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2023.03.31
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カテゴリ: 考察
呪術廻戦 伏黒甚爾と豊臣秀吉の共通点

※ネタバレが含まれていますのでご注意ください


伏黒甚爾と豊臣秀吉の共通点

1.サルと呼ばれていたこと
2.人たらし
3.タイミングや根回しの上手さ
4.最も愛した女性がいた


⚪伏黒甚爾は生まれつき呪力を持たない代わりに超人的な身体能力を備えた"天与呪縛"という特殊体質の持ち主

虎杖悠仁の級友である伏黒恵の実父で呪術師の名門禪院家の出身で実家では日陰者扱いされていましたね

出奔して荒んだ生活を続け、術師殺しとして名を馳せ、最強の呪術師・五条をも倒すも、死の淵で才能を開花させて息を吹き返した彼の前に敗死します


(1):豊臣秀吉

豊臣秀吉は織田信長・徳川家康と並んで三英傑呼ばれる三人の一人です
安土桃山(戦国時代)の戦国の世で名を挙げた戦国武将です

その後、徳川家康が天下泰平の世を築きます




織田信長が呼んでいた訳ではありません
信長公は「はげねずみ」と呼んでいたと言われています


⚪豊臣秀吉の愛称が「サル」なのは日本人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?


秀吉が猿に似ていたという根拠はおそらく1591(天正19)年に京都市中に張り出された狂歌でしょう

「まつせとは べちにあらじ 木の下の さる関白を みるにつけても
 (末世とは 別にあらじ 木下(木ノ下)の 猿関白を 見るにつけても)」

これは貴族からみて出自がはっきりとしない秀吉公は人並みではない猿のようなものだという認識を言ったものです
決してルックスの話をしているのではありませんがやがてこれが一人歩きしたのだと思われます

⚪顔がサル?

その理由の半分は「顔がサルっぽいから」です

しかし調べて出てくる肖像画はサルには似ていません


これには深いワケがあったようなのです

⚪秀吉公がサル顔だったのは有力そうなのです

宣教師や朝鮮人も秀吉自身も「サル」呼ばわりしています


⭐顔がサル

ある日、秀吉は御伽衆の曽呂利新左衛門(そろり しんざえもん)に


しかし新左衛門はこう切り返します

「秀吉様がサルに似てるのではなく、サルが秀吉様のマネをしているのです」と

秀吉の顔がサル並みというのではなくサルが頑張って秀吉に近づこうとしていると言うのです

これなら聞いてる方も何となく気持ちが明るくなります


しかしそれは自身からも他人から見てもサル顔であることになりますね


また「秀吉サル顔論」はキリストの宣教師や朝鮮からの使者たちも同じ意見だったようです 


⚪生まれがサル

・秀吉公の親友である前田利家の愛称は「犬」
・豊臣の重臣である加藤清正の愛称は「虎」です 

これは利家や清正が犬とか虎っぽかったからそう呼ばれた訳ではありません


⭐前田利家公は天文7年の戌年生まれなので「犬」
また前田利家の幼名は「犬千代様」であることもあり「犬」です


⭐そして加藤清正は寅年生まれだから「虎」です
また清正は幼名を「虎之助」です
そして彼は朝鮮半島に渡って戦っていた時期に虎退治をしたことでも知られています
幼名にもちなんで「肥後の虎」という異名も持った虎に縁のある人物だったのです


