古をするそうだ。 ライバル校が10時間練習するならうちは20時間練習する。 ライバル校が100時間練習するならうちは200時間練習する。 努力は絶対に嘘をつかないからな」 というわけで、昨夜も21時まで、みんなで汗を流していました。 ヒデキ、新人戦お疲れさまでしたたくさんの一本勝ち、かっこ良かったよ辛い経験のあとに嬉しいことがあって、良かったね。これからも、頑張りすぎないように生きていってね。 ひなたまさみ
2010年10月17日
コメント(18)
こんにちは 毎週土曜日、私は深夜から朝の3時まで温泉の厨房でアルバイトをしています。でも、昨夜はたまたまバイトがお休みになったので、今日はとても長い日曜日を迎えることができそうです。 そんなわけで、今日は特別に日記を2本書きたいと思っています。 まずは、最近ヒデキが発した危険信号について。 そして2本目は、昨日開かれた市の柔道大会新人戦について、です。 2週間くらい前から、ヒデキの様子が少しずつおかしくなっていました。 毎日、ヒデキを車に乗せてバス停や学校、道場などへ送迎するとき、私とヒデキはたくさんおしゃべりをしていました。 学校生活や部活動で嬉しかったことや辛かったことなどをヒデキはたくさん報告をしてくれていました。 ところが、その頃から何となく 元気がなくなってきた のです。 「あれ? 今日、学校で何かイヤなことあった?」 「べつに...」 「元気ないなぁ どこか痛いところ、ない?」 「べつに...」 おかしい そして、一週間前くらいから、それは更にひどくなりました。 朝、学校へ行く支度をしながら 何度もため息をつく ようになり、 朝食が食べられない そして 一言も話さず 目が虚ろ になってきました。 マズイ これは母親の直感 というより 誰の目にも明らかな変化でした。 その朝もヒデキを送りながら、私はヒデキに尋ねました。 「ヒデキ、最近元気がないけど、大丈夫?」 ヒデキは返事をせず、ぼんやり車の窓から外の景色を眺めています。 「何か心配なことがあるの?」 「べつに...」 「学校、楽しくないの?」 黙って頷くヒデキ。 「友だちとケンカしちゃった?」 首を横に振るヒデキ。 続けて 「楽しいことなんか何もない」 と、呟いたのです。 そのことばは、ちょっとショックでした。何も...って、毎日、ほんとに何も楽しくないの? 「柔道の稽古、きつい?」 頷くヒデキ。 「毎日、とても辛いの?」 その質問に再び頷いた次の瞬間、ヒデキの目から涙がドッとあふれ、ポロポロ涙を流し始めました こりゃ、ダメだうつ病になる もともと、とても真面目な性格だし、毎日頑張っているとは思っていたけど、ヒデキ、そんなに辛かったんだね。 「ヒデキ、 もう柔道やめたら? 柔道やめて、地元の学校へ戻ってもいいよ」 キツネにつままれたような顔で私を見るヒデキ。 「あのね、ヒデキ。 ママは別にヒデキが柔道を頑張っているから好きなわけじゃないからね。 もしもヒデキが 生きていくのがイヤになるほど柔道が辛いなら、 いつでもやめて欲しいと思っているよ。 だって、命より大事なことは何ひとつない。命が一番大事だからね。 ママはヒデキを命がけで産んだし、ヒデキも生きるために生まれてきたの。 人生は長いんだもん。失敗や挫折したっていつからでも取り戻せる。 でもね、死んでしまったら、そこでおしまいになるからね。 だから、ほんとにもうダメだと思ったら、いつでもやめていいってこと、ママがそう思ってることだけはちゃんと覚えておいてね」 私はヒデキに柔道を続けさせるためにわざとそう言ったのではなく、本気だったし、その覚悟も出来ていました。母親って、そんなものかもしれませんね。 「どう? 柔道やめる?」 「ううん」 慌てて首を横に振るヒデキ。 考えてみれば、半年前までヒデキはまだ小学生だったわけです。 人一倍遊ぶことが大好きだったヒデキは、毎日学校から帰ると、必ずお友だちと一緒に真っ暗になるまで遊んでいました。外でボール遊びをしたり、公園を駆け回ったり、ゲームやカードでも遊んでいました。 それなのに、中学で柔道部に入ったとたん、まったく遊べなくなりました。 毎日の稽古がきつくて、そんな時間もなければ、元気もなくなってしまいました。 この半年間、ヒデキはその自分自身の変化にすら気づかず、緊張の中でみんなについていくのに必死になっていたのでしょう。 「ヒデキ、半年間ほんとによく頑張ったね。 あんなに遊ぶのが大好きだったヒデキが まったく遊べなくなったんだもん。 楽しくない、って思うのは当たり前のことだよ。 半年経った今、やっと毎日の生活に慣れてきたからそのことに気づいたのかもしれないね」「今月末の誕生日プレゼント、少し早いけど買ってみようか?それで気持ちが楽しくなるかどうか、様子を見てみたら?」 少しだけ嬉しそうにコクンと頷くヒデキ。 その日のうちに、ヒデキが欲しがっていた新しいDSを買いました。(ヒデキは、自分でためていたお小遣い7,000円を出してくれました) どうかヒデキが少しでも笑顔を取り戻せますように。 ひなたまさみ
2010年10月17日
コメント(6)
おはようございます今日は、珍しく私自身のことを書きたいと思います。 昨日、私は早朝から車を走らせ、 千葉県のとある小学校へ行ってきました。 PTA主催の家庭教育セミナーの講師として招いていただいたのでした。 講演会のタイトルは 「絵本のある暮らしの中で、 親子共に心豊かに成長できる幸せ」 これまでも講演をしたことはありますが、絵本と子育てについて、小学生の保護者に向けてというのは、私にとって新たなチャレンジでした。 知人の一人が、この小学校でPTA役員をしていることから、私を推薦してくれたのでした。 一時間半という時間の中で、絵本の読み聞かせもしながらの講演。 どんな話をしようか? と、さんざん迷いましたが、 結局はこのブログ同様、サキとヒデキの誕生、成長のプロセスを軸に、私たち親子にとって大切な出会いとなった絵本たちを紹介する形で講演を進めました。 事前にスタッフの人から、講演内容についての問い合わせがあったのですが、私は昔からそうなのですが 原稿を書いて、それを覚えて講演をすることができません。 おおまかな流れで全体を2つか3つくらいのブロックに分け、あとはその場で目の前にいる人たちの顔を見ながら、そして時間を見ながら、自分の口から出てくることばで話します。 今回は、絵本に詳しいお母さんたちが多くいらしていたので、世間一般でよく紹介されている絵本にこだわらず、 私が個人的に好きな絵本や、 我が家の子どもたちの育ちの中でたくさん勇気を与えてもらった絵本を読むことにしました。 いつもどうしても泣いてしまう絵本が中に数冊入っていて、小学校の読み聞かせ活動では、子どもたちの前で 涙をポロポロ流しながら読んでしまう変なおばさん だったのですが、今回はなるべく泣いてしまわないように頑張りました(笑)。数ヶ所、数秒間涙をこらえるのに息が詰まってしまいましたが、まぁ、よく我慢して読めたと思います♪ 私が泣いてしまうところは、恐らく作者の人も泣きながら書いたところだろう、と思います。私もよくこのブログに日記を書くとき、泣いたり笑ったりしながらPCに向かっています。(おかしいかな?) 人のことばには、やっぱり魂が宿っていると私は感じます。だから、話すことばにも、精一杯の真心を込めて話しました。 今回、講演の中で読み聞かせをした絵本は以下の5冊です。 ● 『いたずらこねこ』 バーナディン・クック文/レミイ・シャーリップ絵/まさき るりこ訳● 『きつねのおきゃくさま』 あまん きみこ文/二俣 英五郎絵● 『あのときすきになったよ』 薫 くみこ作/飯野 和好絵● 『さっちゃんのまほうのて』 たばた せいいち/先天性四肢障害児父母の会● 『ありがとう、フォルカーせんせい』 パトリシア・ポラッコ作・絵/香咲 弥須子訳 ずいぶん時間に余裕を持って、講演の一時間半前には到着し、近くでコーヒーでも飲みながら準備できると思っていたのに、 東名高速道路が集中工事であちこち渋滞していて、到着も講演開始の15分前になってしまい、スタッフのみなさんをヒヤヒヤさせてしまいましたが、 講演を終えたときには 「感動しました!」 「泣いてしまいました」 「もっとたくさんのお母さんたちと聴きたかったです」 などと言ってもらい、 大きな大きな花束やお菓子までいただき、とっても幸せな気持ちで会場を後にすることが出来ました。いくつになっても新たなチャレンジができるということはやっぱり幸せなことですね 私にこんな素敵なチャンスをくださったM小学校のみなさん、そして声をかけてくださったOさん、 本当にありがとうございました ひなたまさみ
2010年10月15日
コメント(18)
みなさん、こんにちは秋の3連休、いかがお過ごしですか? 前回日記をアップしてから、あっという間に1ヵ月目標が「週に一度の更新」から「月に一度の更新」に変わりつつありますが、これからも少しずつでも日記は続けたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。 月に一度しか書けないとなると、やはりサキとヒデキ、それぞれの近況報告ですね。 まずはサキ。相変わらず、美術部とチアリーディング同好会をかけもちで頑張っています。2つの活動をしていると、将来的にはどちらでもリーダーになることはないそうです。サキは特にリーダーになりたいわけではないようですが、 どちらか1つに絞った方が良いのでは? と、悩んだ時期もありました。 私の目からは、明らかにチアリーディングの方が楽しそうに見えたので、 「だったらチアだけにしたら?」 と言ってみたのですが、結局サキは両方とも続けることに決めました。理由は、 「絵は、小さい頃から毎日描いていたから。 絵を描くということは、自分にとっては特別なことだし、 そこだけは裏切っちゃいけない気がするんだよね」 へぇ~~~~~~。そんな考え方もあるんだね。 そんな風に、自分なりに自分の選ぶ道をじっくり選べるようになってきた反面、こんな面白いこともありました。 昨日、ヒデキ(中1)が遠征で一日中不在だったため、久しぶりにサキと2人でデートをしたときのこと。 お腹がすいてきたサキは、途中で買っていた串団子を食べながら歩こうとしたのですが、 「やっぱりや---めた! もし、食べてる途中で転んじゃって、喉に串団子が突き刺さって死んだら、 その格好で人生の終わりを迎えるってことでしょ? それはイヤだもん」 えっ!? そんな理由ですか? ...サキの不思議ちゃんぶりは健在のようです。 そして、弟のヒデキの方は... 今月上旬に予定していた角膜移植の手術がまたまた延期。直前に気管支炎を起こしてしまったためでした。 学校は2学期制なので、ようやく1学期の期末テストを終えて、今は秋休み。3年生の先輩たちが進学先で悩んでいることもあり、検討中の高校柔道部への出稽古が毎日のように組まれていて、ヒデキたちも一緒に連れて行ってもらったりしています。 「文武両道」の道は険しく、テスト結果を見ては、本人も親もガックリ肩を落としているのですが、顧問の先生が提出物に対してはメチャクチャ厳しく、 「出すべきものをきちんと出さない人間は、社会に出てから通用しない」 ということで、提出するまで部活停止と怖~~いお説教が続くので、小心者のヒデキは、とにかく叱られないように提出物だけは必死で出しています 顧問のS先生は 「柔道」が服を着て歩いている ような先生なのですが(ちょっとわかり辛いですかね?)、 最初の柔道部保護者会のときに 「柔道だけ強くなれば良い、とは考えていません。 社会に出たときにしっかりと生きていける人間を育てたい」 とおっしゃったことば通り、 稽古の厳しさと同じくらい、人間教育に対しても常に真剣勝負で全ての部員たちに指導をされています。 つまり... 稽古の時間も長いけど、 お説教の時間も長い これがS先生の魅力なんだと思います。 あるときヒデキが、帰ってくるといきなり 「オレは富士山になる」 と言ったことがありました。 私は ついにヒデキが壊れてしまったか? と思い、恐る恐る 「え~~~っと... ヒデキは人間だから山にはなれない と思うんだけど? 富士山に登りたい ってことかな?」 と言ったことがあったのですが、それには、こんなエピソードがありました。 S先生が突然 「日本で一番高い山はどこだ?」 という質問をされ、 みんながほぼいっせいに 「富士山です」 と答えました。 「じゃ、2番目に高い山は? 3番目に高い山は?」 「・・・・・・」 「世界で一番高い山は?」 「エベレスト!!」 「じゃ、2番目に高い山は?3番目は?」 「・・・・・」 「いいか? それが現実だ。 一番高い山は誰でも知っている。 でも2番目、3番目となるとほとんどの人が覚えていないんだ。 どうせやるなら、 日本で一番高い富士山になれ」 2番でも3番でも立派です。頑張った結果なら、それで十分です。 そういう考え方もあると思います。 でも、厳しい勝負の世界の中で、頂点を目指すのは当たり前のことですね。 それをそんな風に、キッパリと言い切ってくださる先生。そして「富士山になりたい」と言う息子。 この先生との3年間で、ヒデキは大きく成長させてもらえるような気がします。 ひなたまさみ
2010年10月11日
コメント(18)
