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2005.05.12
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カテゴリ: ひねもす過去
虐待された人が「自分もそんな親になるかもしれない」という理由で親になるのを


本当だろうか。

「虐待の連鎖」という言葉も聞く。

確かに育てられたようにしか育てられない部分もある。
なにが普通の家庭かなんて、子どもにはわからないから。



「虐待」という話じゃない。
わたしの母は5人きょうだいの4番目で、体の弱い祖母の高齢出産の子どもだ。
だからか、物心ついた頃から一番長兄のお嫁さんに育ててもらったようなもので、

だからか、若くして見合いで結婚し、わたしを産んだ母には子どもを育てるとこで
多々抜け落ちている部分があったように思う。
ヒステリックであったり、大雑把であったり、神経質であったり、教育に熱心で
あったり、統一性がなかった。
習い事をさせたり、やめさせたり。
就学前に文字を教えたりするのに、就学後の持ち物に名前を書いて準備したりは
しなかったり。


一年生になって、初めて授業中から雨が降り始めた日。
終業後、玄関には沢山の保護者が傘を持って待っていた。
共働きのおうちの子は走って帰るか、学童保育に向かった。
それ以外の子は迎えに来た保護者と帰るか、保護者の来てるおうちの子の友達に


わたしはうすらぼんやりした子どもだったので(苦笑)なんの根拠もなく、
家にいる母が来てくれると思って待っていた。
何人かのお友達の誘いを断って。

母は来なかった。
最後になって、走って帰ると母はテレビを見て座っていた。

そして、自分もお迎えがなかったことを当然のように受け入れてきたか、
悲しかったことを忘れてしまったか、どちらかなんだ。

それだけのこと。今ならわかる。

でもわたしはそれからしばらくは
「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかえ うれしいな」と
聞くたびに泣きたいような気持ちになった。

そんな思い出に固着するのは不幸なことだと思う。
その思い出自体が不幸なのではなくて。



今日、Aくんは傘を持たずに学校へ行った。
10時頃から雨が降りだした。
下校時刻になってもまだ降っているので、傘を持ってお迎えにいった。

チャイムが鳴って、飛び出してきたAくんのびっくりした顔。
そして、満面の笑み。
「なんでかーちゃんいるのー!?」
「雨ふってるから迎えにきたんよ」


子どもを育てることが出来て、本当に良かったと思う。
自分が欲しかった思い出を作りなおせたような気がする。

雨の日にお迎えに行けたこと。
つまらないことだし、Aくんは忘れてしまうだろうけど
次の雨の時はわたしも忘れてしまうかもしれないけど、
今日は本当にうれしかった。

ようやっと、あの日待っていた自分を迎えに行けたような気がするよ。
そうしてまた1つ母とのしがらみに決着がつけれたような気がするよ。





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最終更新日  2005.05.12 22:43:24


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