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2004年10月26日
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さて、先週の土曜日、くだんのレストランでお話会をしたのです。
しかも、朗読だけでなく、アフリカの素朴な楽器の伴奏つきです。
奏者は足助町に住む音楽家であり大道芸人であり、はたまた瞑想家でもあるサットさん。

ひょうたんを木琴の下につけたバラフォン、親指ピアノ“カリンバ”、バオバブのシェーカーに木の実で出来た鈴、そして金属パイプの鉄琴のようなもの、果ては赤ちゃん用のラッパまで・・・

前日にリハーサルをして、どこで音を入れるか確認しあいました。以前同じ話をしたときは、バラフォンの音が気になって朗読できなくて、2,3ヶ所にとどめて貰ったのに、今度は違います。

バラフォンの音が低く流れると読みやすかったのです。後で聞くと、私の音域に合った音を出したからだそうです。邪魔をしないよう、本当に効果を出してくれました。

さてお話の方は、もう殆どあたまに入っていたのですがもう一つ自信がなく、本を片手にやったのですが、とてもいい調子で始まりました。

3歳のいたずら坊やがいて心配しましたが、聞きながら、反応してくるのです。「だれが?」とか「どこに?」とか、話をちゃんときいているのです。最初の話は大成功。

ところが、大人に聞かせたい「かまきりと月」はやはり3歳には難しかったみたいです。私の目の前に来てふざけたり、楽器をさわって音を出したり。



いたずらっ子を連れ去った大人が、彼を説得している声が気になり、(ああ、放っておいて欲しい)、そう思った瞬間、だれかがあくびをしました。

(退屈なのかしら)と不安になる私。(そんなはずはない、他の人は熱心に聞いている、集中しよう)そう思ったとたん、今度は誰かの携帯がなりました。

その人があせって止めようとした時、メニューを書いた黒板に触り、それが倒れかけたのを別の人がハッシと手で支え、その一部始終に気を取られた時に一瞬声が止まった私は、まだまだ未熟者なのでした。

15人定員のところ、全部で20人も入ったお客さまたち。未熟なトチリも気にせず、静かに聴いてくれたのです。その心優しい感想は、“新鮮だった”のだそうです。





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最終更新日  2004年10月26日 14時52分00秒
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