みなさん、おはようございます申し訳ありませんでしたすっかり、すっかりご無沙汰してしまいました遠くに住んでいる友人たちから「お願いだから、せめて月に一度は更新してね。心配だよ~」と言われ…今日こそは!と、朝からPCの前に座りました。私たち親子の安否を気にかけてくれる人がいるというのは、ありがたいことです。ここへ覗きに来てくださるみなさんにもいつも心から感謝しています。ありがとうございます本当に暑い夏でしたね。みなさん、お元気でしたか?今日は、ざっと私たちの近況報告をさせていただきます。娘のサキ(高1)は、学園祭で燃え尽きたところです。クラスでは映画制作をしました。サキは脚本をすべて書き、自分も出演しながら監督役や裏方、編集作業まで、最後まで中心になってやり切りました。エンドロールには、何回も名前が出てきて、先輩たちに「お前、どんだけ頑張ったんだ?」と、笑われたとか。美術部の作品づくりにも、真面目に参加しながら、チアリーダーの発表に向けての練習にも励みました。学園祭初日のオープニングセレモニーでは、全校生徒1,000人以上の前で、チアリーダーたちのダンス披露サキは、憧れだった最前列のど真ん中(センター)をゲットし、思いっきり踊ることが出来たそうです。(残念ながら、親は見ることができませんでした)小、中学生の頃には、「なるべく後ろで、なるべく隅で、なるべく目立たないのがいい」なんて言っていたはずの娘が、「やっぱり、踊るならセンターが最高だよ1,000人もの人が見ていてくれるところで踊れるなんて気持ちいい」あんたはAKBか!?(爆)…ほんと、人って変化していくもんなんですね。サキは、今の高校に出会えて、チアリーディングと出会えて、おかげさまで、今は最高に楽しい毎日を送っていますヒデキ(中1)は、「柔道に始まり、柔道に終わる」夏休みを、無事終えました。猛暑の中、稽古、稽古の日々でした。一番ハードな日は、朝から14時頃まで稽古し、16時~18時まで次の稽古をし、19時~21時まで最後の稽古をして、一日のうちに3枚も柔道着を使いました。部活の夏休み(稽古のなかった日)は、たったの3日だけ。しかも、その休み明けには、 すべての教科の宿題を(作文や習字まで)提出しなければならず、早朝から深夜に及ぶまで、宿題に追われた3日間でした。その宿題チェックがとても厳しく、少しでも漏れのあった生徒は、即刻、柔道をすることが出来なくなりました。夏休み後半には、あまりのきつさに泣きべそをかいていたヒデキですが、島根県で行われた全国大会に出場する先輩2人の応援に行き、全国大会の舞台をしっかりと見てくることが出来ました。そして、ヒデキの小学生時代からの憧れ、K先輩改めF先輩(今は姓で呼んでいるので)は、何と全国で3位(90kg超級) 女子で一番強いS先輩は全国で準優勝(70kg級) という素晴らしい結果を残してくれました先輩たちが、全国大会でどんどん勝ちあがっていく姿を見せてもらったヒデキは、「毎日、きつくて大変だけど、自分は、全国に通用するチームで練習しているんだとわかった」と、納得した様子でした。今月下旬には、マルちゃん杯の全国大会に先輩の男子、女子ともに出場するので、ヒデキはまた応援に行ってくるようです。ハードな稽古の中、なぜかヒデキの体重は順調に増えてしまい、もう81kg級に減量することが不可能となってしまいました(笑)1月、2月の新人戦では、90kg級でデブー、デビューの予定です。右目の手術(角膜移植)は延期していただき、、来月初旬に受けます。私は…相変わらず、仕事と息子の送迎に駆け回っています少し前に咳喘息のような症状に悩まされましたが、ようやく回復しました。昨日はFP3級を受検し、自己採点ですが、何とか合格できたようです。会社から、FP技能士3級の文字が入った名刺を作ってもらえます。でも、私は試験といえば80点以上を合格ラインと考えるので、それでいくと、今回は不合格です準備不足で、ダメでした仕事をする上でもとても役立つ知識なので、この勉強はきちんとやり直して、来年1月の2級合格を目指したいと思っています。育児、家事、仕事に追われながら資格試験の勉強をするというのは、やっぱり大変なことですね。それでも私は、具体的な目標があった方が頑張れるので、諦めないで勉強を続けたいです。今日は私たちの近況報告でした。読んでいただき、ありがとうございました次はもっと早く更新したいです。みなさんも、夏の疲れが出やすい時期ですから、気をつけてくださいね。ひなたまさみ
2010年09月13日
コメント(16)
この夏我が家にやってきたブームはズバリ!高校野球です 理由は... サキ(高1)がチアリーダーになったから 昨日、サキの通うT学園が今シーズン初めての県大会に出場し、サキもついに球場デビューを果たしました 柔道の稽古がたまたまお昼で終わった弟ヒデキ(中1)を連れ、慌てて球場に行ってみるとあれ?入場券?ああ、有料なんだ 中で、ちゃんとチアリーダー姿のサキを発見 近くのベンチに腰を下ろし、のんびり観戦しようとしたところ、チームが攻撃になった途端、周囲の人たちもチアリーダーたちと同様にいっせいに立ち上がりました。 えっ?な、なに?立って...もしかしてみんなで応援するの? 応援団のお兄さんたちも元気いっぱいに声を張り上げ、 吹奏楽部の人たちも次から次へと演奏します。 もちろんチアリーダーたちは、攻撃の間じゅう、踊りっぱなし。 ホームランなんか打ったときには、大騒ぎです 私は球場で野球観戦したのは初めてだったので、驚くことばかりでした。 テンポの良い曲がどんどん演奏され、やっぱりテンションは上がります チームの状況次第で、曲が急に変わったり、踊りにもいくつもパターンがあるようで、とっても大変そうでしたが、サキはそれはイキイキと踊っていました。 T学園では、去年まではチアリーダーの衣装はお揃いのTシャツにミニスカートだったそうですが、今年から生徒会の費用で、チアリーダー用の衣装をレンタルしてもらえたそうです。 夏の野球応援だけのためのボランティアで集まったチアリーダーたちも、今年から同好会としての活動をスタートさせることになり、サキはその第一期生として、美術部の活動をしながら、週2日はチアリーダーの練習をすることに決めたようです。 「とにかくチアはね、奥が深いんだよ。 もっと上手に踊りたい! とか、 もっとかっこよく表現したい! とか、とにかくゴールがないんだよね」 「応援団と吹奏楽部と初めて一緒に練習したとき、 みんなでひとつにまとまるってことがわかったよ。 いつも"笑顔!"って言われているけど、 そのときばかりは、自然に笑顔になったんだ」 毎日練習を重ね、フラフラになりながら帰宅していたのは、このためだったんだね。 体育が苦手で、運動部なんて、絶対にムリって言ってきたサキがねぇ~ ビデオ撮影をしながら、娘の成長をしみじみ感じました 昨日は8-1でコールド勝ち。今日も10-1でコールド勝ち。T学園、かなり頑張っています次は22日。地元のテレビでは放送されるそうなので、録画しなくっちゃ。 勝ったあと、みんなで校歌を歌って、応援団から相手チームへ心のこもったエールを送って、相手チームからもエールが返ってきて... とても感動しました いいなぁ~青春だなぁ~ 日に日に日焼けで真っ赤になって痛々しいサキですが、最後まで頑張って欲しいと思います♪ あ、最後に、お姉ちゃん大好きなヒデキ。やっぱりこの日も、気がつくと用心棒のように、サキのすぐ横について立っていました。ここだけの話、サキはちょっと迷惑そうですが…(笑)ひなたまさみ
2010年07月19日
コメント(7)
7月10日(土) ヒデキが中学生になって初めて出場する柔道の試合がありました。 中体連の市大会。ここで勝ち上がると、次は地区大会、そして県大会...と駒を進めることが出来るのです。 ヒデキがエントリーした階級は81kg-(マイナス)。つまり、81kg未満でないといけないのですが、予想に反してなかなか体重が減らないヒデキは、今回減量にとても苦労しました。 それでも何とか当日の計測では80.3kgになっていて、ギリギリセーフ 軽量級の方はかなりの人数だったので、トーナメント式でしたが、重量級は人数が少ないため、総当たり戦となりました。 市内に柔道部のある中学校はヒデキの通うH中学の他はO中学しかありません。その2校と、あとは個人的に学校を通してエントリーしている選手が数名。いつもすべての階級の入賞者のほとんどは、H中学が独占しているようです。 81kg-級の4選手のうち、中1生はヒデキただ一人。相手はみんな上級生でした。でも、何よりヒデキがラッキーだったのは、同じ階級にH中学の先輩が一人もいないことでした。 ヒデキとしては、(この階級だけ、H中学が優勝を逃すわけにはいかない)というプレッシャーがあったようです。 緊張でガチガチになりながらも、自分より背の高い選手たちを相手に、 攻めて、攻めて、攻めて、ヒデキは3人全員に勝って、見事優勝しました H中学に入学して4ヶ月。強いチームでしごかれ、泣きながら頑張ってきた成果を見せてもらったような気がしました。 小6のときに初めて優勝した大会は、しょうじゅう杯。これは、それまで優勝経験のない子たちのための大会だったので、一般の試合でヒデキが優勝したのは、今回が初めてでした。 次は、22日(木)に、地区大会です。 ただ、もしも地区大会で勝ち進むことができたとしても、県大会の日は、眼の手術のため出場することはできません。 顧問のS先生には、 「ヒデキ、どうせなら地区で優勝してから県大会を辞退しろ」 と言われたそうで、またまた素敵なプレッシャーが...(笑) 私が見ていて、今回、ヒデキが他のどの選手より素晴らしかったことがひとつありました。それは... 挨拶(礼)がとてもきれいだったことです。柔道ではよく 「礼に始まり礼に終わる」 と言われます。 礼は相手に対する敬意や感謝の表れですから、きちんとできることが基本ですね。 他の保護者の方たちからも、 「ヒデキ君の礼はとてもきれいだね」 と褒めていただき、私はとても嬉しく誇らしく感じました。 ヒデキ、おめでとう 小学生のときには、メダルをかけてカメラの前でピースをしてくれたヒデキですが、中学生ともなると、表彰式のすぐあとにも稽古、稽古...で、親のもとへ来てくれることはありませんでした そんなわけで、最後の一枚は表彰式の様子です。 いつも応援してくださるみなさん、ありがとうございますお陰さまで眼の事故もなく、無事終わって、本当に良かったです ひなたまさみ
2010年07月11日
コメント(10)
息子ヒデキ(中1)は、今月末に右眼の角膜移植手術を受けることになりました。 生まれつき右眼球に腫瘍がついていたヒデキは、今から7年前の5歳のとき、腫瘍を削り、えぐれた部分を自分の結膜で覆う手術を受けていました。その影響もあり、右眼の視力はほとんどありませんが、ぼんやり光を感じながら、視力の良い左眼を中心に物を見てきました。 ところがそれから7年経過し、眼球を覆っていた結膜の一部が薄くなってしまい、今にも裂けてしまいそうな状態になっていることが判明。私とヒデキは、7年前に手術をして下さった都内の子ども専門の医療センターのA先生に相談に行ってみることに。 「そうですね。 確かに、薄くなって破れそうなところがありますね」 「裂け方によっては、眼の中身が出てきてしまう場合があります」 「裂けてしまうと、緊急に手術をしなければ、完全に失明してしまう恐れがあります」 ヒデキは夏休みの間に、角膜移植の手術を受けることになりました。 「アメリカからの角膜を使うことになります」 「えっ? アメリカ ですか?」 「そうです。 日本のものを使おうとすると、 例えば "明日手術になりますから、今から入院してください" というようなことになるわけです。 ですから、今はほとんどアメリカのものを使っています」 角膜移植についての知識がまったく無い私は、アメリカ人の角膜?と、ちょっと驚いてしまいました。そんな私のすぐ脇で、なぜかにんまりするヒデキ。 すかさず私の耳元で、 「やった オレの右眼、青くなれるの? かっこ良くねぇ?」 (アホか...) 「あのさ、 残念ながら アメリカ人の角膜をもらったからといって、 眼が青くなることもないし、 急に英語がペラペラになることもないぞ」 「へへっ、 なんだよ」 (どこまで本気で言ってるんだろ?笑) 更に、手術の予約や入院についての細かい打ち合わせの席で...「息子さんは、 食べ物や薬品で合わないもの(アレルギー等)がありますか?」 「いえ、特にありま...」 と、そのとき横から割って入るヒデキ。 「あります え~~っと、 トマトとブロッコリーが...」 「こらっ、 好き嫌い を聞いてるんじゃないから」 まったくね。ヒデキといると、どんな時も笑わせてもらえます。 手術は全身麻酔。人工呼吸器をつけての手術になります。 入院は約一週間、退院後も2~3週間は部活動を休むようにお医者様に告げられ、焦る気持ちを隠せないヒデキ。 「そんなに休んでたら、 みんなにどんどん差をつけられてしまうよ。 なんでオレばっかり こんな目にあわなきゃいけないんだよ」 涙もこぼれます。 「ヒデキ、 今は中1だから良かった、っていう考え方もあるよ。 これが、全国大会に出るかもしれない中2や中3の夏だったらどうだったと思う? そのとき、自分がもしも大将になっていたら? もっともっと悔しい思いをしていたかもよ。 今のうちに、しっかり治療しておくんだよ っていうことかもしれないね。 それに、柔道ができない間は、たとえば走りこみとか、基礎トレーニングとか、ヒデキの弱いところを克服できるチャンスかもしれないじゃない? ヒデキの悔しい気持ちはわかるけど、ここで腐らないでしっかり乗り越えていこうね」 顧問の先生からも、先輩や仲間からも、たくさん励ましのことばをもらって、ヒデキは頑張ろうとしています。 今は、寝技の乱取りは危険なので止めています練習中は、万一のときでも目の中身が出てこないよう、右眼にはアイパッチ(目を覆うシール)を貼って、片目を隠してやっています。 7月10日(土)に、市大会の個人戦に出場するヒデキ。中学生になって初めての試合です。階級は81kg級ですが、まだ81.5kgあります。減量もあと少し。 81kg級に出る中1はヒデキただ一人。対戦相手はみんな中2と中3生です。多分、ヒデキが勝ち進むことはできないと思いますが、どうか思いっきり力が出せますように。そして無事、試合が終わりますように。 【速報】 たった今、ヒデキから入った速報です。 今日、先輩たちが出場した 第20回 マルちゃん杯 関東少年柔道大会 にて、K先輩率いるH中学男子チームが見事、ベスト8入賞K先輩は優秀選手賞女子チームは準優勝揃って全国大会出場が決定しました やったーーーおめでとうございます 興奮気味の声で電話をしてきてくれたヒデキ。強い先輩たちを応援しながら、ヒデキもいっぱい勇気をもらったことと思います。 本当によかったです ひなたまさみ
2010年07月04日
コメント(15)
