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2006.12.18
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カテゴリ: ★★★☆☆な本




<感想> ★★★☆☆

佐々木譲さんといえば、第二次世界大戦前夜を描いた『エトロフ発緊急電』

という作品が最も有名です。 ケン・フォレットの『針の目』という作品と

類似点が多いと指摘されたりもしましたが、100%エンターテイメントの

読ませる作家の一人だと思います。

さて、本書は17歳の少年に妻と子供を惨殺された男性と、夫の暴力から逃

れる女性をパラレルに描きながら収斂させていくという構成です。 構成も

場面転換も抜群で、エンターテイメントのお手本のような作品ですが、ちょ



実際に読んでみるとわかりますが、実際にあった事件とかなりリンクしてい

ます。 当然ながら作者もそれを意識しているようで、前半においては、こ

の男性が抱える心の痛みをかなり丁寧に描いています。 ところが中盤から

後半に掛けてストーリーが加速していく段階になると描き方がおざなりにな

ってきます。 実際にあった事件とリンクする未成年の強姦殺人とDV・・。

かなり重いテーマを選んでいるにもかかわらず、後半かなり上滑りしている

ような気がします。 これってエンターテイメントにしちゃっていいのかな

ぁ~なんて疑問がわきます。 エンターテイメントとしては文句ナシですが、

重い題材をチョイスしているからには、ある程度の掘り下げや提言があって

然るべきだと感じるのは私だけでしょうか?








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最終更新日  2006.12.19 00:36:39
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