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カテゴリ: ★★★★☆な本



雨鱒の川 ( 著者: 川上健一 | 出版社: 集英社 )


<感想> ★★★★☆

実に淡々とした作品です。

本書は、登場人物の子供時代を描く前編とその10年後の後編の二部構成。

主人公の心平と耳の聞こえない小百合を軸に物語りは展開して行きます。

まず、子供時代が描かれる前編。時代は特定されていませんが、おそらく

昭和20年代後期から30年代前半だと思われます。

主人公の育つ場所の描写が多く、会話もすべて方言で交わされています。

読者それぞれだと思いますが、いわいる写実(自然)主義が苦手な私は、ち



後編も途中までは、淡々と進んで行きますが、中盤以降、恋敵の栄蔵を交え

て物語は、一気に加速していきます。

この転調は普通の小説だとかなり違和感があると思いますが、ここで効い

てくるのが、ちょっとダレてしまった前半です。

心平と小百合の育った環境や関係性を充分理解しているからこそ、彼らと

この加速感を共有することができるのではないかと思います。

作品を通して感じたのは、自分が努力して相手を理解してあげるコト(栄

蔵の視点)と、意識することなく相手を理解できるコト(心平の視点)に

は、大きな違いがあるということです。努力して相手を理解しようとする

のはもちろん誠実な行為ですが、無意識に相手を理解できるというのは恋

愛以上の深い結びつきではないかと思います。



読み終わったあとも心に残るモノがある作品です。

読むきっかけを与えてくれたゆきさんに感謝です♪

ありがとうございました。

この作品は映画化され現在、公開中です。

映画「雨鱒の川」公式サイト











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最終更新日  2005.06.12 08:42:32 コメント(6) | コメントを書く


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