こんにちは皆さん、お元気ですか?更新まばらなこのブログに来てくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます私の体調不良もありましたが、息子ヒデキ(中1)が、ついに右眼の角膜移植手術を受ける方向に話が進んでいます。明日は7年前にヒデキが手術を受けた都内の病院で、角膜移植予約相談や検査に行く予定です。大好きな柔道を安心して続けるために、頑張って乗り越えていかないといけません。7月10日(土)に、中学に入って初めての柔道の試合(個人戦)があります。この夏は、それが最初で最後の試合になるかもしれないので、精一杯頑張って欲しいし、私たちも応援したいと思っています。いろいろ心配は尽きませんが、ポジティブな考え方で、ここで腐ることなくクリアしていきたいです。…と、なんだか重たい始まりになってしまいましたが、今日は実は、とっても楽しい話題があるんです娘のサキ(高1)に、ついに彼氏ができました同じクラスの彼氏くんは、いつか日記に書いた柔道部員。どうもかなりランクを下げてT学園へ来ているらしく、成績がとても優秀で、目指す大学が既にしっかり決まっているとか。私も授業参観などで見かけたことがありますが、明るくハキハキと挨拶をしてくれて、いかにも「オレについて来い!」の兄貴タイプの好青年でした。娘に初めて彼氏ができたわけですから、もっと拒絶反応を見せるかと思っていたパパさんも、柔道をやっている真面目な青年だからか、割とすんなり受け入れている様子でホッとした私ですが、意外なところにヤキモチを焼いている人物が…。「なんだと?73kg級?ど~せ、弱っちいヤツなんだろ?オレが勝負してぶっ倒してやるぜ」はい。何故か一人、鼻息が荒いのは弟のヒデキです。少し前に授業参観があり、たまたまついていったヒデキに、彼氏くんが声をかけてくれる場面がありました。「ひ~くん、こんにちは」サキの仲間のギャルたちがヒデキのことをそう呼ぶのですが、“ひ~くん”と呼ばれたヒデキは、あんなに勢い良かったはずなのに、初めて本人を目の前にすると、すっかりおとなしくなり、「あ、こ、こんにちは」と、ご挨拶。彼氏くんが行ってしまったあと、「あれがほんとに73kg級かよ?でかくねぇ?ごっつくねぇ?めっちゃ強そうじゃんかまぢ、超怖かったんだけど…」と、ビビリまくっておりました。そして帰る頃になって、車の中で「なにが“ひ~くん”だよ?誰それ?オレはお前に“ひ~くん”なんて呼ばれる筋合いはねぇ~んだよ」と、ブツブツ。また、ある夜のこと。 彼氏くんから家に電話がかかってくるとわかっていたのに、慌てて受話器を取ったのはヒデキ。「あ、そうだけど?え?いるよ。ちょっと待ってて。お姉ちゃん、●●君からだよ」どう見ても不自然なくらい横柄な態度で電話を取り次いだヒデキは、あとで、「“お姉ちゃんとかいる?”って“とか”って何だし?他に誰だし?しかも“いる?”って、何でタメ口?人に聞くときには、ふつう、“いますか?”だろ?」そんなヒデキを見ていて、私とサキは笑いが止まりません。「そういうのさぁ~、ふつうは親父が言ったりするんじゃないの?ヒデキが何でそんなに偉そうに怒ってんの?」「は?べつに。アイツが感じ悪いからさぁ」完全にジェラシーですね(笑)それを聞いた彼氏くんは、「言わせてやりなよ」と、大人の対応をしてくれているようですが、「オレ、ヒデキとしゃべりたいな」と言っていた、とサキから聞いた途端、ヒデキは「ムリ~!オレ、もう絶対にお姉ちゃんの学校に行かねぇし。電話にも絶対に出ねぇし」と、ビビりまくっています(笑)そんな思いがけないヒデキの反応が、なんだか微笑ましくて、可愛いなぁと思ってしまう今日この頃です。ひなたまさみ
2010年06月27日
コメント(16)
こんにちは ひなたまさみ44歳。今年の健康診断で、生まれて初めて「要観察」という結果が戻ってきてしまいましたしかも腎臓そういえば、身内に腎臓を患った人が多かった...気をつけないといけませんね。 さて、なかなかPCの前に座ることができない毎日ですが、今日は息子ヒデキ(中1)の柔道日記を書きたいと思います。 ヒデキの通っているH中学は、この地域では柔道が強い学校です。そのため、公立中学でありながら学区外から通う生徒も多く、ヒデキもそのうちの一人です。 同じ地域で柔道をやってきた子たちなので、柔道部の同級生たちの中には、ヒデキが小学生時代に試合で対戦した相手が何人もいます。 背負い投げが得意なH君とヒデキは小4で初対戦し、H君の豪快な背負い投げに一本負けしたヒデキは悔し泣きをしました そのH君と再び対戦したのは、小6の夏。お互いに団体戦の大将でした。そこではヒデキが優勢勝ちでリベンジを果たしました。 さて、体重の割りに身長の低いヒデキは、最近顧問のS先生から 「ヒデキはこれから自分より背の高いやつらと戦わなくちゃいけなくなるから、担ぎ技があった方がいいな。 打ち込み練習のときには、毎回少しずつでも担ぎ技をやってごらん」 と言われ、背負い投げの練習をするようになっていました。そんなヒデキは密かに (Hを背負い投げで倒すことが、本当のリベンジだ) と心に決めていたそうですが、先日の乱取り稽古でついにそのH君と組むチャンスが! 負けず嫌いで積極的なH君は、自分の柔道を少しでも先生に見てもらいたいから、ヒデキを引っ張って、顧問のS先生の立っているそばまで行って乱取りを始めました。 先生の目の前でヒデキを思いっきり倒すつもりだったのです。 一方のヒデキもH君に背負い投げをしかけるチャンスを狙っていました。 そしてついにヒデキの渾身の背負い投げで、H君が宙を舞いました。 バーーーーーン!!!! 思いがけない出来事に、S先生も思わずポカンとした表情。 「投げた! いっぽ~~~ん!!!」 ヒデキの背負い投げが初めて決まった瞬間にS先生も立ち合ったというわけです。 「そっかぁ... ヒデキ、もう担げるようになったんだ」 S先生は、ヒデキがよっぽど器用な子だと驚かれたようですが、実はヒデキは小4のときに通っていた道場のO先生、5年生のときにはN先生から背負い投げの特訓をしていただいたことがありました。 「6年生の一年間は背負い投げはやらなかったけど、何となく身体が覚えていたんだよ」 とヒデキ。 大好きだった懐かしい先生たちのことを思い出しながら嬉しそうに報告してくれました。 小4のときに投げられてから3年目。H君へのリベンジを果たせたヒデキ。悔しくて悔しくて涙が止まらないH君。 同じ道場で練習している仲間の中に、他にもヒデキがなかなか勝てない相手が何人もいます。勝ったと思えば次には負けてしまったり、勝てなかった相手にようやく勝てたり... 「切磋琢磨」まさにそんな環境の中で、ヒデキは少しずつ顔つきも身体つきも変わり始めています。 (私のメガネをかけてふざけているヒデキです) ひなたまさみ
2010年06月13日
コメント(8)
みなさん、こんにちはごめんなさいっまたしばらく更新できませんでしたが、お変わりなくお過ごしですか?お休みしている間にも日々子どもたちは成長し、変化し続けてきました。間が空いてしまったので、書きたいことはたくさんありますが、今日は4月から高校生になった娘サキの近況報告をさせていただきます。春から高校へ通い始めたサキ。クラスの中に、女の子同士の仲良しグループができ、毎日楽しそうに通っています小学校高学年から不登校で、中学の3年間は特別支援学級にいたサキにとって、普通学級で大勢のクラスメイトたちと賑やかに学校生活を送ることは、とても新鮮なようです。サキの仲良しグループの女の子たちは、お洒落で可愛らしいギャルが多くて、彼女たちのいろんなことがサキにとっては不思議だったり、羨ましかったり…。まず、持ち物では、たくさんの女子高生たちがかばんにつけているかなり大きなぬいぐるみが欲しくなりました。「みんなかばんにつけてるよ。めっちゃ可愛いんだから」これまでは、そういうものをそれほど可愛いと感じなかったそうですが…。結局、私から見ると「生首」にしか見えないクマの頭をお買い上げ。(ご丁寧にいい香りまでついていて、裏は定期入れになっています)「あとね、ミラーとクシは必需品みたいだよ。あ、でも、サキは手櫛でOKだから、それはいいや」「休み時間にみんなで集まってしゃべっててね、誰かがクシで髪をとかし始めると、みんなも同じことを始めたり、一人がリップを塗り始めると、みんなも慌ててリップを出して塗り始めたり…リップクリームをペンみたいにして、話の合間に“そう、そう!”って、そのリップで相手の子を指したりするんだよ。サキもね、リップが欲しい」更には、「Rは顔も可愛いのに、やたらいい匂いがしてズルイんだよね。香水じゃないらしいんだけど、どうしてかな?」「朝シャンじゃない?」「朝シャン?なにそれ?」「朝、髪を洗うってことだよ」これまでサキは、夜お風呂で髪を洗っていたので、朝学校へ行くときには、必ずどこかの髪が寝癖がついてピョンピョンはねていました。「じゃ、サキも朝髪を洗うようにする!」…そんな娘を見ていて、思い出した絵本があります。『だるまちゃんとてんぐちゃん』だるまちゃんが、てんぐちゃんの持っているものひとつひとつを羨ましがって、家に帰っては大きなだるまどんに、それと同じようなものをせがみます。そして大きなだるまどんは、だるまちゃんのためにありったけのものを出してきてくれるのですね。私には、娘がそのだるまちゃんそっくりに見えます。そんなことを思いながら、数年ぶりに『だるまちゃんとてんぐちゃん』の絵本を出してサキと読んでみたりして…まるで幼い子どもたちのように好奇心いっぱいになっている今のサキの姿を、私は嬉しく見ています。先週の木曜日には、高校の体育祭がありました。私も少し見に行きましたが、クラスごとにお揃いのTシャツを着て、とても楽しそうな様子でした。サキは、そのクラスTシャツのデザインをさせてもらったそうで、自分の描いた大好きなパンダのイラストがTシャツになって、クラスのみんなと担任の先生が着てくれて、テンションが上がっていました♪よかったね、サキ今日は夕方から、その体育祭の打ち上げがあるとか。普段は制服でしか会わないクラスメイトたちと私服で会うわけですから、それもまた楽しみなようです(17時から22時までの会という連絡でしたが、「22時には家に帰っていないとダメだよ」と言いました)次のイベントは、夏休みのチアリーダーかな?その時ばかりはメガネを外してコンタクトレンズにも挑戦してみたいようですね。家では、四六時中携帯をいじっています。たくさんのお友だちとメール三昧。寝るときまで握り締めていることも…(笑)新種の病気にかかったのかと思い、同世代のお子さんのいるお母さんたちに聞いてみると、高校生としては普通だそうで…そんなこんなで、サキは現在、青春ど真ん中ですひなたまさみ
2010年06月06日
コメント(8)
こんにちは 娘サキ(高1)は、相変わらず高校生活を満喫しています。初めての定期テストを来週に控えつつ、来月上旬に迫った体育祭の準備でクラスTシャツの絵をデザインしたり、お友だちの女子に加え、これまであまり交流のなかった男子たちともアド交換(今の高校生はメルアドとは言わないらしい)をしてメールしあったり、とってもキラキラとした毎日を送っています。 そして、連日柔道に励んでいる息子ヒデキ(中1)。今日は柔道の試合での階級について少し書いてみたいと思います。 小学生の頃は、個人戦の階級はおもに2つに分かれていました。軽量級と重量級です。そして、試合のほとんどが学年別で、男女は別々のものと混ざっているものとがありました。 中学生になると、それが大きく変化するそうです。まず、学年別の試合はほとんどなくなり、男女別、体重による階級別の試合になるとか。その階級も小学生の頃よりもっと細かくなり、男子の場合は •55kg級•60kg級•66kg級•73kg級•81kg級•90kg級•90kg超級 現在、ヒデキの体重は83.5kg~84.5kg。今のままで出るなら、90kg級ということになります。 ヒデキが小3で柔道を始めた頃には、道場の大学生の先生方が80kgとか90kgとか聞いてビックリしたものでした。全然太って見えないのに、そんなに体重があることが信じられなかったのです。 でも、今は100kg、130kgと聞いてもまったく驚かなくなりました(笑)。 ヒデキの希望としては、 81kg級で出たい その理由は... 強い3年生の先輩が90kg級にいるから。他の中学の先輩でも、やっぱり90kg級に強い人がいるから。ヒデキの中学柔道部に、81kg級の選手が一人もいないから。 だそうで、もしも本当に81kg級で出るなら、減量が必要になってきます。 これまで減量の経験はないヒデキ。厳しいトレーニングをしながら食事制限など、本当にできるのかな? 顧問のS先生のお話によると、 「ヒデキの身体つきは、まだ小5の子どもくらいですね。 これから一度絞って、それから背が伸びたり筋肉がついたりして大きくなっていくと思いますから、とても楽しみです」 とのことですが、一体どのタイミングでそうなっていくのかな?最終的には90kg超級になっていくのかな? 柔道部は、毎日朝練があります。7:30までに学校の前に行って、7:40頃から50分間くらいトレーニングをして一汗かきます。そのうち週2日の割合でヒデキの大嫌いなラントレ(走りこみ)があります。校舎2棟の周りを8周(先輩たちは10周)走り、それから更にダッシュなどの練習があるのだとか。 持久力が致命的に弱いヒデキは、とにかくこのラントレが苦手で苦手で...前日の夜からため息をついたり、泣きべそをかいたりしています 顧問のS先生はヒデキの体育の先生でもあります。 「ヒデキに出来ないのは持久走だけだ。 今は長い距離を速く走ることが出来ないけど、 練習を重ねれば、3年生になる頃にはビックリするくらい速く走れるようになっているからな。 ため息をつかないで、諦めないで、 小さな目標を持って、 ひとつひとつ乗り越えていくんだぞ」 と、励ましてくださるとか。 まだまだへなちょこのヒデキですが、顔つきも、言うこともずいぶん逞しくなってきました。昨日も今日も県外の中学柔道部の人たちがH中に遠征に来ていて、合同練習をしたようですが、 「強い学校の強い選手の人たちと乱取りや練習試合をするのは、怖くないの?」 と尋ねてみたら、 少しの間じっと考えたあと、 「相手がどんな人でも、 自分の柔道をするだけだよ」 と、答えたヒデキ。 入部してほんの1ヶ月ですが、確かに成長してきているようです。 週に3日は、部活動のあと別の道場へ移動して、21時まで稽古があります。みんな、その途中で夕食を摂るのです。S先生の指導どおり、ほとんどの部員は自分で自転車で移動しますが、ヒデキは遠すぎて学校から自転車通学の許可が出ず、道場への移動は親が協力しているのです。 コンビニのお弁当を買う人も多いそうですが、私はちょっと頑張れば、仕事を調整してお弁当を作って届けられるので、週に3日は朝と夕方、お弁当を2回作っています。(まるで、受験生の母ですね) 野菜をなるべく摂って欲しいとか栄養バランスを考えて、少しでも身体づくりの応援をしたいとか、やっぱり考えちゃいますね。 洗ってある差し替え用の柔道着と、スポーツドリンク、タオルをかばんに詰めて、炊きたてのご飯とおかずを詰めたほっかほかのお弁当を持って行きます 部活動を終えて、お腹ペコペコのヒデキが車に乗り込んできて、 「うま~~い ちょーーうめ~~~」 と、本当に美味しそうに食べてくれる顔が嬉しくて... どこまで頑張れるのか?どんな結果が出せるのか? 大人はつい、欲を出しそうになりますが、毎日、懸命に生きている子どもの姿を見ていると、このプロセスそのものが、十分この子を育ててくれているんじゃないかな?という気がします。 どうか3年間、大きな怪我や病気をすることなく、思いっきり自分の夢に向かって挑戦できますようにひなたまさみ
2010年05月16日
コメント(23)
