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カテゴリ: ★★★★☆な本
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。 【目次】 水底の魚/水に沈んだ私の村/名前のないもの


<感想> ★★★★☆

先日、リンクさせていただいている「読書人ゆきさん」が感想をUPされてい

た作品です。古書店の当主、真志喜とその友人の瀬名垣を描く連作短編です。

文庫版の解説であさのあつこさんも書いていますが、この作品が優れているの

は、その冒頭です。


その細い道の先に、オレンジ色の明かりが灯った。

古書店『無窮堂』の外灯だ。瀬名垣太一は立ち止まり煙草に火をつけた。

夕闇が迫っている。道の両側は、都心からの距離を考えれば今どき珍しい、

濃縮された闇を貯蔵する雑木林だ。街灯はあるが、それも木々に覆い隠され

ている。 瀬名垣の訪れを予知したがごとく、『無窮堂』の灯かりは薄暗い道

を淡い光で照らした。



七五調の文体は、現代小説というより近代小説のそれに近いものを感じます。

生まれながら古書の世界に生きている二人は幼なじみでもあり、共通の苦い過

去を持っています。




海外ではJ・ダニングも描いていますが、本書でも古書の世界に生きる人々

や、彼らの古書への思い入れが生み出す様々な人間模様が語られています。

語り口も巧いし、なによりこの文体がクセになりそうです。


ただ個人的には、二人の濃密すぎる関係に若干の違和感が・・・(汗)





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最終更新日  2009.04.04 10:05:36
コメント(8) | コメントを書く


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Re:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
こんばんは。名前を出していただいて恐縮です。
古書の世界で生きている人々、いままで知り得なかった世界を垣間見れて、それだけでも面白かったです。

あさのあつこさんが解説を書かれているのですか、それはぜひ読んで見たいです。 (2005.06.01 01:03:47)

Re:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
ぷるんつ  さん
こんばんわ。
三浦しをんさんをずっと前から読んでみたかったのですが、よく行く図書館は何故か三浦しをんさんの本はエッセイ以外置いていないという、不思議な図書館なのでまだ読んだことないです。
そういえば、三浦しをんさんはボーイズラブが大好きみたいなので、話もそういった感じが多いのでしょうか?きたあかりさんも最後の方に書かれているように「月魚」もそんな気配がありそうですね。 (2005.06.01 02:46:34)

Re:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
natsu530  さん
こんにちは(^^*
の、濃密な関係ですか・・・!!(汗)
ちょっと読んでみたいかも・・・(≧∇≦)/
最近またまた更新が滞り気味ですみません。
「聖の青春」を読んで以来、オセロに大ハマリ中です(単純)。
でもほんとに、あの本の影響は大きかったです。
今は「報復」を読んでいるのですが、なかなか没頭して読めないんですーー;
今はとにかくオセロで頭が一杯です。(^_^;) (2005.06.01 10:07:14)

Re:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
ageha0509  さん
こんにちは(^^)
二人の濃密すぎる関係...気になりますが、三浦しをんさんの本は読んだことがないので、読んでみたいですね。
古書が出てくる本は、京極夏彦さんの「京極堂」や、高橋克彦の「ドールズ」に出てくる、お気に入りの設定です。
古本屋の店主って、頑固で、真面目で、神秘的なイメージ。
古書にふれる機会はありませんが、何かを秘めている感じがしていいですよねっ。
(2005.06.01 10:45:15)

Re[1]:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
きたあかり  さん
読書人・ゆきさん

こんばんはぁ~♪

いやはや、勝手にお名前を出しちゃってこちらこそ恐縮

です。あちこち感想を拝見してみましたが、あさのあつ

こさんの解説はやたらと好評でした。古本屋さんに行く

と在庫あると思いますよ!

TBありがとうございました♪ (2005.06.01 22:05:02)

Re[1]:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
きたあかり  さん
ぷるんつさん

こんばんはぁ~♪

ネット検索していたらBL系が好きだというインタビュ

ー記事が載っていました。私は先入観なしで読んだから

「あら・・・」という感じでしたが、そっちの方は、な

んとなく匂わせる程度で直接の描写はありませんでした

よ。BL系というか、お耽美系ってトコかなぁ~。 (2005.06.01 22:17:21)

Re[1]:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
きたあかり  さん
natsu530さん

こんばんはぁ~♪

そぉ!そうです濃密なカンケイですよ(笑)

オセロはプレステで時々やりますが、四隅に固執するセ

コイ戦法のためスグやられちまいます。ご近所なら弟子

入りさせていただくところなんですが、残念です(笑)

『報復』私も久しぶりに翻訳モノを読んだせいか読むの

に時間かかりましたぁ~。

(2005.06.01 22:37:15)

Re[1]:「月魚」  三浦しをん著 角川文庫(05/31)  
きたあかり  さん
ageha0509さん

こんばんはぁ~♪

私も三浦しをんさんが何者か知りませんでした。文章が

きれいなので他の作品も読んでみるつもりです。京極夏

彦さんは一時期ブームにもなったし、直木賞も受賞され

ましたが、未読なんですよぉ~。古本屋といえば学生時

代は神保町によく行ってました。どこの店でも、やたら

分厚い本を読みながら店番をしている気むずかしそうな

ジイさんがいました。ああいうジジイになりたいと思っ

たものです(笑) (2005.06.01 22:50:45)

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