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2005.12.10
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カテゴリ: ★★★★★な本



「将棋の子」大崎善生著 講談社文庫


<感想> ★★★★★

瀬川晶司という人をご存知でしょうか?

二ヶ月ほど前、60年ぶりにプロへの編入が認められた棋士です。

しかし瀬川氏は、まったくの素人というわけではありません。

日本将棋連盟付属新進棋士奨励会。

かつて瀬川氏が所属していたプロ棋士の養成機関の名称で、そこには日本全国

から将棋の才能を持つ子供達が集まっています。

ほとんどの子供達が中学卒業後、プロ棋士を目指し将棋に明け暮れる毎日を送



歳までに四段にならなければ、プロ棋士はもとより、奨励会から去らなくては

なりません。 プロ棋士になれるのは年間4人。 数多くの奨励会生が、夢破

れて去って行きます。 かつて、瀬川氏も奨励会を去って行った一人だったの

です。 日本将棋連盟

さて、前置きが長くなりました。

現在、作家として知られている著者ですが、かつて日本将棋連盟の職員として

プロ棋士や奨励会生と接してきました。 病を抱えながらプロ棋士の階段を駆

け上り倒れた村山聖を描いたノンフィクション『聖の青春』でデビュー。 二

作目の本書では、年齢制限により奨励会を去って行った成田英二を軸に、元奨

励会生達の光と影。 その挫折と再生をあますことなく描いています。



の努力が、その後の人生に何のキャリアも生み出すことはない。 奨励会を

退会した瞬間に、たとえ何歳であろうと何段であろうと、よちよち歩きの赤

ん坊のような状態で世の中に放り出される。 そして、悩み、戸惑い、何度

も価値観の転換を迫られ、諦め、挫折し、また立ち上がっていく。


ノンフィクションの迫力に加え、圧倒的な筆力。 そしてなにより著者の優



将棋のことはわからなくても大丈夫です。

『聖の青春』と併せて、オススメです♪♪♪

『聖の青春』の感想






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最終更新日  2006.05.27 23:14:08
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