寿子のカナダ留学記 @ Simon Fraser University

寿子のカナダ留学記 @ Simon Fraser University

2010年06月04日
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モントリオールへ4泊5日、学会に参加してきました。8年ぶりのモントリオール、改めて異国気分。仕事持ち込みだったから、学会も半分くらい参加。でも発表は合同だったからかなりリラックス、あっという間に終わりました。カナダの大学生が、どのように多言語を扱いながら、大学生活をしていくのかという研究なのですが、この研究に入れてくれた先生に感謝、感謝。とても刺激的で、楽しいお仕事でした。

今回初めて、学会でむかしの同僚、クラスメート、先輩に5年以上ぶりに再会。みんなそれぞれ自分で選択した道を信じて、夢がかなった人達ばかりでした。その間に結婚、出産、転職、離婚、引っ越しなんかもあったりして、皆いろんな壁があっただろうに、それでもなんとなーく上手くいってるようで本当に嬉しい再会でした。

同じカナダでも、モントリオールはかつて独立国になろうとしたケベック州に属していて、バンクーバーとちょっと違う。

1)自転車をのるときにはヘルメットはかぶらなくてもいい。
2)スーパーでも、お酒がかえ、レストラン持ち込みOK.
3)お酒は18才から(ブリティッシュコロンビア州は19才)
4)大学がダウンタウンに4校もああり、若者であふれたまち。
5)レンガのアパート、家がおおく、ヨーロッパ的。
6)フランス語、英語が混ざりあった町。

は、元フランス植民地のアフリカ系、ベトナム系、そしてカリブ海辺りの人たち、アラブ系がおおい。最近ではラテン的もたくさんいる感じ。

この町は、言葉の切り替えがはやく、フランス語を話さないとわかると、さっと英語で話してくれる、完全なバイリンガルの町。たまーに、フランス語しかはなせない人もいます。彼らは英語で質問すると、フランス語で答えてくれます。完全に想像会話、メタなレベルです。また、移民がおおいからスペイン語もあちこちで聞こえ、フランス語と混ぜて使っていて、ラテンアメリカフェスティバルでは、ジャズとラップのフージョンで、フランス語とスペイン語とのミックスな歌詞。これこそ、カナダだなーと感動すらしてしました。

発表のあと、先生と一緒に働いた同僚と3人で郊外まで足を延ばし、ポルトガル系のレストランでランチ。そして、ハイチのお店でテイクアウトをしました。先生はフランス語、スペイン語かなり話せるけど、ハイチのクレオールフレンチは、かなり言葉が違うといっていました。社会言語学者にとって、この町は本当に刺激的だなーと思いました。ちなみに、ハイチ料理は美味しかった。お赤飯と豚の角煮で、ちょっとスパイシーで新しい食べ方発見といった所です。

今回はじめてハーバード大学の院生の発表を見に行きました。スゴイ、、、の一言。なんてスマートでセンスのある研究なんだろう、、、と一日中余韻を感じた研究でした。カナダの2008年に行われた先住民に対する公式謝罪を白人と先住民がどのように理解したのかという(その地域に20か月住み込んだらしい!)調査で、この公式謝罪は、白人は終わりとみなし、先住民は、ここからがスタートと認識していることが、決定的な違いだと指摘。これは、社会学の学会で、インド系の人が、有色カナダ人(移民)にも同じ事を聞くともっと面白い研究結果がでるのでは、なんてコメントもあったり。確かに、北米のこのような研究は、ターゲット人種対、白人という図式がおおいなぁと、再確認。それにしても、この公式謝罪をした保守党スティーブンハーパー首相は、数年後、カナダには植民歴史はないなんてオバカ発言をして、また、この公式謝罪の本質が問いなおされたという訳です。

ま、学会のハイライトはこんな感じで、空港に戻る前に、自転車を借りて、町を川ぞいにずーとサイクリングして、オールドタウン、チャイナタウンとみてきました。5日間で、メルシー、ボンジュールの発音だけは上手くなりました。






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Last updated  2010年06月04日 09時49分40秒
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