⚪昔の人は男児が生まれた場合、生まれ年の干支で呼ぶ習慣がありました

顔に関係なく犬だったり虎だったりします

そして秀吉公は天文5年の「申年」です
だから「サル」です

見た目も生まれ年という世間の風習から秀吉公の事をそう呼んだのです


⚪豊臣秀吉は人たらし


⭐一つ目は無類の「人たらし」であったと言われています

竹中半兵衛が豊臣秀吉の軍師として従うようになったこともよく引き合いに出されます

「人たらし」とは人聞きが悪く聞こえますがこれは秀吉の人間的魅力を物語っています

彼に会った人はその快活さや笑顔、人懐っこさ、細やかな心遣いに魅了されたちまち虜になると言われています

⭐二つ目は秀吉の女道楽である

「病気じゃないか」と思うくらいの女好きで当時から鳴り響いていました

伊達政宗が服属した際、人質として彼の正室で美人の誉れ高かった愛姫(めごひめ)を出せと言われ政宗の家臣たちが大反対したほどです

気に入った女性が武将の妻だった場合、夫を戦場等に派遣し留守中に彼女を召してものにするという悪癖もあったそうです

細川忠興の妻玉子(後のガラシャ)も同様にして召されたことがありました

彼女は秀吉の前で「細川でございます。」と平伏した時、わざと懐中から短刀を落として見せたそうです

これは「私に手を出したら殺してやる。」ではなく
「私に手を出せば死にます。」という意志表示です

これにはさすがの秀吉公も手が出せなかったようです


⭐しかし豊臣秀吉にはおね様(寧々様)だけなのです

秀吉公とおね様は当時としては珍しく恋愛結婚だったのです

正室「北政所(きたのまんどころ)」と呼ばれ織田信長も一目を置いていました

言わずと知れた秀吉の正室

結婚当時は秀吉の身分が低かったため母・朝日殿は大反対していました

また結婚式も非常に質素なものだったそうです

北政所は夫を支えながら政治力も発揮し天正16年には従一位を授かります

子宝には恵まれなかったものの加藤清正や福島正則といった秀吉の親類縁者を子どもの頃から預かり育て秀吉を支える武将に育てました

そんな北政所に秀吉公は終生敬意を払い続けました


⭐武将 秀吉が最も愛した女性 おね様

秀吉公とおね様といえば有馬温泉のエピソードがありますよね

・秀吉像から川沿いに約1分進むとすぐ見えてくるのが寧々像があります
寧々は秀吉の正妻で秀吉公と共に有馬を訪れています

・また寧々様は有馬で大火事があった際、焼失してしまった薬師堂の再建のために寄進しています

薬師堂は温泉寺として現存しています

・その寧々像の視線の先には…先ほど訪れた秀吉像が見えます

秀吉公は寧々を愛し、常に寧々様の身体を気遣っていたそうです

秀吉公が遠くを見つめるように見える先には寧々様がおり2人は現在でも見つめ合っています


⭐茶々(淀殿)

お茶々は浅井長政とお市の方(織田信長の妹)との間に生まれます

秀吉は「戦国一の美女」と呼ばれたお市の方に憧れていたと言われています

淀殿のもつ母親譲りの美貌や魅力はもちろん、憧れの女性の娘であり敬愛する信長の血を引いていることが秀吉が溺愛していたという理由です


⚪秀吉の側室となった茶々は身ごもり、出産のため淀にある古い城が改修され、天正17年の5月に鶴松を出産します
 世継ぎの誕生に歓喜した秀吉公は茶々を正妻同様に扱うようになり茶々が「淀殿」と呼ばれるようになりました

例え秀吉公が自分の子供でなかったとしても世継ぎが生まれたという喜びや感謝はあったと思われます


伊達政宗と愛姫、前田利家とまつ様など最愛の女性がいる男性は強く魅力がありますね!


