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テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: ★★★★★な本

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々。過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。


<感想> ★★★★★

突然ですが、ステイングの "Englishman In New York" という曲ををご存知で

しょうか? ニューヨークに暮らしながらも 英国流 の格式と伝統にこだわり、

それを貫き通そうとする英国人のことを歌っています。 


同じ言語を使う米国と英国ですが、その文化は異なります。小説(文学)の

世界に目を転じてみると、その違いをありありと感じることができます。 



英国流 にはしばしば辟易とさせられることが多くて、ついつい敬遠してしま

います。 


さて、名家に仕える老執事(バトラー)の一人称で語られる本書の舞台は1

956年。 旅に出ることになった彼がその折々に過去の出来事を語る設定

で、あらすじを読む限りでは、 英国流 臭さがプンプンしてきます。 

ところが読み始めると冒頭からグイグイと引っ張られます。 執事という仕

事の特殊性はもちろんですが、主人公のキャラクター造形がピカイチです。 

上流社会独特の品格に拘り、生真面目で融通が利かない・・・。 彼は忠実

なる執事という立場で封建的な社会に生きる典型的な英国人ですが、さら

に言うなら古い体質の大英帝国そのものです。 しかし、著者は英国の風



して生きてきた彼の半生。 それを振り返るときに彼が感じる後悔と、それ

に伴う微妙な心の揺れを静かに、そして終始温かな視線で描いていきます。 

特にラストの桟橋でのシーンは秀逸かつ感動的です。 


米作品は読むけど英作品はイマイチ苦手という方。  よくわかないけど執事

ってカッコよくない?
と近頃お思いの方。 ちょっと違うと思うけど 『メイちゃん

の執事』









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最終更新日  2009.03.10 17:09:00
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