先日の日曜日、ヒデキ(中1)は少年柔道大会のお手伝いをしてきました。 その大会の主催は、H柔道協会。ヒデキたちH中柔道部員のほとんどがその柔道協会に加入していて、週3日は、部活のあとその道場で小学生たちと一緒に稽古をしています。 ヒデキとK先輩だけは、湘南松前柔道塾(T海大)の出身。2人とも今はH柔道協会のお世話にもなっていますが、週に1度は、相変わらず湘南松前の中学生の部に通っています。 日曜日の大会では、H中学柔道部員たちがスタッフとして大会運営を手伝いました。選手の誘導、チェック、スコアボード、タイムキーパー...ヒデキも張り切ってお世話をしています。 去年もやはりその大会は母の日でした。そして、ほとんどメダルをとったことのなかったヒデキたちが、「お母さんにメダルを!」と、感動の銅メダルを勝ちとってくれたのでした。去年の準決勝では3人制の2人が続けて敗北。最後に出た大将のヒデキが相手チームの大将と意地をかけた死闘を繰り広げている中、試合をじっと見守っていたK先輩とふと目が合い、K先輩がまっすぐヒデキを見ながら 「が・ん・ば・れ!」 と言ってくれたそうで、それに感激したヒデキは最後の力を振り絞って一本勝ちを決めたのでした。 今年はヒデキも先輩として後輩たちを見守る番です。 今年も去年と同じ3人制。先鋒はまだ黄色帯(初級)のRちゃんです。緊張して、そこに立っていることが精一杯のようですが頑張っています 残りの2人は、今もヒデキと一緒に稽古している6年生の男子T君とS君です。 勝ったり負けたりしながら予選リーグが進む中、ついに決勝リーグに残れるかどうか?がかかった試合を迎えました。 それまでそれぞれの役割をこなしながら、後輩たちの試合をチラチラ見ていたヒデキとK先輩ですが、ついに声を出して応援し始めました。 そのときヒデキは、正面の長テーブルの真ん中で旗を振る係りでした。 (ヒデキったら、フェアでいなくちゃいけない立場なのに(笑)) その試合では、T君もS君も見事一本勝ちをし、決勝リーグに残ることになりました あとでヒデキに 「審査席で湘南松前を応援して、大丈夫だったの?」 と尋ねると、 「平気だよ だって、K先輩なんてもっとすごかったから。 Tが最初にポイントとられてたとき、 "お前は負けてるんだぞ そういうときはどうするんだ" とか言っちゃって。 オレも横で慌てて "T、技だよ。 技かけろ" って叫んだら、あいつ一本勝ちしたんだよ」 「Sが技ありとったときも、オレが "S、おさえろ~~" って叫んでる横で、K先輩が "逃がすなーーー" って、マジでド迫力だったんだから」 へぇ~、いつも冷静なK君がねぇ... 自分たちの育った道場の後輩たちっていうのは、特別な存在なのかな。 (ヒデキも先輩になったんだなぁ) と、しみじみ感じた出来事でした。 先輩といえば... 連休中に行った埼玉遠征では、日本全国から何千人もの中学生たちが集まって練習試合をしたそうです。 ヒデキは2日目、H中男子Bチームの大将として10試合以上に出たそうです。 体重が重いから、弱くても大将になってしまうのは仕方ないのですが、相手はみんな2年生、3年生で何人も黒帯だったとか。ほとんどが体重も90kg前後だから、身長はヒデキより20cmくらい高い人ばかり。 みんな怖いし、強い 「負けてもいいから、精一杯やってこい」 S先生の言葉どおり、ボロ雑巾のように投げられまくってきたヒデキ。それだけでも心はズタズタだったと思うのですが、その日BチームについてアドバイスをしていたOBがめちゃくちゃキツい人だったそうで... 一試合終わるたびにアドバイスをもらいに行くヒデキに、 「試合見てないから」(秒殺されただろ?) 「お前、もういいよ」 と、目すら合わせてもらえないまま手でシッシッと払われ、最後にやっと技ありで勝った試合のあとでさえ、 「お前の柔道、パッとしねぇな お前、ショボい」 とバッサリだったとか。 聞いているだけで、私の方が泣きそうになりますヒデキ、どれだけ傷ついただろう? 「それで? そんな風に言われてどう思ったの?」 恐る恐る尋ねてみると... 「”は? おめぇの顔の方がショボいんだしな" って、心の中で思った」 あははなぁ~んだ、大丈夫だ。 「ヒデキ、悔しかったんでしょ?」 「…うん」 その先輩の顔がほんとにショボかったわけじゃないと思います(笑)。 ヒデキはあまりに悔しすぎて、そんな風に思わないと気持ちがおさまらなかったんです。 先輩がいて、後輩がいて...ヒデキはその中で、毎日頑張っています。 ひなたまさみ
2010年05月11日
コメント(12)
息子ヒデキが入部したH中学柔道部の保護者説明会で配られた紙。 最初に私の目に飛び込んできたのは、 変態になれ (何これ? ヘンタイ?) そして、顧問のS先生からのお話。 「うちの柔道部は、部員数が40名を越えていて、柔道部としては県下でも有数の大所帯となっています。 とはいえ公立の中学で、全国から強い子を集めているわけではありませんから、全国を狙うのはなかなか大変ですが、本気でそこを目指しているチームです。 練習は、はっきり言ってとても厳しいと思います。 きついこと、苦しいことに向かうとき、 (いやだなぁ~、しんどいなぁ~) とため息をついて下を向くことは誰でも出来ます。 でも、ちょっと見方を変えてみると、そういうときこそが力をつける絶好のチャンスでもあるわけです。 きついけど、苦しいけど、 (よしっ、ここまでやってみよう 今が強くなれるチャンスなんだ) と気持ちを切り替えることができたら、 困難を少しでも楽しく乗り越えることができたら、 その経験は柔道だけじゃない、 大人になって社会に出てからもきっと彼らの役に立つはずです。 きつい練習をニヤニヤしながら楽しむ奴らは、周囲の人たちから見たら変態に見えるかもしれません。 でも僕は、生徒たちに敢えて 変態になれ と指導しているのです」 「柔道の練習が大変なことは承知の上ですが、 学習における宿題の提出などについては、特に厳しく指導しています。 どの教科に関しても、宿題の提出が遅れた生徒は、すぐさま部活動を停止し、掃除をしてもらいます。学生の本分は勉強ですから、学校の勉強はしっかりやってもらいます」 「自分のことは自分でやるように指導しています。 朝は自分で起きる。仕度は自分でする。学校へは自分で来る。 忘れ物をした場合など、親御さんが届けることのないようお願いします。 生徒たちは忘れ物をしたら、ちゃんと叱られるようにしてください。叱られて嫌な思いをしたら、次からは自分で気をつけるようになります」 ...こんなことばかり書いていると、S先生はめちゃくちゃ怖くて、生徒が寄りつかないような先生のイメージが湧いてしまうかもしれませんね。 実は、まったくその逆なんです。 回転運動から乱取りまで、いつでも汗びっしょりになって生徒たちと練習に励み、 「下を向くな 顔をあげろ」 「ため息つくな 元気を出せ」 と、まるで松岡修造さん並みの情熱で熱血指導をしてくださるS先生に、柔道部員たちは心の底から信頼し、ついていく覚悟のようです。 私の印象としては (今でも、まだこんな先生がいたんだ) って感じです。 毎日の部活練習の最初には、まず部長のK先輩が、 「せぇ~~~の」 と声をかけるそうです。 続いてみんなで手拍子をしながら、 「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ... ハイ、ハイ、ハイ、ハハハイ、 イェ~~~~イ」 で、お互いにタッチしあったり、抱き合ったり、倒したり(笑)。 みんなで思いっきり笑って、テンションを上げて、練習がスタートするそうです。 アップテンポの音楽に合わせてウォーミングアップ。途中、剣道やボクシングの動きも入っていて、とても楽しいんだとか。 柔道の練習メニューはオーソドックスなものばかり。ただ、その練習量は半端じゃないです。 GWの間は一日の休みもなく、千葉や埼玉まで遠征に行きました。 先日の土曜日は、9:00~12:30 県強化練習会13:30~17:00 T海大学練習会19:00~21:00 H柔道協会稽古 1日のうちに3回場所を移動しながらの練習です。終わったあとのヒデキは、口もきけないほど疲れていました でも、本人曰く、 「柔道、めっちゃ楽しい」 んだそうで... 「練習相手がいっぱいいるし、 先輩たちもよく教えてくれて、 "みんなで強くなろう" って感じだから、 強くなれそうな気がするんだよ」 入学したての頃には不安だらけで 「どうしてこの学校にしちゃったんだろう...」 と、毎日メソメソ泣いてばかりだったけど、 お友だちができ、仲間もでき、先輩に可愛がってもらって、ようやくヒデキは、H中柔道部員としての道を歩き始めたようです。 この1ヶ月で体重は減ったり増えたりしましたが、 現在、身長157cm、体重83kgです。 そんなヒデキにエール(コブクロ:YELL~エール~)を贈ります。 ひなたまさみ
2010年05月10日
コメント(14)
こんにちは GW、みなさんはいかがお過ごしですか? 今日は、娘サキ(高1)の近況を少し書きたいと思います。 中学時代には、夜遅くまで起きていて、毎朝グズグズと学校の準備をし、学校まで車で送っていた娘が... 朝は6時前に自分で起きてきて、 「おはよう あ~~、お腹すいた」 と、美味しそうに朝食を食べ、 「行ってきまーーす」 と、元気いっぱいに家を出るのが7時過ぎ。 クラスのほとんどの女子と仲良くなり、美術部では先生や先輩にも可愛がってもらい、学習サポート授業(補習)にも自分から積極的に参加。毎日の課題ノートも真面目にこなし、心地よい疲労感とともに23時までにはきちんと就寝 「こんなに高校生活が楽しいなんて思わなかったよ~」 「この充実した時間を過ごすために、 あの苦しい受験勉強があったんだ って、今なら心の底から思えるよ」 という本人のことばどおり、今のサキは、高校生活を本当に満喫しているようです。 おまけにサキは、夏の高校野球のチアリーダーにもお友だち数人と挑戦することにした、とか。 「チアリーダーって、かなりハードだよ? 大丈夫なの?」 「だって、高校生のうちにしかできないことなら、 何でもやってみたいじゃん」 いろんなことに興味を持って、何でも意欲的に取り組もうとするその姿は、親から見てもキラキラと眩しいくらいに輝いて見えます。 先日、担任の先生とこんな話をしたそうです。 「私、この学校へ入って、毎日がとっても楽しいんです」 「そうか? そんな風に言ってもらえると、先生としては嬉しいな」 「だって、入ったときには、 この学校はもっと荒れているのかな?って...落ち着いて勉強できない雰囲気かも?って思っていたんですけど、 実際に入ってみると、勉強もしっかりできるし、部活も友だちも、みんなとっても雰囲気が良くて。 親にも迷惑かけてる分、ちゃんと頑張りたいし、やっぱり大学に行きたいから、勉強も自信のないところとか、今のうちにちゃんとやり直しておきたいし... とにかく、いろんなことがとっても楽しくて、この学校に入れて本当に良かったって、思っているんです」 「お前、いいヤツだなぁ~」 それから、それから...いやぁ、ここだけの話ですが(笑) クラスの中に、ちょっと気になる男の子もできたようで...背が高くて、スリムだけど筋肉質な身体つきと坊主頭を見て、 (野球部かな?) と思っていたその子が、 何と 柔道部員 だったと判明し、 私やヒデキが喰いつく、喰いつく!(爆) 「あれだけ、 柔道部はムリ って言ってたのにねぇ~~~」 と、突っ込むと、 「だってその子はデブじゃないもん(ヒデキとは違う!と言いたいらしい)」 「柔道の授業のとき、 倒立前転がめっちゃ上手かったから、 (うんうん、それはヒデキもめっちゃ上手いぞ~~) "どうしてそんなに上手なんですか?" って聞いたら、 (おいおい、ヒデキにも聞いてやってよ~) "小2から柔道やってるからね" って。 (だから、ヒデキは小3からやってるってば~)」 まさかまさかの柔道部とのご縁???です ま、お友だちは多い方がいいもんね♪こちらも、今後の展開が楽しみです そんなわけで、学校が楽しすぎて 「GWいらない~~ 学校へ行きた~~い」 と、毎日ぼやいているサキなのでした。 (つづく)ひなたまさみ
2010年05月04日
コメント(14)
こんにちは もうすぐGWだというのに、まだセーターを着ています みなさん、お元気でしょうか? 4月から子どもたちの新生活がスタートし、私の生活も大きく変化しています。特に息子ヒデキ(中1)の柔道部や道場通いに伴う送迎、お弁当作り私は昼間の仕事の他に、週に4日は深夜のバイトもしているので、ヒデキの朝錬や遠征の時間に合わせて、2時に寝て5時に起きてお弁当を作ったり、4時に寝て6時に起きたり...とにかく1分でも長く寝るために、日々時間と格闘しながら生きています そんなわけで思うように更新できなかったりみなさんのところへなかなか訪問できずにいますが、それでも更新すればいつも読んでくださるみなさんや温かいコメントをくださるみなさんには、本当に感謝しています ありがとうございます さて、先週の土曜日、ついにヒデキが相撲部屋の親方に会ってきました今日はその報告をさせていただきます。 残念なことに、私が午前中の仕事を終えて大相撲をやっている市内の総合体育館へ駆けつけたとき、親方さんはもう帰られてしまっていました。(会えなかった。残念!!) ...そんなわけで、以下の報告は、パパさんとヒデキから聞いたことを書かせていただきます。 親方がいらっしゃる場所へ、案内役のおばさんに連れて行かれ、親方とご対面 ヒデキ自身は、今は柔道のことで頭がいっぱいなのと、やっぱりお尻を出すわけにはいかないという思いで、かなり感じの悪い答え方だったとか (おばさんが2月に私から聞いたヒデキの情報をメモした紙を親方に渡し、親方がその紙を見ながら...) 「君は小学校6年生?」 「いえ、中学1年生です」 「体重は...85キロ?」 「いえ、痩せたんで81キロくらいです」 「身長はこの一年でどのくらい伸びた?」 「あまり伸びていません」(いや、伸びてないってことはないよね?) ここで案内役のおばさんのフォロー。 「で、でも... ほら、お父さんも大きいし(178センチ)、 お母さんも大きい人ですから~」(私、身長162ですけど…それは太ってるっていうことでしょうか?)「そっか。 それじゃあ、きっと大きくなるなぁ~」 「君、相撲やってるの?」 「やってません」 ここでも案内役のおばさんが慌てて 「でも、ボクは柔道を頑張っているのよね?」 それを受けて親方が、 「そうか、柔道か。 柔道は楽しい?」 「はい」 「うんうん。 柔道も楽しいけど、 相撲も楽しいぞ~」 「... (ヒデキ、黙ったままそっぽを向く)」 親方から、ヒデキの好きな日馬富士関のサインをGET少し気持ちが前向きになったかと思いきや、その後親方に、 「今度2~3日部屋に泊りがけで遊びにおいで ちゃんこをいっぱい食べさせてあげるし、 帰りはちゃんと送っていくから」 と言われ、 「夏休みが終わって、 柔道の試合が一段落したら少しは時間ができるでしょ?」 と具体的な時期を言われると、ヒデキはすかさず 「あ、でも勉強があるんで」 と即答した、とか。 (べ、べ、勉強? うそつけーー! 勉強なんてしたことないでしょ?爆) いやぁ~、人は必死になると、どんな理由でも思いつくもんなんですね~。 それでも親方は素敵な名刺をパパさんに渡してくださり、 「また改めてこちらから連絡いたします」 とおっしゃったそうです。 翌日、柔道部の顧問の先生に、 「昨日はどうだった? 部活を休んだときには、ちゃんと報告をしなくちゃな」 と言われ、親方との話をしたところ、 「そっか。 ヒデキは今、 柔道を一生懸命やって強くなりたい っていう気持ちしかないと思うけど、これから先、高校へ進むとき、大学へ行くとき、と、何度か自分の進む道を真剣に考えなくちゃいけないときが来るんだよ。 そのときに、選択肢がいくつかあるっていうことは、先生は悪くないと思うんだ。先生の先輩(T海大S高出身)にも、柔道から相撲の世界へ行った人がいるぞ。 誰もがそうやって声をかけてもらえるわけじゃないんだし、何でも経験だから、そのうち一度相撲部屋へ遊びに行ってみるのもいいと思うよ」 と言ってくださったとか。 親が言うとまったく聞く耳を持たないヒデキですが、顧問の先生のお話なら素直に聞けたようです。 秋休みあたりに一度、ヒデキの相撲体験が実現するかもしれませんね。 最後に、親方とパパさん、ヒデキとの3ショット写真を...。パパさんも小さい方ではありませんが、親方が大きすぎて小さく見えていますね。ヒデキも大きくなってくれるといいのですが。 ひなたまさみ
