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わが家から約90キロ離れた「伊賀にんにんボウル」へ向けて、車は高速を走り抜けた。
幸いながら、ほぼ時間通り、朝10時に目的地に到着することができた。

ボールバッグをごろごろと引きずりながら入場すると、
おお… YouTube
でよく見る内装だ…。
森恵美プロが受付にて対応してくれて、5Gパックを開始する。

レーンコンディションは写真のような 46t
のバナナというパターンらしい。
オイルは昨夜 19
時にひき直したそうである。
レンコン表で見る限りは、中央部は結構厚そう。
となればこれは、上玉のシビアコリジョンが活躍だ!と転がしてみたのだが「あれっ!ほんとに昨夜引いたの?」というくらい 10
枚目~ 15
枚目くらいのオイルが枯れていて、すぐさまボールが起きてしまう。IQスピアーに下げてみても、ちょっと内ミスすれば裏まで行くくらいの感じであった。年末の高稼働で、おそらく相当のゲーム数が夜中に消化されてしまったのだろう。
こういうとき、最近はチマチマと小さい変更するのではなく、一発極端なくらいのボール・ラインチェンジを図るようにしている。ボールは走りのいいタイフーンにチェンジし、ラインもグッと内に絞り寄せてみた。すると 20 枚より中にはレンコン表にあるような長いオイルの残存を感じることができた!これなら打てそうだ!

1店舗目にして旅の全てを出し切ったのではないかというほど打てた。これまでのボウリング人生20年において、 4
G 1029
点は記憶にない。まさにこれぞ「自己ハイシリーズ」というやつである。自分の力も確実についてきていると分かった。ロビンは4Gアベ190程度。勝因は幅を掴めたことだった。
左は22枚近辺を絞ればほぼ10本倒れる。右はラックがあってディープインサイドに入れない分、手前を60cm程度ロフトしながら絞ればバッチリと倒れた。そんな会心のゲーム運びであった。
と、そんな折についに笹田プロがご来場!
「おお…毎日のように YouTube
で顔を見る有名人が…この世に現実に居て動いている…。」感慨もひとしお。来場前に「予約」という形で電話をかけていたので「ああ、あのときの電話の!」という色が相手方の顔に生じた。すると、プロが我々にこうおっしゃった。
「あの、実はですね、本日13時からダブルスマッチという全レーン貸し切っての大会があるんですが、実はある出場者のチームにご不幸があって欠員が出てしまっているんです…。そこでなんですけれど…
どうでしょうか…。もしよかったら…お二人で出て頂けませんか?今お見立てすると”お二人”ですよね。僕もうこれ運命だと思うんですけれども…」
ロビンと顔を見合わす。
予定ではこのあと昼食をとった後に久居ボウルへという計画になっていた。しかし、こんな機会はめったにあるものではない。笹田プロほどの人気者が、我々のような四十の男二人を「運命」などという甘美な文句で勧誘してくださるのだから、こちらもその「運命」に乗っからねば、それは無粋というものだ。
ロビンと少々の相談をしたあとで「わかりました!出ます!」と返答した。
「本当ですか!ありがとうございます!」と大いに喜んでくださる笹田プロ。そう、旅には出会いがあり、出会いはこんな楽しいイレギュラーを連れてくる。それが旅の良さなのだ。
昼食をうどん屋で済ませ、時間つぶしに喫茶店に入り、
大きなポットになみなみと注がれたホットの紅茶をすすった。
しかしそのあたりから身体にぐったりと疲れが。
前回の日記に書いたように私は病み上がりだった。疲れた肉体には、前日もホームの試合に出ていることが仇となったのだろうか。一気にだるさが押し寄せてきた。ああ…しんどくなってきてしまった。これからのダブルス、最後まで身体は持つだろうか?と考える。
幸いながら、レンコンはリオイルされるらしい。されたとて、おそらく自分が手に負えないものではなさそうだ。一つ一つ消化すれば、なんとか最後まで投げ切ることはできるだろう。そう考えて、自らを奮い立たせ、戦地へ赴くのであった。
センターに戻ると強者と思しきボウラーたちがずらり。各自のボックスで準備をしている。笹田プロはじめ、中谷優子プロ、平岡勇人プロ、山本晃プロ、森恵美プロも参加の超豪華メンバー。
我らが来たのは遅いくらいであった。
紅茶が多すぎたのかもしれない。
割り当てられたボックスは 15-16BOX
。参加は全19チームとのこと。
試合の方式は以下の通り。
まず、シングルス戦を2 G
。ここでの二人の点数を合計する。そのあとはスカッチダブルス。投球者が1投ずつ交代していくシステムで、ロビンとはかつて何度かこの形式で試合に出た経験はある。全8 G
分のスコアを合計して、上位8チームが予選を通過して決勝へ。決勝はそこまでのスコアを全てまっさらにして、改めてスカッチダブルス2 G
分のスコアで勝負する。栄えある優勝者にはニューボールを2個プレゼント!2位以下にもメダルや商品券など豪華景品が用意されていた。
この方式に対して瞳のギラついたのはヒトシロビンソンであった。
「やるからには勝つ!まず絶対に上位8位に入ろう!」
熱っぽく語りかけてくる。正直自分としては体調的なところもあって、なんとか最後まで立ってたらええやろう、くらいに思っていただけに、相方との温度差に若干たじろいだ。…しかしそうだったなあ。若い頃から勝負事が好きな男なのだ、ロビンという男は…。
かくしてシングルス戦が始まった。熱い思いそのままに走り出すロビンである。
【1ゲーム目】
ロビン xx9/xx9/xxxx81 245
hiro x7s2 8/x9/xx9/x9- 205
この結果を受けて、ロビンが言った。
ろ「お前さあ、さっきまでアベ 250
以上打ってた奴がなんで肝心なときに205なんだよ! (
笑 )
」
ひ「ゆうてるやろ…ちょっと体調がいまひとつで…流してる感じです」
ろ「いや、流すな。お前こっから俺に勝ったら 500
円やるから1ゲーム真剣にやれ」
ひ「真剣にか…わかった、ちょっと真剣に頑張るわ」
【2ゲーム目】
ロビン 9-62 7/9- 9/9/9/xxx9/ 182
hiro xx5s4 6s1 xxxxxx9- 228
小銭という名の ニンジンをぶら下げられて、一生懸命にアジャストして 6th を持ってくることが出来た。ロビンはビッグのあとで崩しやすいという悪癖を余すところなく披露してしまい 180 台。とはいえ、8フレまでストライクなしだったことを考えると軽傷で済んだほうだったと言えよう。
【合計】
ロビン 427
hiro
433 WIN
!
二人合計860点
目論見通りにロビンを僅差でかわし500
円を握りしめる私。「仕事をやりとげた」とほっと一息だ。この時点で2人トータル 860
点は全体の 10
位であった。やはりこの大会には相当の手練れが集まっている。レベルが高い。ただし、目指す末席の8位までは僅か 11
ピン。届かない差では決して無い。
逆転を賭けた勝負はそうしてダブルス戦になだれこんでいった。
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