⚪豊臣秀吉の戦い方


彼はタイミングの達人だったと言われています

まず越前の遠征で浅井氏が裏切ったため撤退が決まったとき
信長から殿(しんがり)は誰が良いかと言われても家臣は名乗りを上げません

そんな中、新参の秀吉は手を挙げて
難しい殿を引き受けたいと発言します

⚪タイミングの達人として特筆するのは北陸へ遠征中の柴田氏の加勢に行くようにと命じられた際、北陸で柴田と口論して秀吉は帰ってきます

普通なら信長がこの時、松永久秀の反乱が起こり秀吉の軍勢が
松永の乱の一番近くにいたため羽柴の軍勢が松永討伐の中核となります

⚪また毛利攻めを命令された際は第一関門の三木城攻めが上手くいかないときに荒木村重の謀反が起きます

さらに毛利氏が尼子残党の上月城を包囲、尼子の山中衆を見捨てざるを得なくなります

あまりに不運が続いたので信長も大目にみてくれます
思わぬ大目玉を食らった秀吉公です

⚪備前の宇喜多直家は瀬戸内イチの陰謀の達人といわれており武将で毛利に付いたり織田に付いたりを繰り返すため

油断の成らない男だったが秀吉は織田に寝返らせたが
これには信長も「何度も裏切ってる奴を引っ張ってきた」と大激怒されます

宇喜多を始めとして瀬戸内は油断のならない武将が多く
調略調教の達人といわれた秀吉も苦労したようです

⚪黒田官兵衛は地元の事情通だったので彼を重用しています

また、荒木村重の乱で官兵衛は大見得を切って村重の説得に単身、有岡城に入り幽閉されます

信長は黒田も荒木の味方になったと考え
秀吉が預かっていた人質の黒田の子を殺せと命令します

しかし秀吉は殺さず匿っていたため黒田が救出されたあと子どもと再会することが出来るようになります

それ以降、黒田は秀吉に恩を感じて忠義を尽くしています


⭐秀吉の強み

彼は敵方の家臣や国人・地侍の調略、武士以外の商人その他を味方に引き入れての経済戦や「根回し」などに秀でていると思います

大名になってからは野戦よりも城攻めが多く前線に近いところではなく作戦を立てる以外はかなり後方から指揮をとります

信長も近畿を抑えたあとは陣頭指揮を取ることは少なくなり用兵よりはもっと早く規模の大きな戦術や大戦略に才能を発揮してます




(2):伏黒甚爾



生まれつき呪力を持たない代わりに超人的な身体能力を備えた"天与呪縛"という特殊体質の持ち主です

天与呪縛

大半は実際は「一般人程度がそれ以下にしか呪力を持っていない」状態だが甚爾さんだけは本当の意味で「呪力を一切持っていない」唯一無二の存在です
⭐そのため甚爾さんは身体の使い方や呪具の使い方が上手く使いこなしていました

伏黒恵の実父で呪術師の名門である禪院家の出身で後に婿入りして伏黒は妻の家の姓です

禪院家は呪術師の名門であり五条家、加茂家と並んで御三家とまで称される家系です

呪力は“人間なら誰でも持っている”ものであり禪院家の血筋ながらそれをまったく持たない甚爾は一族の恥として蔑まれ、日陰者とされていました

そんな扱いから性格が荒み、後に禪院家を出奔します

⭐逃げて姿をくらますことは正しいことです
自分がどうにかなってしまうなら家や親から逃げるのは間違っていない判断だと思います

自分を認めなかった術師たちに己の力を見せつけるように術師専門の暗殺者として名を馳せます


⚪私生活は荒れており女性の下に転がり込み、深い仲になっては別れることを繰り返していたようです

たまに術師相手の暗殺を請け負って大金を稼いでくるものの、貯金する事もまともな仕事に就く事もなく賭け事であっという間に使い果たしていました

基本的には無職で生活全般を交際している女性の収入に頼るいわゆる「プロのヒモ」です

⭐このプロのヒモ(ジゴロ)ですがこれは実は才能です
家の中で何もしないでその場にいるだけの生活って難しいと思いませんか?

女性や相手の期限を損ねるようなことは避けて女性が家事、炊事、洗濯、金銭的支援を男性に全部してもいいと思えるってよっぽどの才能だと思います

⚪そんな刹那的な暮らしを続ける伏黒甚爾
付き合っている相手に対してほとんど情は持たないが恵の母親となった伏黒家の女性には婿入りするほど思い入れがありました

この時期は少し丸くなっていたようで彼女の死と共にまた荒んだ生活を送るようになります

※伏黒姓は後妻(再婚相手、内縁の妻)である可能性もあります


⚪一切の呪力を持たない代わりに常軌を逸した身体能力を持ち腕力、脚力など基本的なものから視力や嗅覚などの五感も強化されているようです

その身一つで高位の術師とも渡り合う恐るべき実力者です

さらに無数の呪具で武装し組み合わせて使うことで最強の術師である五条悟を一度は地に這わせています

しかし呪力による攻撃以外は受け付けない呪霊に対しては無力です

自力ではどうしてもダメージを与えることは出来ない

呪力で視覚を強化しなければ見えないはずの呪霊を視認することも可能であり天与呪縛の完成形たる彼だけの特殊な才能だと作中では分析されています

⭐ただし真依が真希さんの全ての呪力を持っていき強化されたことにより伏黒甚爾と同等の天与呪縛となりました


⚪仕事を請け負った際は慎重かつ狡猾に立ち回り幾重にも策を巡らせ敵を弱らせてから仕留める用意周到なタイプです

また手段を選ばず、仕事の邪魔だと判断すればターゲット以外の人間を殺めることも躊躇しません

基本的に金のためだけに行動しそのためなら息子すら売り飛ばしています

本人曰く「“自尊心などとうに捨てた”」とのこと

作者公認で性格が悪いとされる五条ですら「僕が引くくらいのロクデナシ」と評される悪漢です

⭐伏黒甚爾に子どもを育てられる能力があるとは思いませんが…
禪院家のあの境遇で育児が出来るなら売ってないでしょう
個人的には途中で捨てられるくらいなら早めに誰かに預けられた方がマシです


