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2007.04.04
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カテゴリ: ★★★★☆な本




<感想> ★★★★☆

ライブドア事件で元社長が逮捕された時に、その類似性から敗戦直後に起きた

光クラブ事件 がメディアで取り沙汰されました。 

本書は光クラブ事件について詳しく語られているとの評もありますが、それは

物語の導入部に過ぎません。 主人公は光クラブ事件の生き残りである鶴岡七

郎。 著者はこの主人公に関して、確たるモデルがいると明言していますがネ

ットで調べた限りその真偽は定かではありません。  


下敷きにした事実があるのか、それとも完全なるフィクションであるかは別に



口や法の目をかいくぐる様は、多少の荒唐無稽さは拭えないものの構成も巧い

し、スピード感のあるストーリー展開は、時代を感じさせない超一級のエンタ

ーテイメントと言っても過言ではありません。  

しかし、本書がそれ以上に優れているのは、 アプレゲール と呼ばれた主人

公達の内面があますことなく語られている点だと思います。 敗戦により戦前

のさまざまな権威が失墜していなかで、価値観は大きく変化していきます。 

その混沌とした時代の中で、時代の寵児ともてはやされた彼らは何を考え、何

を感じていたのか? 奇しくもそれは、冒頭に引き合いに出した事件の関係者

の言動と一致します。 

バブル崩壊は経済面で第二の敗戦であるという論評があります。 第一の敗戦



うにも思います。


1960年(昭和35年)に出版された本書は絶版状態でしたが、二年前に新装版と

して出版されました。 文庫850頁はかなりの厚さで、専門的な経済用語も数

多く出てきますが、『ナニワ金融道』がお好きな方であれば、難なく読みこな

せると思います。







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最終更新日  2007.04.05 08:36:50
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