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2005.05.24
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カテゴリ: ★★★☆☆な本



死者の人生を救えるか……
辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物、倉石義男。
その死体に食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、彼には“終身検視官”という異名が与えられていた。 誰か一人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、倉石の異質な「眼」が見抜くものとは…。 組織と個人、職務と情。警察小説の圧倒的世界。

「臨場」横山秀夫著 光文社


<感想>

横山秀夫さんの作品はかなり読んでいます。今回は検視官の活躍を描く連

作短編です。

いわいる変死体が出た場合、基本的には行政解剖もしくは司法解剖がなさ

れるわけですが、当然ながらそれには時間がかかります。そこで事件の現



官の仕事です。その判断は初動捜査に大きな影響を与えるためミスは許さ

ません。検視官というと医師資格を持つ者というイメージですが、日本の

警察の検視官は特に資格をもたない一般の警察官です。鑑識出身の警察官

が多いようですが経験や勘、直感力の要求される職人でもあります。

さて、そんな主人公が活躍する本書は、その職人ぶりの凄さが強調されて

いてかなり楽しめますが、一方で主人公の内面や警察社会特有の倫理観や

考え方、警察官同士の葛藤などがイマイチ深く描かれてないかなぁ~と感

じました。横山さんの描く警察小説が白眉といわれるのは、それらがとて

も丁寧に深く描かれているからに他なりません。その点はちょっと物足ら

なかったように思います。まぁ~それでも充分楽しめる作品ではあります。





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最終更新日  2005.05.24 23:53:54
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