⚪孔時雨との関係

孔時雨とは腐れ縁で彼から様々な仕事を紹介してもらっています

時雨さんは伏黒甚爾の実力を買ってはいるが人間性が劣悪であることを理解しているため「お前と付き合うのは仕事か地獄でだけ」と決めているようです

一方の甚爾さんも時雨さんの性格と能力をしっかり把握しており依頼達成のために無理難題とも思える仕事を押し付けることもしばしば…

⚪幼い頃の五条と一度会ったことがありその桁外れの才能を知って驚愕していました

後に星漿体の少女・天内理子殺害の依頼を受けた際に彼女の護衛を担当していた五条と対決します

様々な策略と無数の呪具をもって追い詰め、前述の通り一度は致命傷を負わせませ

しかし死の淵で新たな才能を開花させ、自分の傷を自ら癒して息を吹き返した五条を前に自身を追撃してきた彼を迎え撃つも力及ばず死亡します


⚪息子の恵に対して父親らしい何かを示したことは無く禪院家に売りつける話を進めます

彼が小学一年生の時に当時の妻(津美紀の母親)と共に蒸発しました

以後は名前を告げられても誰だか思い出せないほどに忘却の彼方にあった

恵からは「自分の子供が男か女かも確かめようとせずにこんな名前をつけたクソ野郎」というほどあまり記憶もなさそうです

毛嫌いされていますね

しかし甚爾さんは自分の息子に複雑な感情を抱いており
その中にはかなり歪んだ形ながら父性や愛情も一応含まれています

禪院家に売りつけようとしたのも「息子の呪術師としての類稀な才能を確信したこと」がそもそもの発端です

「息子ほどの才能の持ち主ならロクデナシの自分の下で育つより禪院家に預けた方が幸せだろう」という屈折した親心
「自分を否定した禪院家に自分の血を引く子供を育てさせる」という迂遠な復讐と自身では金銭のためだと嘯きながらも複雑な想いの果ての行動です

⭐恵の名前も「男か女か分からない名前」にしたのも忘れないために付けたのだと思います
性別がどっちでも付けられる名前にしていたと考えたのかなと個人的には思います


⚪天与呪縛

生まれつきなんらかのペナルティを課せられる代わりに人間の域を超えた力を得られるという生来の特質のことです

甚爾の場合は“一切の呪力を持たない”代わりにその身一つで高位の術師をも翻弄する超人的な身体能力を獲得しています

「残された臭い(残穢)を辿って対象を正確に追跡する」という人間離れした芸当も可能で「“呪力を探知して居場所を探る”」という呪術師定番の探索手段から完全に身を隠せる「ステルス性」も利点です

戦闘に関する面でのみ考えれば並みの術者を大きく凌駕しています

“呪力が無い”という一点で自身を否定した禪院家に対する鬱屈した想いを助長する要因となりました

⭐禪院家は甚爾さんの気まぐれによって全滅しなかったと言わしめるほどの強さだったのでしょう


⚪天逆鉾

天内理子を殺害するために伏黒甚爾が用意した呪具の一つ
等級は特級で対五条用の切り札です

「術式の強制解除」という効果がありこの力で五条の術式による防御を無効化し一度は彼に致命傷を与えていました
呪術で身を守る呪術師に対してまさに厄介な武器です

刃が短いため単体で使用するには力不足なようで甚爾さんは状況に応じて使い分けながら戦っています

実際に五条との再戦では万里ノ鎖に連結し鎖分銅のごとく振り回して使用していました


⚪万里ノ鎖

天内理子を殺害するため伏黒甚爾が用意した呪具の一つ

一端を視認されない限り持つ者の意のまま無限に伸び続ける特性を持っています
甚爾さんはこれと天逆鉾を連結させることで遠距離攻撃能力を手に入れ術師として覚醒した五條に対抗していました


⚪刀

天内理子を殺害するため伏黒甚爾が用意した呪具の一つ

金銭に換算すると五億にもなるようで同じ価格の游雲が特級なのでこれも特級に相当する呪具だと思われます

五条との最初の戦闘の際に使用しており強力な呪具だからこそ強い呪力を帯びています
これを見せつけるように振り回していたのは切り札の天逆鉾の存在を悟らせない目的のためだったと思われます