2010年04月27日
コメント(16)
こんにちは今年の春は異常気象で、体調管理が大変ですね。みなさん、お元気ですか?すみません、週に一度の更新が今の私の精一杯です高校生になった娘サキは元気いっぱい夢のように楽しい高校生活を送っています。一方、中学生になった息子ヒデキは…お姉ちゃんとは正反対。ため息と涙ばかりの辛いスタートとなりました。憧れのK先輩のいるH中学へ入学し、柔道部に仮入部したヒデキ。自分で決めた進路ではありましたが、いざ学校が始まってみると、やっぱり大変でした。まずは、友だちがいない。ほとんどの生徒が、地元の2つの小学校からH中学へ入学しています。ヒデキは学区外通学ですからわかってはいたことですが、これまで小学校で慣れ親しんできたお友だちが一人もいません。これは、自分で想像した以上にキツいことのようでした。それから、ジャージが間に合わない。H中学は普段は体操服とジャージで登校します。ギリギリまで学校が決まらなかったヒデキは、ジャージの注文が遅くなった上に特注サイズだったため、ジャージ登校が始まっても、たった一人学生服で通わなくてはいけませんでした。バスの定期購入のための書類もまだ揃わなかったので毎朝学校まで送っていたのですが、車の助手席でヒデキは私に背を向けて、こっそり何度も涙を手で拭っていました。一番不安だった頃は私の手を握ってきたり、迎えに行くと安心したような顔で「ママに会いたかったよ」と言ったりしました。毎日学校から帰るとすぐに外に飛び出し、真っ暗になるまでお友だちと遊んでいた元気印のヒデキのそんな様子を見ることになるなんて…ほんの一時のことだろうとは思いながらも、私もどうして良いのか正直戸惑いました。でも、ヒデキにはヒデキなりの意地もあったのでしょう。「学校に行きたくない」とは、私には一度も言いませんでした。 K先輩が2学年上の身体の大きかった先輩からもらっていたジャージをもらって、長ズボンのジャージをハーフパンツに作り直し(これはサキがやってくれました)て名前をつけたところ、問題の一つはとりあえず解決。一年生全体の親睦ドッヂボール大会で7クラス総当りの試合があり、ドッヂボール大好きなヒデキは後半になってスイッチが入り、他のクラスの強い子たちの標的となり、死闘の結果生き残ると、最後に「ねぇ、どこ小(から来たの)?」と声をかけてもらったり、クラスの男子たちとも仲良くなれたりして、ようやく自分の居場所を見つけた様子。 やっと笑顔で学校へ通えるようになったのですが、ヒデキはこの10日間で5キロも痩せていました(85.5キロ→80.5キロ) そして先週の土曜日には、柔道部の遠征に初めて参加してきました。早朝5時に起きて、千葉まで移動。練習試合を5試合やって夕方戻ってくると、そのまま道場へ移動して21時まで稽古ヒデキは駅に戻った段階で家に帰る気マンマンのようでしたが、そのままみんなは稽古へ行くと知った私は、「何言ってるの?ちゃんと柔道部のみんなと一緒に行動しなさい」と一喝。「はぁ?オレは指をケガしちゃったし、疲れてるんだよ」と、逆ギレしながら道場へ向かったヒデキ。(ふて腐れて稽古しているのでは?)と道場へ行ったところ、「声だして~~」と、何度も全体に向かって大きな声を張り上げながら、汗をいっぱい流し、一生懸命に稽古をしているヒデキがそこに…。みんなも朝早くからの遠征で疲れきっていたと思うのですが、お互いに励まし合うように大きな声を出し合って活気に溢れた練習風景に、私は思わず息を呑んでしまいました。強いところというのは、こんな風に練習しているんだなぁ~小学生の頃のヒデキは、一試合でもやると疲れきってしまい、翌日は学校まで送って欲しいと甘えたり、学校を休むことさえあったのですから、環境は一気に変わってしまいました。H中学柔道部のほとんどの部員は、H市柔道協会のH柔道場にも所属し、週に3日は部活のあと21時までそこで稽古をします。小学生たちも合わせると、100名くらいいるでしょうか。人数もさることながら、とにかく元気いっぱいの様子に、初めて見学に行ったヒデキは圧倒されてしまい、初めて稽古に行ったときには、緊張のあまり泣いてしまったほどでした。ヒデキの憧れのK先輩は柔道部の部長でもあり、その道場の大将でもあるので、稽古の最後には、毎回その大勢の前に立って、号令をかけています。(K君、ますます立派になっちゃって…)そんなK先輩の姿を見て、半分親のような気持ちで私も嬉しくなります。「K先輩についていくと、ろくなことにならないよ」と苦笑いするヒデキ。小学生の頃は、ヒデキに中学生の稽古に残るように何度も誘ってくれたK先輩。やがて、断りきれずに泣きながら中学の稽古をするように。そして、今回はまたK先輩の勧めがきっかけでH中学へ泣きながら通う羽目になりました。先生よりも親よりも、今のヒデキにとってはK先輩の存在が一番怖いのだとか(笑)。(*K先輩は、とても優しい子なんですけどね) 先日、これまで通っていた湘南松前道場の後輩T君に「Tも来年、H中にくれば?」と誘っていたヒデキ。あとで、「Tは気が弱いから、ってお母さんが言ってたよ」と言うと、「大丈夫だよ。気の弱いオレだって、10日で慣れたんだからね」なんて笑っていました。(今のは“もう大丈夫だよ”っていう意味かな?) これから始まる中学の3年間で、ヒデキは本当にいっぱい成長するような気がします。私は一生懸命お弁当を作って、柔道着を洗濯しようと思います。ひなたまさみ
2010年04月19日
コメント(9)
おはようございますいつも来てくださるみさん、ありがとうございますなかなか更新、訪問ができず申し訳ありません 娘のサキが、高校生になりました 第一志望だった県立高校には入れませんでしたが、電車に乗って17分という通いやすい場所にある私立T学園へ入学。 制服はブレザーでとっても可愛く、本人もお気に入りの様子です髪も短めに切って、すっかり女子高生浅田真央ちゃんと同じ身長、体重で、私の子とは思えないスラリとした全身。うらやましいぞ~~~ T学園は、言っちゃ悪いのですが、偏差値的には下から探した方が早い学校です。一昔前には、いわゆるヤンキーもたくさんいた、とか。そこから、とにかく進学校を目指そう!とものすごく頑張っている最中なので、規則が厳しいことと、先生方が元気(やる気マンマン)というのが特徴かな? 規則の厳しさとしては... 服装の乱れは心の乱れ 制服をきちんと着ることはもちろんですが、眉毛は、整えるだけのカットもNG 先日行われた生活検査では、髪の色が明るい生徒に対し、先生方は根元までチェックし、染めていると判断された子たちは、翌日までに美容院(理容室)で黒く染め、領収書の提出を義務付けられたそうで... ケータイは、校内で電源が入っているだけで没収。タバコ、バイクは即退学 学校内での違反行為に対しては1枚、制服を着て、学校外で違反行為をした場合は2枚、違反のチケット?が配られ、その枚数によって反省文、停学、退学と処分されるとか。 その反面、「校歌のあと、全員でいきなりお経をあげるのにはビックリしたよ」 そうです。 全員で、般若心経を唱えるのです。 仏教の学校ではないのですが、その昔、学校近くにあったお寺が災害で倒れ、たくさんの木材を寄付していただいたお陰で学校の校舎が建ったのだとか。その感謝の気持ちを忘れないために、毎朝、みんなで般若心経を唱えるようになったのだそうです。 勉強面では、 やる気のある子には、とことんつき合う姿勢 中学で習った内容に不安がある生徒(希望者)には、毎日1時間ずつの補習授業。 大学進学を目指して予備校の授業を受けたい生徒には、S台予備校のサテライト授業を教科の先生がついて、受講できます。(年間25,000円) 朝の7時半から夜の8時まで学校で勉強したい生徒のために教室を開放し、いつでも先生に質問をすることができます。 一年生のクラスは全部で11クラスで、生徒数は450名以上。少人数の特進クラスの他に、進学科と普通科に分かれていますが、更に進学科の中で入試のときの成績から、上位2クラス分が選抜クラスとして大学進学を目指すコースとなっています。 サキは何とこの選抜クラスに入ることができました 県立は合格できなかったけれど、あの必死でやった受験勉強も無駄にはならなかったのですね 何より、これまでずっと勉強が苦手で、 自分はバカだ と言っていた娘が、 生まれて初めて 選抜クラス ですからね。 それはもう、本当に嬉しそうです そして、サキ自身が一番心配していたお友だちについてですが、初日からすぐにお友だちが2人もでき、翌日からは駅で待ち合わせして登校。更に仲良し3人グループがあっという間に4人になり、 「みんな、すっごく優しいし、 学校がめちゃくちゃ楽しいよ~~~」 絶好のスタートを切ることができたようで、ほんとに良かった とりあえずは、GWまでですね。サキの弾ける笑顔が、私の元気のもとになっています♪ひなたまさみ
2010年04月12日
コメント(22)
こんにちは 前回の日記以降、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした まずはこちらの報告から... ごめんなさい親方とのお食事会は、延期となりました 前日、事務局から電話があり、 親方の都合が悪くなってしまったため、大相撲当日に会いたい とのことでした。 私は当日、午前中仕事なのですが、主人の希望で仕事が終わり次第駆けつけることに事務局から、私と娘は招待席のチケットをいただきました そんなわけで、24(土)を楽しみにしたいと思います さて ヒデキ本人についてですが、もうそれどころではない大変な状況になっています。 昨日、中学校の入学式を無事終えた直後、 ちくのう症と中耳炎にかかっていることが発覚 耳鼻科の治療が痛いから、行きたくないから、ずっとず~~~~っと我慢していたようです 熱は出るし、痛みはひどいし、で食欲すらなくなってしまっています 一週間は柔道もドクターストップ。 薬でどこまで膿が減らせるか?来週の状態によって、鼓膜切開をするかどうか決まるそうです。 やれやれ...。 ヒデキがこれから通う中学ですが、柔道部に小学生時代からの憧れのK先輩がいる、隣の市のH中学に入学しました。 自宅から10キロ離れた学校まで、まだ体力的に自転車だけではキツいので、自転車とバスと徒歩で60分かけて通います。(これで、少しは痩せるかもしれませんね) 同じ柔道部の新一年生はあと9名。ほとんどの仲間が、ヒデキ同様に学区外から40分くらいかけて自転車で通学します。今は、どこの学校にも柔道部があるわけではないのです。みんな、柔道がやりたくて、もっと強くなりたくて、頑張って通うのです。 ヒデキには、通う学校を自分自身で決めてもらいました。ヒデキの性格から、親の言うとおりにすると、途中で挫折したときに親のせいにすることが見えていたからです。 自分で決めた道ではありますが、これまで仲良くしてもらっていたお友だちみんなと別れ、たった一人で通う遠くの中学。いざとなると、不安と緊張で、ヒデキはやっぱり泣いていました 柔道部のみんなは、クラスがバラバラになってしまったようですが、運良くヒデキは同じ柔道部のH君と同じクラスになることができました今日も初日のHRを終えて教室を出ようとすると、先に終わった他の柔道部の仲間たちが、ヒデキたちの教室の前で待っていてくれて、みんなで 「イェーーーイ」 と、タッチし合ったとか。 みんなもまだお友だちがいなくて、不安なんでしょうね。 入学式のあと、柔道部の新一年生男子で記念撮影をしました。卒業するときに、また同じように写真を撮って、みんながどれだけ大きくなったかを見比べるのだそうです。 ヒデキ、これから3年間でまたいっぱい成長するねがんばれひなたまさみ
2010年04月06日
コメント(9)
