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2005.11.26
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カテゴリ: ★★★★☆な本




「朱雀の闇」高野裕美子著 光文社



<感想> ★★★★☆

リンク先のなつさんが感想をお書きになっていた作品です。

こういうシチュエーションに弱い私は速攻で購入してしまいました(笑)

著者の高野裕美子さんですが、作家としてより起こし屋(翻訳家のこと、

横文字を縦書きの日本語に直すことから)さんとして有名な方です。

さて、そんな経歴を持つ著者の作品ですが、本書で語られるのは極めて日

本的な世界です。 熊野、飛騨、新宿を舞台に、それぞれ花火、日本酒、

ホストの要素を盛り込んでいます。 小説的には、眩いネオンの下でうご



本酒の世界が詳細かつ丁寧に描かれています。

日本酒の醸造過程をたどるように醗酵し続ける憎しみ、その憎しみを一瞬

の光に変える花火。 かなり突っ込みどころのある作品でもありますが、

交錯する激情と哀切がそれを上回る勢いで描かれています。

若干プロットが弱くて、舞台や人間の哀切がよく描かれているという点で、

かつて二時間サスペンスの原作定番と言われ、ハリウッドでヒッチコック

も映画化している ウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)

の作品群を思い出してやたらと懐かしい気分になりました。

なつさんありがとうございました♪






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最終更新日  2005.11.26 12:53:32
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