⚪武器庫呪霊


伏黒甚爾が飼っていた呪霊。等級は3級

体内に呪具や低級の呪霊を格納できるようです
甚爾さんはこの呪霊に大量の呪具を格納して持ち運んでいました

また自身の体の大部分を格納することもできるようで人間の口に入るサイズにもなれるようです

呪力を持たない甚爾さんは隠密性に優れているがこの呪霊を連れているとその呪力を辿られるので通常時はこの呪霊を小さくして自身の体の中に隠しています

甚爾さんの死後に夏油傑が取り込み使役するようになります


⚪禪院家の日陰者


名門の禪院家に生まれた伏黒甚爾

天与呪縛の中でも前代未聞の"一切の呪力を持たない"体質で優れた呪術師を第一の指標とする禪院家では完全に日陰者とされていました

当人は自身の対呪術師におけるアドバンテージをよく理解しており自分の力を認めない禪院家への憎悪を募らせていきました

またそれを怒りとして爆発させるより蔑視していく方向に進んだのは彼なりの生家への愛着の裏返しだったのかもしれません

五条家に生まれた五条悟の噂を聞いて面白半分で見物に赴くが背後からこっそり忍び寄るもあっさり気付かれます

今まで誰にも勘づかれたことがない自身の気配を捉えた五条の才覚に驚愕していました

⭐この着流しとまだ若さと幼さが見られる貴重な一コマでこの頃の年齢や身長の割に細身だった甚爾さんが見られます


⚪術師殺し


時期は不明ながら禪院家を出奔し自身の能力を活かして呪術師を主な標的とする殺し屋となります

孔時雨ともこの頃に知り合い、実行役と後方支援の形でたびたび組んで仕事をしていたようです

しかし生業とするほど頻繁に仕事を受けていたわけでもなく基本的にその時交際していた女性の下を転々としながら生活をしていました

ある時、恵の母親となる女性と出会いのちに婿入りしています

彼女に対しては愛情を抱いておりこの頃は丸くなっていたようです

生まれた息子には性別も確認せずに“恵”という名前をつけ後に本人からは毛嫌いさ(恨まれ)れています

これは息子に興味がなかった訳ではなくまともな家庭環境になかったことから「どのように我が子に接すればいいか分からない」面もあった思われます

かなり歪んだ形ではあるが彼なりの情は抱いています 

しかし恵の母親である女性は彼を産んでまもなく死亡します

恵のことを託されたものの一気に張り合いを失い、再びそれ以前の荒んだ生活を繰り返すようになります

やがて息子の類稀なる才能があることに気づいて自ら禪院家当主の直毘人に接触します

禪院直毘人とは「恵の才能が本物なら次期当主にする」という誓約も交わしています

甚爾本人はこれを冗談の類と捉えていましたが直毘人当人は本気だったようで後に条件付きで「伏黒恵を禪院家に引き取り次期当主にする」という遺言を残します


⚪天内理子

呪術界の要人たる天元の新たな肉体“星漿体”を巡る謀略が巻き起こり時雨さんから仕事を持ちかけられます

依頼者は天元を神と崇めだからこそ彼が新しい肉体を得る(不純物が混ざる)ことを忌避する宗教団体・盤星教

仕事の内容は星漿体の少女・天内理子の抹殺(暗殺)です

これを引き受けるものの天内理子の護衛に五条と相棒の夏油傑がついていることを知り彼らが健在である限りは依頼達成は難しいと判断します

まずは五条を排除すべく様々に策を巡らせます

盤星教からもらえる報酬を全額懸賞金にして何人もの呪詛師に理子ちゃんを襲わせようとします

全て五条たちが返り討ちにするが当時の最強クラスの呪詛師でも勝てないことは織り込み済みでした
真の目的は間断なく襲撃される状況に置くことで相手を消耗させることでした