「○○から電話だよ」 娘のサキが、私に受話器を渡します。電話の相手を聞いた私は、それが大相撲チケットの事務局からだとすぐに気づきました。 来月、私たちの住む町の体育館で、大相撲が開催されます。 申し込んだ頃にはまだ引退していなかった、息子の好きな朝青龍の名前もチラシに載っていました。 テレビで見ることのできる人気力士のほとんどがこの町にやって来るらしい。 これから中学で柔道部に入って頑張るつもりのヒデキに、本物の勝負を生で見せてあげよう♪ということで、パパさんとヒデキも初めて行ってみることにしたのでした。 滅多にないチャンスだからと前の方の割と高価な席を予約したので、私と娘の分は買いませんでした。(予算オーバー) チケットを受け取りに行ったとき、事務局のおばさんに 「まだチケットありますよ。 お母さんと娘さんもいかがですか?」 と、勧められて困りました。 (きっとまた、チケット購入のお誘い電話だろうな) 「もしもし、お電話かわりました」 「先日はチケットをご購入いただき、ありがとうございました。 本日お電話いたしましたのは、息子さんの件なんですが...」 「は? 息子、ですか?」 「ええ。息子さんが相撲に大変興味を持たれている、ということで...」 「えっ? 興味ですか? あの...見る方だけなんですけど」 (えっ?なにそれ?) 「親方が、息子さんに興味をお持ちのようで...」 (へっ?親方? 相撲部屋の親方さんですか?) 「ぜひ一度 息子さんにお会いして ゆっくりお話をしてみたい、と...」 (何それ?うそでしょ?) 「来週の金曜日は、お子さんはまだ春休みですよね?」 「は、はい。 そうですが...」 (まさか...) 「親方がこちらにいらっしゃいますので、 お食事でも とおっしゃっています」 (うそっ? うちのヒデキと? 相撲部屋に入れ、ってこと?) 「もしよろしければ 親方がお家までお迎えに行かれるそう...」 「いえ! お迎えとか、とんでもありません! こちらからお伺いしますから...」 (あれっ?とか言っちゃったけど?) あまりに思いがけない話の展開に、私の頭はぼ~~っとしてしまっています。 そもそも、どうしてこんな話になっているんだろう? 私は急いで、チケット購入のときのことを思い出そうとします。 確か、 2席が縦に並んでいても良いか? という電話を事務局の女性からもらったんだよね。 それで 「父と息子で行くので、出来れば横並びの席をお願いします」 と答えて、その女性に 「お子さんが相撲に興味を持たれているなんて、珍しいですね」 というようなことを言われたんだ。 それでつい、 「相撲は好きで、よく見ているんですよ」 といい、 「柔道をやっていて身体が大きいので、 日馬富士関に "大きくなったら、うちの部屋へおいで" と声をかけていただいて、喜んでいたり…」 なんて、言っちゃったんですよね。 でも、まさかその女性との話の内容が、そのまま親方へ行くなんて、ふつう思いませんよね? しかも柔道の大会に行けば、ヒデキより大きい子は山ほどいるのだし、ヒデキより強い子も、星の数ほどいるわけで、 そんなわけのわからない一人の少年のために、お忙しい親方がわざわざ時間を割いて会ってみようなんて... 信じられますか? 「あの、息子はこれから中学で柔道を頑張ろうと思っているところで、 相撲については、 お尻を出すのが恥ずかしい と言っていて、 相撲部屋に入るとか、今は全然思っていないと思うんです。 (ヒデキ、この際、家族のためにもお尻を出して!笑) それでも良いのでしょうか?」 「ええ。 親方はただお会いして、相撲の話などを少し聞いてもらえたら... ということですから、ぜひ♪」 ...考えてみれば、これはものすごくラッキーなことですよね? 相撲で横綱まで上りつめ、部屋の親方になられた方のお話を聞かせていただけるなんて... ヒデキはまだ相撲の世界のことを何も知りません。親方のお話は、ヒデキにとって得ることが多いだろう、と思います。 当の本人は 「え~~~~っ? 何でオレなの? 緊張しちゃって、何も言えなくなるよ」 と言いながらも、 「ご馳走食べれるの? 肉かなぁ???」 と、かなり嬉しそう 「パパ、そういうわけだから ついて行ってやってね」 とパパさんに振ってみたところ、 「いや、俺はいいよ。 お前が行ってこいよ」 完全に逃げ腰のパパさん。 というわけで、突然ですが、相撲部屋の親方さんとヒデキ&私とで、来週お会いすることになりました 人生、一体何が起こるかわかりませんね ひなたまさみ
2010年03月28日
コメント(22)
最近、息子ヒデキ(12歳)が、大きな問題に頭を抱えています。それは…母親のことをどう呼ぶか?これまでヒデキはずっと、私のことをママと呼んでいました。ところが中学生になろうとしている今、ふと周りを見ると、もう誰もママを使わなくなっていることに気づいたわけです。「アメリカじゃ、大人になってもMomって使ったりするんだから、ずっとママでもいいんじゃないの?」とは言ってみたわけですが…ヒデキが小柄で可愛らしいタイプの子だったら、まだおかしくないのかもしれません。ところが身体が大きく、仲間うちでは「番長タイプ」の子が「ママ」では、実際、格好がつかないんですね(笑)もうだいぶ前から、ヒデキは友だちとの会話の中では私のことを母さんと呼んでいたようです。問題は、私を直接呼ぶときです。私に面と向かって「ママ」とば呼びたくないけど「母さん」と呼ぶのはまだ照れくさいようで…特に仲間の前ではうっかり「ママ」とは呼んでしまわないように必死で頑張っている様子が、なんとも可愛らしいわけです。 「ちょっと」 「え?誰に言ってるの?」 「ん」(あごで私を指す) 「何それ?誰か?って聞いてるんだよ」 「だから、あんた」 「あんた?あんたって誰?」 「お前のことだよ」 「親に向かってお前って言うな」先日は、娘のサキが笑っていました。 「あいつ(ヒデキ)が電話してきてさ、たぶん友だちがそばにいたんだと思うけど…ねえ、あの人は?だって」 「あの人?それ、ママのこと?」 「でしょ。あいつ、ウケる 」 こんなことになるなら、最初から「母さん」と呼ばせておけばよかったかな?ヒデキの悪戦苦闘はまだしばらく続きそうです。 あ、ちなみに娘の方は、中学生になってから私のことをまさみさんと呼ぶようになりました。やっぱり、あるとき「ママをやめよう」と思ったそうで、買い物の途中で 「お母さん」と呼んでみたものの、私は気づかずスルー。そこで、絶対に無視されずにすむ呼び方を考えた挙句、 「まさみさん」と呼んでみたら、すぐに気づいて 「なあに?」と答えたんだ、とか。サキの場合は、もうこの呼び方がすっかり定着していますが、この他人行儀な呼び方のおかげで 「サキちゃんのお母さんって、ほんとのお母さんじゃないんだよね?」…私には、後妻疑惑が浮上しているようです(笑)。子どもたちが大人になるまでには、越えなきゃならない小さなハードルがいくつもあるんですね。ひなたまさみ
2010年03月25日
コメント(16)
先日、息子ヒデキの通う柔道塾のお別れ会がありました。 小3から始めた柔道。ヒデキは心も身体もずいぶん成長しました。 でも、今のヒデキしか知らない下級生たちの中には、ヒデキが最初からでっかくて、最初から強かったと思っている子たちがいるようです。 そこで私は、ヒデキの小さい頃の写真と、その頃のヒデキのことばをまとめ、みんなに紹介してきました。 ★ 小3(初めて柔道着を着た日) 「ママは?」 この頃のヒデキは、ママが少しでも見えなくなると泣き出してしまいました。怖いことが大キライで、「試合は怖いからまだムリ。一年後から...」と約束しました。 ★ 小4(試合に出始めた頃)「でっかいヤツは怖すぎる ちっちゃいヤツはうますぎる」 当時のヒデキの名言?です(笑)秒殺され、また秒殺され...試合で勝つなんて、まだまだ夢のような話でした。 ★ 小6(初優勝)「俺はまだまだだなぁ...」 あのヒデキが、こんなにたくましく成長してくれるなんて、想像できませんでした。 温かく、時には厳しく指導してくださった先生方、先輩、そして仲間のみなさん、本当にありがとうございました そしてもうひとつ。小学校の卒業式が迫ったある日、パパさんが突然私に一万円を渡してくれました。 「これ、使っていいよ」 (あれ? お小遣い少ないはずなのに、どうしてお金を?) 我が家は今、二人の子どもたちの入学準備で、経済的にもテンテコマイです (じゃ、特注で3割り増しになってしまった ヒデキのジャージ代の足しにでもしようかな?) 「これで、ヒデキに新しい靴を買ってやってくれ」 「えっ、靴を?」 (いや、靴ならまだ履けるのがあるから...) ほんの少し間をおいて、パパさんが続けます。 「別に靴じゃなくてもいいんだけど... 死んだ親父が、 子どもたちの入学のときには 金がなくても 必ず新しい靴を買ってくれたからさ」 あ、そうだったんだ。幼い頃に母親を亡くしたパパさんの家では、お父さんがお母さんの代わりに、入学準備もしてくれたそうです。 それじゃ、やっぱり靴を買ってあげなくちゃね 翌日、早速ヒデキを連れて、靴屋さんに行きました。パパさんの気持ちを伝えながら、天国から見守ってくれているおじいちゃんのことを想いながら、ヒデキが選んだかっこいい靴を買いました。そして、小学校の卒業式。ヒデキは柔道部の身長185cmの先輩からいただいたでっかい学ランを(サイズを直してもらって)着て、ピカピカのスニーカーを履いて、卒業式へ行きました。 パパさんはあとで私に「ありがとう」とメールをくれました。ヒデキのお母さんは生きているパパさんは、きっとそのことが嬉しかったんだと思います。 パパさんは息子の成長に、自分自身の子ども時代を重ねて見ているのでしょうね。いつもは無口なパパさんですが、とても嬉しそうな様子でした ヒデキ、卒業おめでとう大きくなったね。これからもその笑顔をいっぱい見せてね ひなたまさみ
2010年03月20日
コメント(16)
娘サキが、中学校を卒業しました。 3年前、私はたった一人で小学校の卒業式に参列しました。サキの名前が呼ばれるのを、そして返事をする人がいないのを、じっと一人で聞きました。 卒業式が終わったあと、サキと再び小学校へ行き、校長室で卒業証書をいただきました。 今回のサキは、名前を呼ばれて返事をして...胸を張って卒業証書を受け取りました。小学校で不登校になり、中学校での3年間は支援学級のお世話になり、サキは今、高校生になろうとしています。 5年ぶりに、再び大勢の生徒の中に入って授業を受ける生活が始まります。 これから先に広がる自分自身の将来にちょっぴり不安はあるようですが、もっともっとたくさんの夢や希望を抱いて、 泣きながら見送ってくださった先生方や後輩たちとは対照的に、サキは晴れやかな笑顔で、颯爽と中学校を後にしました。油絵を描きたい。アトリエに続けて通って、学校では美術部に入って、日本画にもアクリル画にも、彫刻や陶芸にも挑戦してみたい。 洋服のデザインをして、ミシンの練習をして、自分で自由自在に洋服を縫ってみたい。 勉強を頑張って、目標の美大に合格できるようになりたい。 大好きなテニスをまたできたら嬉しいし、ギターやドラムなどの楽器にも触れてみたい。 アルバイトができるなら、ドーナツ屋さんで、いろんなドーナツを作ってみたい。 チョークアートにも興味があるし、麻雀も覚えたいし、大学生くらいの素敵な彼氏も欲しい? 3年間では足りないくらい、高校生になってからやりたいことがサキにはたくさんあって、瞳がキラキラ輝いています。 そんな娘の姿を見て、なんだか胸の奥があったかくなって、少しだけ涙がこぼれました。 たくさんの人たちの温かい気持ちに支えられて、健やかに成長を続けているサキ。 とても幸せな娘だと思います みなさんにも、この場を借りてお礼を言いたいと思います。 いつも本当にありがとうございます 今後とも娘をどうぞよろしくお願いいたします。 ひなたまさみ
2010年03月15日
コメント(24)
おはようございます 息子のヒデキ(小6)が、第5回しょうじゅう杯(柔道)に出場しました。 ん?これは、最後の表彰式での1コマです。 満面の笑みですね。 もしかして? そう、ついにヒデキは念願の... 金メダルを手にしたのでした 6年生男子重量級での初優勝です バンザーーーーーーイ これまで、いいところまでいっても、なかなか優勝できなかったヒデキ。 ところが... 小学生としては最後の大会で、見事悲願の金メダルをゲットしたヒデキですが、 実際に手にしてみると、思ったほど嬉しそうには見えませんでした。 「ヒデキ、初めての金メダルの感想は?」 「う~~~ん。 嬉しいことは嬉しいんだけど... 俺はまだまだだなぁ~ って思ってね」 「えっ? 優勝したのに、 どうしてまだまだなの?」 「これまでは 金メダルをとる ていうのが目標だったでしょ? でも、金メダルをとったら、 今度はもっと別の目標ができたってわけ」 「そうなの? どんな目標?」 「もっとスタミナをつけて、 先生たちに言われたみたいに もっとスピードを活かして、 積極的に攻める とか。 課題がまだいっぱいあるんだよ」 「へぇ~~~、 そうなんだ...」 もっともっとはしゃぐのかと思っていたので、何だかちょっと拍子抜けしちゃいました。 あんなに欲しかった金メダルなのに...。単純に喜ぶのかと思っていたのに...。 でも、そんなことを考えるようになったなんて、ヒデキも成長しているんだなぁ~ と、しみじみ感じたのでした 帰りに、近所のコンビニへ...。 オーナーのおじちゃんが、 「金メダルか銀メダルをとったら、(これまでは銅メダルしかとったことがなかったので) フライドチキンと唐揚げ棒をあげるよ」 と約束してくれていたので、ご報告です。 「おじちゃん、 俺、金メダルとったよ」 「おお~~っ、 本当にとったのか? そりゃ、すごいや」 おじちゃんは、 「じゃ、お姉ちゃんの分もね」 と、フライドチキンと唐揚げ棒を2本、おまけに2個入りの苺ショートケーキまで下さいました。 「ありがとうございます」もう喜んでくれるじいじ、ばあばがみんな亡くなっているヒデキですが、こうして近所のおじちゃんにも喜んでもらえて、ご褒美までいただいて、この時ばかりは、やっぱりとても嬉しそうな笑顔でした ヒデキ、おめでとう ひなたまさみ
2010年03月07日
コメント(30)
娘サキ(中3)の高校が決まり、 卒業行事・入学準備でバタバタしている毎日です。 第一志望だった県立高校ではなく、いわゆる「すべり止め」のT学園に行くことになったわけですが、もともとサキ本人もその学校に対する印象は決して悪いものではなく、制服の採寸を済ませると、その制服がとても気に入って、今は入学を楽しみにしている様子です。 そして、第一志望の学校をひたすら目指していた娘には言えませんでしたが、実は私にはT学園になっても楽しみなことがひとつあったのです。 それは、T学園に受験の願書をもらいに行ったときに、こんな出来事があったからなんです。 土曜日だったため、私と娘、そして息子ヒデキ(小6)の3人でT学園へ行きました。玄関に案内の先生と生徒さんが数名立っています。娘が誘導されるまま、中へ入って資料をもらってくる間、私と息子は外で待っていることに。 と、そのとき、案内の先生の中の一人(白髪のおじさん)がまっすぐヒデキのもとへやって来て、 「君、いい身体してるねぇ~。 スポーツ、何やってるの?」 (わっ、何だいきなり?) 「えっ? あ...柔道です」 「柔道? 君、本当に柔道やってるの? どこの道場に通ってる?」 「湘南松前です」 「へぇ~~、東海大の? じゃ、N先生だ。 住んでるのはH市なの?」 「いえ、Hなんですけど。 うちから一番近いのが東海大なので...」 (この人、めっちゃ喰いついてくるんですけど?) 「今、何年生?」 「6年です」 「大きいねぇ~~。 じゃ、中学はO中へ行くの?」 「あ、いえ... H市の方に行こうかと...」 「H市? じゃ、もしかしてS先生のところ?」 (この先生、何でも知ってる?) 「あの... 失礼ですが、 柔道部の?」 「はい、顧問です 今、うちにはO中のね、A君とかS君とか ときどき練習に来てるんだよ」 「あ、知っています」 (2人とも、県のベスト4に入ってる大きい選手たちだもんね) 「ちょっと待ってて。 N先生を紹介しよう。 Nく~~~ん! ちょっとこっち来て~~!」 ドカドカ走ってきた男の先生。 若い(絶対にまだ20代でしょ?) そして デカイ 肩幅が、1メートルあるんじゃないか?と思うほど... でも、顔は可愛い 「これが、うちの柔道部のN先生。 先生、この子、小6だって。 湘南松前で柔道やってるって!」 「わぁ!大きいですね~」 「うん、うちには大きい子がいないんだよね~~~」 (ヒデキの肩をペタペタ叩きながら) 「3年後に、ぜひうちにおいで~~~~」 「あの... 息子を3年後に入れますから... その前にぜひ娘を合格させてやってください(笑)」 それはまさかのヒデキに柔道部へのお誘い?でした。ヒデキは気が弱いし、根性ないし、注目されているような強い選手じゃないのに、「大きい」っていうだけで、あんなに喰いついてきてくれるなんて... 「ふふっ、そんなことがあったんですよ」 後日、柔道でお世話になっているM先生に報告したところ、 「それはK先生とN先生だね。 2人ともよく知ってるよ。 N先生は、井上康生の付き人をやっていた人なんだよ。後輩だから、よく家へも来るよ。 これまでは世界中をコーセイについて回っていたから正式な採用をされずにいたんだけど、コーセイがもう行かなくなってから、T学園の教員として正式に採用されたんだよ。 だから、T学園にはコーセイもよく練習に行ってたみたいだし、帰ってきたらまた行くようになるでしょ。今、それでT学園の柔道部がどんどん強くなってきてるんだよ」 コーセイ...あの、ヒデキの憧れの井上康生さんが??? 娘がT学園に通うようになれば、ヒデキが中学生のうちに、T学園の柔道部で練習させてもらえるチャンスも出来るでしょうね。 そしていつか、井上康生さんと一緒に練習してもらえる日が来るかもしれないですねもちろん、ヒデキはその日が来ることを心待ちにしているようです 不思議なご縁が続いています。いろんなことが、めぐりめぐって、結局良い方向へ進んでいけたら嬉しいですね。 ひなたまさみ
