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2006.09.23
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カテゴリ: ★★★★★な本
ミーナの行進


美しくてか弱くて、本を愛するミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない――芦屋の屋敷で育まれた、二人の少女と家族の物語。




<感想> ★★★★★

「私に手を出すとヤケドするわよ!」的な作品が多かった小川洋子さんですが

『博士の愛した数式』で新境地を開き、より多くの読者を獲得しました。 

作品のスタイルという点で本書はその第二弾と言えると思います。 端的にい

えば「いらっしゃい、癒してあげるわ・・・」です(笑)

中学一年生の主人公は母娘の二人暮らしですが、一年間だけ離れて暮らすこと

になり親戚の家に預けられます。 この親戚が超がつくお金持ちで、読者は主



題もあったりしますが、長女で小学生のミーナ(美奈子)と主人公の交流を中

心に話が展開していきます。 小道具を使うのが巧い小川さんですが、二人の

間に介在するモノがよく描けています。 マッチ箱、光線浴室、動物園の跡。

舞台は1972~1973年、昭和40年代のお金持ちキャラといえば『おぼっ

ちゃまくん』『ちびまるこちゃん』の花輪クン。 『こちら葛飾区亀有公園前派出

所』の中川巡査などが思い浮かびますが、彼らの家庭を足して三で割ったよう

な暮らしぶりのミーナに違和感を感じる方も多いと思いますが、(だってカバに・

・・・・・汗)私の記憶では昭和40年代のお金持ちのイメージはこんなモノだ

ったと思います。 ミュンヘンオリンピック、ジャコビニ流星雨、川端康成の自殺。

私自身の記憶はかなり曖昧ですが、この時代の記憶が明確な方なら作品を二

倍、多感な時期を過ごされた方であれば三倍楽しめると思います。 



ろに独特の言い回しや、静謐な雰囲気が漂っています。 『博士の愛した数式』

はイマイチだったというコアな小川ファンにもオススメできる作品です。

読み終わった私は動物園に出かけたくなりました。 

あ~フレッシー飲みてぇ~(笑)







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最終更新日  2006.09.23 10:41:40 コメント(12) | コメントを書く


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