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2010.03.13
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カテゴリ: ★★★★☆な本

友人・吉元の家探しを手伝いはじめた“わたし”。吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。住人を一人追い出そうと考えた二人だが、六人の住人たちは、知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間たちばかり。彼らの動向を探るうち、やがて“わたし”も吉元も、影のようにうろつきはじめている自分に気づき…。奇怪な人間模様を通じて、人々の「居場所」はどこにあるかを描く長篇。

<感想> ★★★★☆

一時期、年間4冊のハイペースで新刊が出ていた角田光代さんですが、

昨年は短編集がひとつ出ただけで、ファンとしてはヒジョーに淋しい思

いをしています。 そこで数少ない未読本を3冊選んで、 プチ角田祭り

を催すことにした次第です。


まずは一冊目が本書『菊葉荘の幽霊たち』です。 

『対岸の彼女』 でブレイクする前の作品。 言い換えるなら、 私バリバリ

の純文学だからそこんとこヨロシク路線
な一冊です。 この時代の作品

『ピンクバス』 や 『みどりの月』 と比較するなら格段

に読みやすく感じました。 


エンターテイメントではないので引きの弱さは否めませんが、読み進め

て行くと、その世界観にどっぷり浸かることができます。 例えるなら、

中身の見えない箱に手を突っ込む感覚といった感じです。 何が入って

いるかわからない箱に手を突っ込むのは勇気が要りますが、中に入っ

ているものに触れることさえできれば、それが何なのか?見極めたくな

る。中に入っているものの正体は最後まで明かされることはありません

が、それを見極めようとする行為そのものが、本を読む楽しみなのかも

しれません。




いて心地よくてクセになっちまいそうでした。(笑) 





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最終更新日  2010.03.13 11:58:43
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