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2008.08.02
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カテゴリ: ★★★★☆な本

過剰なる記憶力が、患者や家族のもがき苦しむ姿を鮮明に保持していたために、心の病を得てしまった。以来、大切なのは日常の細部になったが、それでいい。いまはただゆるやかな坂を下る、その力の抜き方だけを会得したいのだ。医師だからこそ語れる、いま在ることの愛おしさ。心と身体にやさしいエッセイ集。



<感想> ★★★★☆

ここしばらく、営業成績がヒジョーに悪くて若干病んでいます。

私の勤務先の営業部門は、ここ数年ビョーキになって休職や退職をしてし

まう人が非常に多くて明日は我が身という状態です。 

相手に好印象を与えるのは初めの5秒 とか、 引かれたら引き返すテク とか、

クロージングのタイミング とか・・マニュアル化された営業法もありますが、

何と言っても仕事の基本はハイテンション(前向きさ)です。 体育会系的な



のテクニック不足はそれを補って余りあるのではないかと思います。 しかし、

何かのキッカケでテンションが下がってしまうと泥沼のようなスランプに陥っ

てしまいます。 そこから抜け出せなくて精神的に追い込まれてしまう人が多

いのだと思います。 


さて、前置きが長くなりました。

著者の南木圭士さんは芥川賞作家であると同時に内科医でもあります。

数年前に作品が映画化されましたが、それ以外は目立った作品もないし、い

わゆるベストセラーとも無縁です。 医者を辞めない理由は純文学では食べ

ていけないからだそうで、本書の初出も医師向け専門誌の連載です。 


そんな著者ですが、40代の終わりに医療従事者に多いと言われる 燃え尽き

症候群
に陥り、鬱病を発症してしまいます。 職場に復帰した後も病棟勤務



鮎釣りをしたり山歩きをしたり、時には知り合いの患者さんに励まされたり、

家族に支えられながら過ごした数年間を抑制の効いた文章で綴っています。 

心身の不調を克服しようとするのではなく、それと上手に付き合っていくのが

最も適した治療だと割り切った時に見た青空がタイトルの由来になっている

ようです。 








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最終更新日  2008.08.02 22:34:31
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