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2009.08.15
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テーマ: お勧めの本(8158)
カテゴリ: ★★★★☆な本






<感想> ★★★★☆

本書は島本理生さんの最新刊です。

中編の表題作と短編が二作収められています。


まずは表題作。 交通事故で恋人を失った主人公と、恋人の友人で事故

の原因となった男性とのビミョーな関係が一人称で描かれています。 陰

のある恋愛は島本さんの得意とするパターンですが、本書でも各々の抱

える悲しみや虚無感をとても丁寧に描いています。 昨今の恋愛小説(事

情)と比較すると、やたらともどかしく感じるかもしれませんが、個人的に



・・・永遠に月が沈まない夜の中にいればいいんじゃないか、

と一瞬、本気で考えた。


なんて箇所は読んでいてチビりそうになりました。(笑)


さて、三作読んでみて、王道ともいえる表題作が一番だと思いましたが、

あちこちで感想を拝見すると三作目の 『野ばら』 を支持する方が多いのに

気がつきました。 基本的に島本作品の読者は、ほとんどは女性で占め

られていると思います。  男性的な読み方とか女性的な読み方とかステ

レオタイプなことは言いたくありませんが、ちょいとヲヂさんには無理かも・・

などと思いつつ何回か読み直してみました。 

私たちは、あの雪の日から、別れると言えない関係を紡いでいたの

だと、初めて気付いた。 ただ一つの、好き、だけが欲しい思春期に

とって、それがどんなに棘だらけの野ばらだったのか、私は知らなか

った。


このあたりでしょうか?


せつなく、そして、もどかしい恋愛小説がお好きな方におススメしちゃいます。






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最終更新日  2009.08.16 01:50:43
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