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2004年09月16日
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この本が面白いと知人が教えてくれました。もし、みんながブッシュマンだったら・・・その後にはどんな言葉が続くのでしょう。みんなが狩猟民族になる、とか。山羊を連れて移動するとか、そんなことしか頭に浮かばず、この本の内容を想像することはできませんでした。

子ども向きの本らしいのですが、結構分厚くて、400ページ以上あります。

やっと探し出して図書館から借りてきて、一気に読んでしまいました。そして次の日、私は一日中寝ていました。ブッシュマンのガマ(神霊)に取り付かれたのかと思うくらい疲れ、虚脱感に襲われてしまったのです。

この本は、ブッシュマンの研究者である菅原和孝さんが、ボツワナに出かけてフィールド調査をして彼らと交流していく様子を、障害児を持つご自身の家族の話も交えて一冊にまとめてあるのです。

毎年調査に出かけるカラハリに家族を連れて行った話、障害を持った兄を自然に受け入れている弟、親として、子どもの障害を自然に受け入れることができるようになるまでのこと、そんな家族とブッシュマンとの交流の話も面白いのだけれど、なんと言っても私がひきつけられたのは、ブッシュマンの1人、ヌエクキュエという男性によって語られた回顧録(?)です。

ダチョウの卵コイサンアニマル

ブッシュマンの水筒(ダチョウの卵)             ブッシュマンの木彫りの動物(イボイノシシ??)

自分の父親がライオンに食われて死んだ話、自分が素手て豹と戦いやっつけたこと、男の子が大人になるための儀式ホローハの詳細、夫婦以外の恋人関係を続けるブッシュマンの話など、珍しく面白い事柄がぎっしり書き込まれています。

そして、日本とは全く違う文化や習慣の中で生活して、全く違う感性を持ったように見えるブッシュマンですが、心はやはり私達と同じようなことで動き揺れる、そんな当たり前のことに、変に感動したりしたのです。

例えば、甘い蜂蜜を採った時にはやはり恋人に食べさせようとするし、その恋人に夫がいる時、その女性はまず恋人と2人でたっぷり味わった後、気がとがめるのか、ほんの少し自分の夫にも残しておいたり。人の心って、世界中どこへ行ってもそう変わるものではないんですね。



一昨年会ったのは、同じブッシュマンでも、ナミビアから移住してきた南アのブッシュマンです。サン民族、コイ民族と呼ばれ、今は保留地のテントに定住している人が殆どですが、一体この人たちとカラハリの人たちとは随分考え方も違うのでしょうか。

あの時、日本から来た少数民族と間違われ、たまたま行われていた世界少数民族会議サミットのプレイベントに出席してしまった私です。見えない糸でブッシュマンの世界に引き込まれているのかもしれません。ボツワナやキンバリーを訪れる日がまた偶然きたら素晴らしいです。





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最終更新日  2004年09月16日 17時02分45秒
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