果たして五条は護衛期間中ずっと気を張りそれが終わった瞬間のわずかな隙を見せる
そこに不意打ちを仕掛け夏油と天内を先行させた五条と交戦します

呪術師殺しと謳われた実力を遺憾なく発揮し用意していた呪具や低級呪霊を駆使して五条に致命傷を負わせます


⚪五条悟vs伏黒甚爾


天元の下に向かう夏油と天内を追撃します

天内を殺害し怒りに燃える夏油を撃破します

呪術の特性から「殺すと厄介」と判断し夏油にはトドメを刺さず天内の遺体を奪って撤収します

⭐ここで夏油はトドメを刺し五条の頭を刺していたら違った平行世界もあったのでしょう

⚪盤星教に天内の遺体を届けて依頼を達成するもそこに仕留めたはずの五条が現れます

死の淵でさらなる才能の開花を果たし自分で自分の傷を癒して息を吹き返した五条と再び交戦します

依頼を達成した自分に五条と戦う理由はないがここで逃げずに“戦う”という選択をしたのか違和感を覚えながらも冷静に相手の力を分析する甚爾さん

十分に勝機はあるとして暴威を振るうが五条の新たに修得した術式の前に一蹴されることに

腕と胴を大きく抉られる致命傷を負い助からないことを理解します

ここで違和感の正体にも思い至る伏黒甚爾

「最強の術師」となった五条を捻じ伏せることでかつて自分を否定した呪術界の鼻を明かしてやりたいという気持ちが己の中に芽生えたのだと

⚪「自尊心(それ)は捨てたろ」

そう自嘲しながら甚爾さんの最後に思い浮かべたものは我が子・恵とその母となった亡き妻のことだった

五条から言い残すことはあるかと問われ「"無い"」と一蹴し「自分の子」が数年後に禪院家に売られることを五条に伝えて絶命しました

甚爾さんが自身をも打ち倒した五条に息子を託したのは
自分の中で拭い切れない禪院家への不信や呪術師としてより良い環境を与えようとしたある種の親心だと思われます

結果として甚爾さんの思惑通り伏黒恵は五条の下で呪術師としての道を歩んでいくことになりました






⚪渋谷事変で疑似復活

※これは伏黒甚爾のそっくりさん(似て非なる存在)
オガミ婆によって伏黒甚爾の情報を孫なる存在に降ろしただけ(降霊)みたいなもので
伏黒甚爾の見た目をした誰かであり伏黒甚爾本人では無い


⚪オガミ婆の霊媒により甚爾さんは疑似的な復活を遂げます

十年後、その五条が渋谷にて特級呪霊たちの罠により封印され彼を助けようとする呪術師たちとそれを妨げようとする呪詛師たちが戦います

そんな中、オガミ婆が切り札として己の孫に伏黒甚爾の肉体を憑依させます

しかし甚爾さんの肉体の規格外の強靭さに孫の魂は擦り切れてしまい肉体に誘いこまれる形で本人の魂までも定着してしまいます

記憶も人格も取り戻し疑似的な復活を遂げます

自我を取り戻した直後にオガミ婆を素手で殴殺し術の制御を失い暴走します

肉体に刻まれた闘争本能に導かれ強い相手を求めて呪霊と呪術師たちが相争う渋谷駅近辺に現れます

そして伏黒恵、七海健人、禪院家の人間である禪院真希と禪院直毘人らが特級呪霊・陀艮と交戦する場に乱入します

真希から特級呪具・游雲を奪い取りこれを振り回して陀艮を攻撃

突然、乱入してきた男が甚爾さんであることに気づいた直毘人さんのサポートもあり陀艮を撃破することに成功します


果たされた息子との邂逅

自暴自棄のまま全てを投げ捨ててきた過去を想いながら伏黒甚爾は成長した息子に名前を問う

陀艮を倒した後、次なる標的を見定め居合わせた中で力量の劣る恵を連れ去るようにしてその場を離脱します

渋谷の路地裏まで移動しそこで改めて恵と相対することになる

格上相手に食い下がりなんとか自分に肉薄する恵を前に不意に理性を取り戻します

名を問われた恵は「伏黒」と名乗ります

“名字が禪院ではないことから禪院家に引き取られたわけではないことに意外そうな声を上げていました

「よかったな」と言い残して自害しました

⭐恵の母親と自身(伏黒甚爾)、伏黒恵に対する「よかったな」と納得したのかなと思います

⭐自分を倒した五条悟の下で仲間にも恵まれる息子は自分とも渡り合うほどの力をつけようとしている

全てを恨んで絶望し何もかもを放棄した自分が遺した息子がその才能を開化させようとしている成長した姿を見届けたのかなと思います


⚪今まで戦っていた相手が誰かも分からないまま唐突な幕切れとなり
立ち尽くす息子の前で二度目の死を迎えます
















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最終更新日  2023.04.01 03:01:57


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