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カテゴリ: ★★★☆☆な本




<感想> ★★★☆☆

私はいわゆる泣かせ系の小説が苦手です。

それ自体を否定するつもりはさらさらありませんが、泣かせどころに

くるとついつい身構えてしまいます。 地震を体験する起震車という

のがありますが、それに乗せられたのと似た感覚を味わってしまうか

らだと思います。


さて、本書は泣かせ系の本家本元、重松清さんの作品です。

昭和30年代後半から昭和の終焉までを舞台にした父子の物語です



のドラマでもあります。


オッサン読者であれば父親であるヤスさんの立場で読んでもいいわけ

ですが、昭和37年生まれである息子のアキラと同世代ならば息子の

立場で読みすすめると、自分が過ごした子供時代を客観的に振り返

ることができます。 親はもちろんですが、近所に住んでいたオッサン

やオバサンのことを思い出して懐かしい気分にさせられます。


さらに本書を客観的に読むとするなら、戦争や貧しさから自分の父母

を知らない世代の人達が、どのように自分の家族を創っていったのか?

が第二の柱になっているような気がします。 





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最終更新日  2011.02.27 09:10:34
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