2010年03月03日
コメント(15)
こんにちは サキからの報告日記にたくさんメッセージをいただき、ありがとうございました サキ本人がとても嬉しそうに読みながら、みなさんにお返事を書かせていただきました。 今日は、息子ヒデキ(小6)の柔道の話題です。 昨日2月28日(日)は、ヒデキが小学生として参加する最後の団体戦がありました。ヒデキが大将を務めるのも、最後になるかもしれません。早朝から向かったのは、東京都武蔵野市。 5・6年生は3人制。37チームを4つのブロックに分けて、トーナメント方式で進みます。 (トーナメントかぁ...。 一回戦で負けちゃったらおしまいか) 東京での試合は、自宅から片道2時間かかります。もう何年も、早朝から頑張って出かけてはあっけなく秒殺されて帰るの繰り返しを見てきた私たち夫婦にとって、トーナメントではない試合の方が嬉しいのです。 ところが、配られた資料に... 「初戦で敗退したチームには、フレンドリー試合があります」要するにどのチームも最低2試合はできますというわけです。 (よかったぁ~~~) 一回戦の相手は、そこらじゅうに道場があるY道場。名前を聞いただけで、ヒデキは少し青ざめています 私は、昔のようにヒデキの相手の選手をこそこそ探すような真似は... はい、しました(笑) (やった ヒデキより小柄な子だ) と喜んで、すぐに (でも、Y道場の大将になるくらいの子だから 上手なんだろうな) と、余計に不安になりました。 そして、いよいよ試合開始。「一回戦で負けても、フレンドリー試合があるからね」と、声をかけていた息子たちのチームですが、 先鋒のS君が、まさかの優勢勝ち。続く中堅Hちゃんも、奇跡の一本勝ちで、チームの勝利があっさり決まったのです こうなったら、大将のヒデキも負けるわけにはいきません。 「はじめ」 数秒経って、とりあえず秒殺はされずにすみました。相手の選手は、やはりとても動きの良い子でした。背負いをかけてきたり、足払いを繰り返したり... ヒデキはかなりの苦戦を強いられているようでした。 ところが、ついにそのときが... (おっ! 足がかかった) ヒデキのかけた大外刈りの足が、いい感じで相手にかかりました。そしてそのまましっかりとかけて... 「いっぽ~~~ん」 それは、とても気持ちの良い一本勝ちでした。 (弱いチームだったのに、 みんな成長したなぁ~) 続く二回戦の相手は、同じY道場の別のクラブでした。もう、体格が違いました。特に6年生の2人は、高校生のような身体つきでした。 さすがに今度ばかりは無理だろう、と思いました。3人とも、秒殺されて終わりました。 そこで試合終了のはずでしたが、ヒデキたちのチームは、フレンドリー試合も出来ることとなり...最後の試合ではヒデキは数秒間のうちに一本勝ち。こうして、小学校最後の団体戦が幕を下ろしました。 「ヒデキ、相手に技をかけるときって、 どんな技にしようか? って考えてるの? それとも、身体が自然に動くの?」 「考えるよ。 組んですぐに、相手の特徴がわかるからね。 今日の最初の相手とかは、 動きが早くて、背負いばかりかけてくるから 内股とかはダメで、大外でいこう! って決めるわけ」 「どうしてそういう子だと内股はダメなの?」 「ああいう技は、 あんなに動きの速い子にかけようとすると、 スネを蹴っちゃったりしてケガすることがあるんだよ。 だからスキを見つけて一気に大外で!と思ったんだ」 「へぇ~~っ、 すごいね」 「でもね、 今日のあの大外刈りは、足をかけた瞬間、 おっ、いいところだ これはもらった って、初めて思ったんだよ」 「すっごいじゃん それって、すごい進歩したってことじゃないの?」 よくわからないのですが、 そういう気持ちで試合ができる、ってすごいことなんじゃないかな? って思ったのです。 これまでビビリ屋で、相手のペースでしか試合ができなかったヒデキが、ずいぶん気持ちも強くなったような気がします 来週は、小学生最後の個人戦「しょうじゅう杯」に出場します。これまで金メダルをとったことのない子しか参加できないというユニークな大会です。 どうかヒデキが、悲願の金メダルで有終の美を飾れますように ひなたまさみ
2010年03月01日
コメント(7)
こんばんは 以下はサキからの伝言です。 「今日、合格発表に行ってきました。県立高校は残念ながら合格できませんでした。私立の高校に通うことになりました。いつも応援してくださっているみなさんには、期待に応えられなくてごめんなさいという気持ちがありますが、今度は大学受験に向けて頑張りたいので、これからも応援していただけると嬉しいですありがとうございました」 「これがドラマだったら、サキは合格してるんだけどなぁ~」 と、ちょっぴり泣き笑いのサキ。 いえいえ、こんな展開だからこそ、現実はドラマ以上のドラマですね。 今回の受験で、最後まで諦めることなく頑張った娘を私は褒めてあげたい気持ちです。 また少し成長した娘は、春から高校生今後の展開が、ますます楽しみです みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 ひなたまさみ
2010年02月26日
コメント(30)
おはようございます 今日は、娘サキ(中3)の卒業遠足。去年まではディズニーランドのようでしたが、今年は富士急ハイランド。 「サキはジェットコースターとか無理だから、一日じゅうスケートしてくるよ」 サキにとっては生まれて初めてのスケートです。オリンピックのフィギュア映像に、 「サキも今日トリプルアクセル跳んでくるから」 (はい。それが出来たら、オリンピック行けるから。笑) まぁ、お天気にも恵まれたことだし、ケガをしないように楽しんできてね さて、一方弟のヒデキ(小6)は、中学入学を控え、制服の採寸に行ってきました。 肩幅 50cm胸囲 110cm腹囲 110cm ジャージのサイズを決めるのに、制服屋の店員さんが、 「パンツですが、 5Lだときついので 6Lになりますね」 「えっ?ろ、ろ、ろ、6Lですか?そんなサイズがあるんですか?」 「H中なら、2年前に柔道部のF君が同じサイズで注文されましたので、 メーカーに型があると思いますから...」 F君といえば... 「K先輩だぁ」 憧れのK先輩と同じサイズだと聞いて、すっかりテンションが上がるヒデキ(K先輩の当時の身長は、今のヒデキより10cm以上高かったのですが) 「いずれにしても特注になりますから、費用もお時間も少しかかりますね」 これはまぁ、仕方ないですね。 続いて学生服の試着をしたヒデキ。黒い詰襟の学ラン。オーソドックスな学生服です。 (大きくなったなぁ~。よくここまで育ってくれたなぁ~) と、思わず胸がいっぱいになります。 体育館シューズのサイズは28cm。中学の3年間で、ますます大きくなるのかな?楽しみです もうすぐ春。サキとヒデキ、それぞれが新たなスタートを迎えます。 ●ありがとうございました 先日の日記で呼びかけをさせていただきました寺町沙也ちゃんの募金活動について。 昨日2月23日(火)16時募金総額1億4794万7676円で、目標金額(1億3000万円)に無事達したそうです。(募金活動は終了しました)さやちゃんを救う会ご心配、ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございましたさやちゃんも、これでまた大きな一歩を踏み出します。アメリカでの手術がどうか無事成功しますように。ひなたまさみ
2010年02月24日
コメント(8)
みなさん、こんにちは いつもありがとうございます 娘サキ(中3)の高校受験は、おかげさまで無事終わりました。 5教科の学科試験を終えたサキの感想は、 「いつもより出来た教科もあるし、出来なかった教科もある。 すっごく出来たとも、すっごく悪かったとも言えない感じ。 でもね、自分の力は出し切ったと思うから、 これでダメだったとしても悔いはないよ」 帰りの車の中で、突然涙がこぼれるサキ。 「どうしたの?」 「よくわかんない。 でも、もう毎日必死で勉強しなくていいと思うと ホッとするんだけど... なんかちょっと寂しい」 そんな涙、これまで一度も流したことがなかったね。自分でもビックリしているようでした。 サキ、本当に完全燃焼したんだね。よく頑張ったよ。 「これまでサキは、 頑張らない っていうひとつの道しか歩いてこなかったけど、 今回頑張ってみて、 頑張る っていうもうひとつの道が見えてきて、 その道も楽しいんだ、ってわかったから、 サキの生き方が少し広がったような気がするんだよ。 この先ももっともっといろんな道が増えていって、 自分の生き方も広がっていくと思うと、本当に楽しみだよ♪」 これを聞いたときに、 合否の結果よりもっと大切なものをサキは見つけたんじゃないかな? って、嬉しくなりました。 「ねえサキ、もしも今回行きたかった高校に合格できなくて別の高校に進んでも、 どうしても志望校のことが忘れられなかったら、 また来年受験してみたら? サキはみんなの3倍時間がかかるなら、3年かけて受験したっていいじゃない? 長い人生なんだもん。 たとえ1年や2年周りの人たちから遅れても、ぜ~んぜん平気だよ♪」 「そっか。 それでもいいの?」 「そうだよ。 別に道はひとつに決まってるわけじゃないんだもん。 行った先の高校がとっても楽しくて、そこにずっと通いたくなればそれでいいし。 やりながら、その先を見つけていければいいんだよ」 「うん。 そうするね」 そんな話をしながら、久しぶりにサキとゆっくりお茶を飲みました もうすぐサキは高校生になります。 さて、今日はもうひとつ、みなさんに大切なお知らせがあります。 私たち家族がずっと参加している国際交流のヒッポファミリークラブの仲間のひとり、 14歳の寺町沙也ちゃんを助けて下さい沙也ちゃんは元気いっぱいの中学生でした。小5の夏休みには、我が家の息子ヒデキが参加したのと同じホームステイプログラムで台湾へ行き、中学ではテニス部に所属して、明るく活発に過ごしていました。 2年前のある日、突然心臓が停止し、拡張型心筋症となりました。 詳細はこちらを読んでいただきたいのですが、 昨年末に沙也ちゃんは、ついに余命半年の宣告を受けてしまいました。沙也ちゃんの命を救うには、アメリカでの心臓移植しか道はありません。余命宣告を受けてから2ヶ月が過ぎ、現在、余命4ヶ月。沙也ちゃんの命のカウントダウンは既に始まっています。 心臓移植にかかる費用は1億3000万円。今日までに集まった募金は約7000万円。 サキよりひとつ年下の少女。夢も希望もいっぱいのはずの14歳。 同世代の娘を持つ親としては、とても他人事とは思えません。沙也ちゃんの命を救いたい一人や二人の力では、どうすることもできない金額です。臓器移植についても、賛否両論あることも承知しています。でも、たとえわずかでも、救える可能性がある命なら、救いたい。力をかしていただける方、どうぞよろしくお願いいたします。 ブログなどでお知らせくださる方は、呼びかけのご協力をお願いいたします。募金は100円から、とのことです。どうぞよろしくお願いいたしますさやちゃんを救う会公式サイト 今日は、さだまさしさんの「夢一匁(ゆめいちもんめ)」という曲を紹介します。さだまさしさんの曲の中で、私が一番好きな作品です。 ひなたまさみ PS:ごめんなさい!いただいたコメントのお返事が遅れています。明日にはお返事を書かせていただきますので、よろしくお願いします。
2010年02月20日
コメント(10)
