きたあかり カフェ

PR

お気に入りブログ

9月の読書メモ New! コーデ0117さん

今日のお花 hamutanさん

「俺たちの箱根駅伝… pikurusu2225さん

●○なつ。の本棚○● natsu530さん
はれはれはれるや~ さとうみみさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
姫君~家族 初月1467さん
三月兎的茶会 三月☆うさぎさん
アゲハのひとりごと ageha0509さん
きまぐれうさぎ ぷるんつさん

フリーページ

私の10冊♪ 


翻訳編


国内編


★2005年 オススメ10冊


★2006年 ベスト10冊★


★2007年 ベスト10冊★


★年間ベスト★ 2005~ 


★2008年ベスト10冊★


★2009年ベスト10冊★


★著者名別リスト★


あ(ア)行


か(カ)行


さ(サ)行


た(タ)行


な(ナ)行


は(ハ)行


ま(マ)行


や(ヤ)行


ら(ラ)行


わ(ワ)行


アンソロジー(小説集)


伊坂幸太郎(7)


絲山秋子(8)


小川洋子(20)


大崎善生 (10)


奥田英朗 (12)


角田光代 (40)


川上弘美 (20)


桐野夏生 (12)


今野敏 (7)


熊谷達也 (11)


栗田有起 (5)


桜庭一樹 (10)


佐々木譲 (7)


重松清 (9)


柴田よしき (11)


島本理生 (14)


瀬尾まいこ (9)


長嶋有 (6)


南木桂士 (5)


西加奈子 (9)


東野圭吾 (6)


姫野カオルコ (7)


本多孝好 (6)


三浦しをん (12)


宮部みゆき (4)


村上春樹 (8)


森絵都 (5)


矢作俊彦 (5)


山本文緒 (7)


横山秀夫 (5)


吉田修一 (12)


吉村昭 (7)


よしもとばなな (3)


中島京子(10)


車谷長吉 (8)


青山七恵(7)


古処誠二(5)


中村文則(5)


道雄秀介(5)


荻原浩 (5)


島村洋子(5)


朱川湊人(10)


山崎ナオコーラ(4)


薬丸岳(5)


真梨幸子(7)


夏石鈴子(4)


北村薫(7)


感想の★について


資材倉庫


☆うめぼし☆


リンク・トラックバックをしていただく方に


引用に関して


information


バックナンバー

2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2007.09.03
XML
カテゴリ: ★★★★★な本


舞踏家の父と暮らす12歳の少女、野宮朔。夢は、作家になること。一歩一歩、大人に近づいていく彼女を襲った、突然の暴力。そして、少女が選んだたった一つの復讐のかたち。





<感想> ★★★★★

「かまいません。 その代わり私はあなたを逃さない。 

絶対にあなたを許さないから」


本書の中で12才の女の子が放つセリフです。

前作の 『大きな熊が来る前に、おやすみ。』 で読者の意表をついた島本

理生さんですが、本書も新境地というのにふさわしい作品だと思います。

引用した一節もそうですが、読者の心に斬りこもうとする姿勢が従来の

作品と比較して、とりわけ強いように感じます。 


さて、12歳の女の子の視点で描かれる本書は、12歳の日常を描いた



思春期独特の自意識の強さを描く前半部分は 『ツ・イ・ラ・ク』 『永

遠の出口』
の主人公達のそれとも共通します。 しかし、私自身ローティ

ーンの女の子だった経験がないので、たしかなことは言えませんが、こ

の二作に関しては、大人目線で描かれている彼女たちの言動に若干の

違和感がありました。 もちろん姫野カヲルコさんや森江都さんがイマイ

チだと言っているワケではなく、大人の男である私にもなんとなくそれを

理解できてしまうという違和感です。  

本書に子猫を拾うエピソードがあります。 それを受け止める側にとっては

不条理とさえ感じるほどの不可解な純真さを描いていますが、その思考に

違和感を覚えつつも、あ~たぶんこれが12歳の女の子なんだろうなぁ~



いもよく描けています。


ここまで、長々と書いてしまったので後半の展開については触れませんが、

正直言ってかなり不快です。 主人公は不快な登場人物によって、

とんでもない不条理を味わいます。
 そんな状態で思春期の入口立たな

くてはならない主人公の決意が冒頭に引用した一節です。 




お母さんも舞踊家です。 そして、小説家になった少女・・

正直言って着地点を練りすぎた感が否めませんが、そこには作家としての

強い意志が働いているような気がしてなりません。


※後記※

一部分を 削除して 訂正 しました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.10.05 01:05:13
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: