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カテゴリ: ★★★★★な本





<感想> ★★★★★

ここしばらく柴田よしきさんの作品を読んできた甲斐がありました。

本書は文庫二冊組の長編で、読み応えも充分な一冊でした。 


二人の刑事が、殺人事件の容疑者と目される「風子」の足跡を辿って、

故郷である日本海側の町を尋ね歩く前半。 彼女はなぜ故郷をあとに

したのか・・靴底をすり減らしながら、細い糸を手繰り寄せる刑事は松

本清張の 『砂の器』 を彷彿とさせます。




前向きに生きようとしますが、運命に翻弄されていく彼女は常に不幸を

手にしてしまいます。 こちらは 『嫌われ松子の一生』 の主人公を思い

起こさせます。


終盤はこの二つの物語が収斂して、意外な方向に話が展開していきま

す。 もちろんミステリーなので犯人は・・・というオチも巧く出来ています

が、それ以上に運命に翻弄され、墜ちていく「風子」の描き方が秀逸で

す。 不確かだと知りながらも、自分の全てを差し出しててしまう「風子」

の生き方は愚かです。  しかし、それは誰かと繋がっていないと壊れて

しまう彼女自身の生存本能と言えます。 そこには、恋愛に限らず常に

誰かと繋がっていたいと願う人間の本質が描かれているような気がしま




全体のトーンも暗いし、余韻を残す結末も明るいものではありませんが、

ズシリとくる重さは、読者の心の中に何かを残します。

前段でも引き合いに出しましたが 『砂の器』 『嫌われ松子の一生』








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最終更新日  2007.12.27 00:03:57
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