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2011.07.16
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カテゴリ: ★★★★☆な本






<感想> ★★★★☆

本書は林芙美子の紀行集です。 


昭和5年(1930)シベリア鉄道に乗ってパリ・ロンドンまでの行程と、

その後の滞在記がメインになっています。 昭和5年(1930)といえ

ば満州事変の前年になります。 すでに大陸はきな臭くなってい

て、随所にそれを思わせる箇所も見受けられます。 そんな時に

なぜ・・・しかも一人旅だったようです。 多少なりとも出版社との

タイアップもあったと思いますが、その無鉄砲ぶりには唖然として




シベリア鉄道でも料金の高いクラスではなく、一般人の乗る二等

や三等で旅をしたせいか、当時の民衆の暮らしや大陸を覆ってい

た空気を感じ取ることができます。 


他にもいくつかの紀行文が掲載されていますが、私が興味深かっ

たのは南樺太(南サハリン)のそれです。 当時、南樺太は日本の

領土でしたがその期間は僅かに40年。 樺太に関する文献として

読んでも、それなりの価値があるのではないかと思います。


余聞ですが、文中に X27 という言葉が出てきます。 

特に注釈はついていないので???ですが、先日読んだ 北村薫

さんの ベッキーさんシリーズ

られていました。 改めて 北村薫 さんの取材力を思い知りました。







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最終更新日  2011.07.16 12:03:07
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