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2007.11.19
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カテゴリ: ★★★★☆な本

男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本のビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐なシーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。


<感想> ★★★★☆

海外ミステリーを読むと、女性作家の手による女性探偵や警察官などシリーズ

物が数多くありますが、私の知る限りにおいて国内作品で思いつくのは、 桐野

夏生さんの「ミロシリーズ」
と 乃南アサさんの「音道貴子シリーズ」 ぐらいです。

これらの作品の優れている点は、ミステリーとしての要素以外に、男社会である

犯罪捜査の現場で女性がいかに生きていくか?という第二の要素がしっかり

描けている点だと思います。 




正直言って柴田作品は可もなく不可もなくで、アタリハズレのない無難なミステ

リーという印象でしたが、この作品は「ミロシリーズ」を凌ぐほど骨太です。 

主人公が男中心の警察社会で戦っていく姿を「ここまで描くか!!」というほ

ど徹底的に描いています。 かなりきわどい性描写が多いので通俗的過ぎると

いう書評もあります。 それを否定するつもりはありませんが、それを踏まえ

たとしても、女性主人公の抱える修羅をここまで描く姿勢は評価に値します。


音道貴子ファンには過激すぎるかもしれませんが、ミロファンなら読みこなせ

るのではないかと思います。








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最終更新日  2007.11.19 23:38:44
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