「絶対に一生懸命やるから 英語の勉強、教えてください!」 娘サキが泣きながら私に言ってきたのは、前期試験が不合格だとわかってから、つまり、後期試験のおよそ2週間前でした。 前期試験でのデッサン、面接は、本人も楽しく出来たようだったので、 もしかして、合格できるかも? と、淡い期待を抱いたのですが、現実は厳しい不合格でした。 後期試験でも内申点が足りない娘は、塾の先生に 「全教科30点以上(50点満点)を目指して!」 と言われていたのに、3年生になって最初の模擬テストの結果は 社会 8点英語 7点数学 2点 とまぁ、悲惨だったようで... 「今のままでは合格は絶望的。 たとえ定員割れしていても、サキは落ちるよ」 と、はっきり宣告されたのでした。 それでも、どうしても志望校の美術コースに行きたいサキ。最後まで志望校は変更しませんでした。 「わかった。 ママは塾でさんざん中学生に英語を教えてきたんだから、大丈夫。 諦めないで、精一杯やってみようよ」 「たった2週間で何ができるの?」 と思われるかもしれませんが、いざ本気になったときのサキの集中力が半端でないことに望みをかけて… 何より、本人が諦めていない以上、親が先に諦めるわけにはいきませんでした。私は本屋へ駆け込み、受験用のテキスト、単語集、熟語集を買いあさり、その日から自宅で娘について一緒に受験勉強を始めました。そして、その2週間は驚きの連続でした。 ■それって、人? 「塾の英語のテストでさ、下に"ケアレスミスに注意!"って書いてあったから、先生に"ケアレ・スミスって誰ですか?"って聞いちゃったら、人じゃなかったよ」 ■美味そう♪ 「不規則動詞の変化は、ひとつずつ覚えないといけないんだよ。スピーク・スポ~ク・スポ~クン」「ひひひウケる!!!」「ちょっと、なんで笑うの?真面目にやってよ。スピーク・スポ~ク・スポ~クン」「あはは♪だってそれ、めっちゃ美味そうなんだもん」「いや、豚肉(ポーク)じゃないから...」 ■気になる 「英語じゃね、"○○を持っています"っていう文章のとき、あとに"彼のポケットの中に"とか"私の手の中に"とかつけるんだよ」 「へぇ~~。じゃ、日本にいるアメリカ人に"それ、ポケットの中にあるよ"って主語なしで言うと"誰のポケットだろう?"って、その人はめっちゃ気になるのかなぁ?」(あのぉ~、そんなこと、どーでもいーんですけど...) ■単語がヤバイ 「ママ、模擬テストの長文にfull moon (満月)って単語が出てきたんだけどさ、そういう面白い単語が出てくると、そのとたんにストーリーが頭に浮かんできて、気になって仕方ないんだよね。 今日も満月の夜に月から妖怪が降りてくる話が浮かんで、その続きが創りたくて...忘れないうちに、書いていい?」 と、塾から帰宅するなりPCに向かって童話を書き始めるサキ。 「こんなこと、よくあるんだよ。 英語の長文問題にはお話が浮かぶような単語が出てくる可能性が高いから、マジでヤバイんだよね~」 (そんなこと言う子、初めて見たよ!!!) ...とまぁ、私が大昔にやった受験勉強からすると「道草やわき道だらけ」のサキには、驚かされっぱなしでした。 でも、なんか楽しい♪サキはやっぱりサキなんだなぁ~ 私は、この娘との2週間を与えてもらえたことに感謝したい気持ちになりました。 塾へも毎日22時過ぎまで通って猛勉強。人の何倍も勉強しているようなサキですが、記憶することが苦手なため、最後まで英語と社会の点数には悩まされていました。 「ママ、結局は記憶力が悪い人は、行きたい学校へ通うことすら認められないの?」 「お話なんか浮かばなくてもいいから、サキはもっと記憶できる頭が欲しかったよ」 と号泣することもあれば 「これまでは"頑張れ"って言われるのが嫌いだったけど、 今は"頑張って"って言われると嬉しくなるよ。 応援してくれる気持ちが嬉しいからね」 なんて語ることもあり、本当に中身の濃い、充実した2週間を過ごしました。 途中、私立高校に無事合格できたので、たとえ公立に合格できなくても、何とか高校生にはなれることも決まりました♪(実際は、それだけでも夢のようなことなんです) そして昨日までに苦手教科の模擬テストの点数も、 英語 23点社会 26点数学 20点 と、大幅にアップ 全教科30点には及びませんが、本当によく頑張りました。サキの志望コースは定員20名、31名が受験します。 いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます! 今日、サキと後期試験に行ってきます。(なんだかね、いろんな思いがあって私は眠れませんね)泣いても笑っても、最後の挑戦です。 サキ、自分の力を信じてしっかり頑張ってね♪ 受験生のみなさん、どうか落ち着いて、これまで積み重ねてきた力を十分に発揮してくださいね。 合格発表は2月26日(金)。どんな結果でも、ちゃんと報告させていただきます♪ 愛は勝つ(KAN) ひなたまさみ
2010年02月17日
コメント(16)
「これは... もう今にも裂けちゃいそうだなぁ」 えっ?裂けるって、何が??? 「黒目に穴があいてしまいそうですね」 黒目に穴?それ、どういうこと?? 「う~~~~ん... 失明する恐れがありますね」 ガーーーーーンし、し、失明って...?それは、目が見えなくなるってことですか? 「今後、右目に強い衝撃は厳禁ですよ」 うそっ、うそでしょ? 昨年の秋、息子のヒデキ(小6)と近所の眼科へ行ったときのこと。 私たち親子にとって、 それはまさに青天の霹靂でした。 ヒデキは右目の眼球に生まれつき腫瘍があり、5歳のときに手術していました。 表面の腫瘍を削り、えぐれた部分にヒデキ自身の結膜を被せて縫ったのです。 今回の眼科受診の目的は、右目の視力はほとんどないものの、その腫瘍が良性であったことと、手術により完治して再発などの恐れはない、という診断書を書いてもらうため、でした。 ところが、そのお医者さんがおっしゃるには、 手術から既に7年が経過し、被せた結膜が、ものすごく薄くなってしまい、いつ裂けてもおかしくない状態にあるそうで、 強い衝撃などを受けて裂けてしまうと、黒目部分に穴があき、熱い涙がとめどなく流れ、手術しないでそこに菌が入れば失明する恐れがある、 ということでした。 「失明の恐れがある」 と、いきなり宣告され、思わず言葉を失った私たちに、とどめのような言葉 「強い衝撃は厳禁」 が聞こえてきたとき、 間違いなく私もヒデキも 顔面蒼白になって立ち尽くしていたようです。 2人とも、頭の中で思ったことは 「それじゃ、柔道ができなくなるの?」 「えっ!?」 と言ったきり、黙ってしまった私たち親子の様子に、お医者さんの方から 「なにか?」 と質問が。 「あ、あの、息子はずっと柔道をやっていまして、 柔道選手になるのが夢で、 これから本格的にやろうと思っていたので...」 「柔道ですか...。 やってはいけない、とは言いませんが、 たとえば寝技などで相手の足や腕が勢いよく右目に飛んでくる、 などということはありませんか?」 「あるかもしれません」 ...結局、今後万が一手術した部分の膜が裂けてしまった場合、速やかに手術を受ければ、失明の危険はなくなるだろう、という話を聞いて帰宅したのですが、 ヒデキ、ショックで夕食とれず、 10分おきに私の元へ来ては、 「ママ、オレの黒目、穴があいてない?」 と尋ねる始末。 「オレ、 もう恐くて柔道できないよ」 私もさすがに 「そうだね。時間をかけてゆっくり考えようか」 としか言えませんでした。 ヒデキは、お医者さんの話の中から、自分に理解できる単語だけを拾って聞いていたらしく、 「黒目に穴」「失明」「衝撃は厳禁」の3つばかりを繰り返していました。 将来、柔道のオリンピック選手になれるとは思っていないようですが、子供たちに柔道を教える先生になりたい、という夢を持っているヒデキにとって、柔道ができなくなるということは、大変なことでした。 もう柔道を簡単に諦められないほど、ヒデキは柔道が大好きになっていて、かといって「たとえ失明することになっても柔道を思い切りやるんだ」と決意するには、ヒデキはまだあまりに幼く、臆病でした。 私たちは何度も話し合いを重ね、柔道の先生とも相談し、そしてようやく結論へたどり着きました。 柔道は、精一杯続けてみよう。だってそれが、ヒデキの夢なんだから。目のことを恐れないで、大好きな柔道を思いっきりやろう。 そして、もしも手術が必要になったら、すぐに受けよう。その場合の病院、先生だけはちゃんと見つけておこう。 ヒデキは再び、柔道着に袖を通しました。春から中学生になるヒデキ。柔道部へ入ることに決めました。ひなたまさみ
2010年01月30日
コメント(20)
みなさん、こんにちは 久しぶりに更新した日記にたくさんコメントをいただき、本当にありがとうございました もうずいぶん長い間みなさんのブログへ訪問できず、たまに更新することが精一杯の状態が続いているのですが、みなさんの温かい気持ちに、感謝の気持ちでいっぱいです 娘のサキ(中3)は、基本的にこのブログは私が更新するたびに読んでいます。特に自分のことに関する日記は必ず目を通して、みなさんからのコメントなども楽しみに読ませていただいています。 「こんなにたくさん励ましのコメントをもらえて、 本当にありがたいことだね」 と、娘と2人で語り合いました。 お陰さまで、サキは2日間の公立高校入試の前期試験を無事終えることが出来ました。 初日は60分間のデッサン試験。今年の課題は「手と消しゴム」でした。 サキの志望校美術コースでは、ここ数年、「手と何か」が課題になっていたので、通っていたアトリエでも、手のデッサンに力を入れて練習を重ねていました。 (緊張して、失敗しなかったかな?) (時間配分はうまくいったかな?) (思い通りに描けなくて、落ち込まなかったかな?) ドキドキしながら待っていた私ですが、試験を終えて戻ってきたサキは、晴れ晴れとした表情で、 「楽しかったぁ~」 自分の持っている力は十分出し切れたそうです。 2日目の面接試験では、何と!?サキ自身が集合時間を30分間違えていて、早いならともかく30分遅い時間を予定していて... サキが集合時間になっても到着しなかったため、受験する高校の校長先生からサキの担任の先生へ電話が入ってしまいました それでも面接開始より1時間も早い集合時間だったため、30分前には到着したのですが、その失敗に動揺してしまって、面接がボロボロになるのでは?と、またまた気がかりな私。 ところがサキは面接もやっぱり 「緊張したけど、楽しかったよ」 面接の時間は1人につき約10分が予定されていました。控え室で待っている他のお母さんたちとも 「10分間って、長いですよね?」 「5人ぐらいのグループで10分ですかね?」 などと話していたのですが、結局は1人ずつの面接でしっかり10分間だったようです。聞かれた質問を、あとで思い出してサキが書き出したのですが、かなりの量で驚きました。一部を紹介すると... •● 我が校を志望した理由•● 好きな画家はいますか?•● 好きな作品は何ですか?•● なぜそれが好きですか?•● 将来の夢(進路希望)は? このような質問が16もありました 「すっごいたくさん聞かれたねぇ」 「でもね、答えられなかったものはなかったよ」 「答えがすぐに思いつかなかったときはどうしたの?」 「"ちょっと考えてもいいですか?" って聞いて、少し考えて頭の中でまとめてから答えたよ」 美術コースの受験だったので、「好きな画家、好きな作品」の質問はあるかもしれない、と思っていたようですが、「なぜそれが好きですか?」とはねぇ。私だったら、そこで黙ってしまうかもなぁ~。 「作品を好きな理由は答えられたの?」 「うん。 ルノワールの絵は色彩がきれいなのと、女性の表情が柔らかくて好きだから、そのまま言ったんだよ」 ああ、確かに家でも画集を広げて、ルノワールの絵について語ってたっけ。(ルノワール「ピアノに寄る少女たち」)受験前夜に「将来は美大に行きたい」なんて言い出して、パソコンで色々調べていたサキでしたが、そのおかげで将来の夢についても、 「細かいことはまだ決めていませんが、 将来は美術関係の仕事に就きたいと思っているので、 できれば美術大学に進みたいと思っています」 と答えたそうです。 結局、今回の前期試験(デッサン、面接)では、本人はしっかり力を出し切れてスッキリしているようです。 良かった 合否の判定は、内申書の点数が合格ラインに満たない分を、今回の試験でカバーできたのかできなかったのか?で決まるわけですが、 とにかくよく頑張ったと思います。 これでダメだったら、内申がやっぱり足りなかった、ということ。気持ちを切り替えて、次の後期試験(学科)に挑戦することになります。 人事を尽くして天命を待つ 合格発表は来週の月曜日。2月1日には、またサキと一緒に出かけてきます。 後期試験は2月18日。その合格発表は2月26日です。 応援してくださっているみなさんへのサキの最終的な報告も、2月26日ににさせていただくつもりです。 受験生のみなさん、ご家族のみなさんは、引き続き体調管理に気をつけて、万全の体調で、試験に臨んでくださいね。 うちも、まだしばらくは緊張の状態が続きそうです。お互いに精一杯頑張って、ピカピカの笑顔で春を迎えましょうね ひなたまさみ
2010年01月27日
コメント(18)
今日は、娘サキの高校受験へ行ってきます 同じ学校から一緒に受験する仲間がいないため、私が付き添うことになっています。 私たちが住む神奈川県では、今日が公立高校の前期試験の初日です。 前期試験は基本的には面接のみのようですが、娘が受験するのは美術コースのため、デッサンの実技試験もあります。 今日はデッサン試験、明日は面接です。 これまで娘の内申点では、志望校に前期試験で合格した人はいないそうです。 内申の点数に今回のデッサンと面接で50点ずつが加わるので、可能性はゼロではないのですが、まぁ、前期で合格できたら本当にラッキーという感じなのです。 だから、先生方にもずっと 「本番は後期試験だからね」 と、言われてきました。 前期で不合格になってしまった娘が落ち込みすぎないように、先生方も心配してくださっているようですが、本人もそれはよくわかっているようです。 昨夜は思っていた以上にリラックスしていたようで、私の方が落ち着かない気持ちでした(笑)。 小学校5年生、6年生と不登校。中学校でようやく学校へ戻れたのですが、通っていたのは特別支援学級。しかも中1の頃は、半分くらいしか学校へ行けなかったサキです。 その娘が、まさか公立の高校を受験できる日が来るなんて... ここだけの話ですが、私は夢にも思わなかったです。 中学を卒業した後は、勉強をするにしても、サポート学校や通信教育、インターネット学習などになるのかな?とぼんやり思っていたので、正直驚いています。 昨夜の娘は、翌日に迫った受験のことより、自分の将来の目標についての話をたくさんしてくれました。 高校を卒業したら、サキは美大へ進みたいそうです。一年間、アトリエでデッサンの勉強をするうちに、気持ちに変化が出てきたんですね。 お金がかかるなら、奨学金の制度を利用しても、自分の好きなアートの世界で、思いっきり表現できる4年間を持ちたいんだそうです。 「だからね、サキは高校入学がゴールじゃなくて、また、次の目標へのスタートになるんだよ」 高校受験前夜だというのに、将来行きたい美大にある学科や偏差値、かかる授業料などを必死で調べている娘を見ながら、 良かったなぁ と、しみじみ思いました。 たとえ今回、志望校に合格できなくても、次の目標さえしっかり見えていれば、回り道もまたいいんじゃない? 「ママ、サキは100歩進んで99歩下がる、って感じでしょ?」 いつか娘が自分のことを表現したことばを思い出します。 いっぱい立ち止まって、回り道して、いろんなことを感じたり、見つめたりしてきたサキです。これからもきっと、そんな彼女らしい歩みで成長してくれるはずですね。 今回の試験では、とにかく精一杯、自分の力が出せますように。他の受験生のみなさんも、ぜひ頑張ってきてくださいね。今日は私の44歳の誕生日でもあります。みなさん、本当にありがとうございます それでは、とりあえず少し寝ます。 PS:ブログのデザインをパンダにしました。 サキがパンダ大好きだからです♪娘のための願掛けです☆ ひなたまさみ
2010年01月24日
コメント(36)
全805件 (805件中 1-50件目)