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2005.05.21
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カテゴリ: ★★★★☆な本




<感想> ★★★★☆



かも知った。高速道路のインター近くに林立するなかの一軒で、ホテル

野猿(のざる)という。ホテル課外授業とか、ホテルアロハとか、ホテ

ル回転木馬とか、命名者のセンスを疑うものは多々あれど、野猿、という

のはもっともひどい。地獄級である。


本書はひとつの家族を、それぞれの視点で描く連作短編です。引用したのは

高校生の長女の視点で描く『ラブリー・ホーム』の冒頭ですが、今までの角

田さんの作品と比較するとかなりくだけた感じです。この点が読みやすくも

あり、違和感を覚えた部分でもあります。でも、語り手が変わる度に角田さ

んらしくなっていきます。

『鍵つきドア』は家庭教師の視点で描かれていますが、彼女は家族の団欒に

接して吐いてしまいます。この作品に含まれた「毒」が最も発露するシーン



『空中庭園』とは、植物が置かれているダンチのベランダの事です。ダンチ

の近くにある「ディスカバリー」というショッピングセンター。林立するラ

ブホテル。それらは、それぞれに舞台装置としての役割を果たすと同時に象

徴でもあります。語り口も軽いし文体もそれほど凝っていませんが、角田さ

んの貫いている姿勢が揺らぐことはありません。

「なつさん」も感想で触れていますが、最後の『光の、闇の』この短編があ

るとないとでは作品の雰囲気が180度変わってしまいます。

「まぁ~そんな感じだけどみんな家族だし・・」みたいな終り方も悪くない

と思います。






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最終更新日  2007.08.11 01:25:30
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