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ikiによるアフガン紛争史を通して読んだ感想を書きます。米ソ両大国がアフガンをダメ場にするという戦略を実行した結果、本当のダメ場になってしまった。これがアフガン紛争史の本質ではなかったか、と私は思います。旧ソビエトにとってはイランのイスラム原理主義がソ連邦に及ばないためにアフガンがイスラム原理主義に染まるのを回避したかった。アメリカはイランとパキスタンが共産主義化するのを防ぎたかった。米ソ両国にとってはアフガン自体はどうなってもよかった。自分の地にしようとは思ってなくて相手の地にならなければそれでよかった。アフガンをダメ場にするという一点で米ソ両国の利害は一致していた。ダメ場だと思っていたらテロリストの砦になっていました。(爆)ダメ場でコウが発生して、潰すのに何手もかかってしまった。アルカイダが消えた事が確認できたら、もうカルザイなんてどうでもいいってのがアメリカの本音でしょう。1975年に南ベトナムのチュー政権を見捨てたように。以上が私の感想です。おやすみなさい。P.S.もしかしたら北朝鮮をダメ場として放置するという一点で米中両国は一致してんじゃないの?
2011.01.17
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Wikiを見てまとめてみました。1919年 独立 王国となる1933年~1973年 ザヒル・シャーが国王として統治(アフガニスタン王国)1973年~1978年 ムハンマド・ダーウード首相 (アフガニスタン共和国)1978年~1979年 ヌール・ムハンマド・タラキー大統領(人民民主党の書記長)(アフガニスタン民主共和国)1979年 ハーフィズッラー・アミーン大統領(KGBによって担がれ、消される)ソ連が侵攻した直接の理由は、アミーン大統領がイスラム宗教色を強めたために共産党への裏切りと見たソ連が消したためである。アミーンがイスラム宗教色を強めたのは独裁者と愚民政策としての原理主義の相性が良いためであろう。パキスタンのジアウル・ハク独裁下で原理主義組織タリバンが生まれたのも同じ理屈だ。「宗教は民衆のアヘンだ」とマルクスは叫んだが、マルクス主義もまた宗教であり為政者にとっては民衆を欺くための手段にすぎなかった。→スターリン崇拝1977年にはじまったイラン革命、イスラム原理主義の台頭はソビエト共産党を否定するものであったから、それがソ連邦に侵入するのを阻止するために水際作戦をとらざるを得なかった。アフガン侵攻はソビエトにとっては自衛戦争だった。ソビエトはアフガンを東欧諸国のような衛星国にする意志はなかった。今の中国が北朝鮮を緩衝地帯として放置しているような関係だった。1979~1986年 バーブラーク・カールマル革命評議会議長(KGBによる傀儡政権)1986~1992年 ムハンマド・ナジーブッラー大統領(KGBによる傀儡政権)1989年にソビエトは完全撤退したが、ナジーブッラー政権への支援は続けていた。しかし1991年12月ソビエト連邦解体によってナジーブッラー政権は存在理由がなくなってしまう。1992~1996年 無政府状態。軍閥が割拠していた。1996~2001年 ムハマンド・オマル師(タリバン政権)パキスタン軍とアルカイダのウサマ・ビン・ラディンが実質的支配者2001~現在 ハーミド・カルザイ大統領(アフガニスタン・イスラム共和国)アメリカによる傀儡政権、統治能力なし
2011.01.17
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ツイッター上で「米英がタリバンを支援してロシアをアフガンから追い出した」とか言う人がいて、違うだろ!!とか言う連鎖反応が面白かった。「ソ連のアフガン侵攻」とググルとWikiの記事がでた。Wikiには長大な記述があり、この複雑さは凄い。笑ってしまったアフガニスタン紛争は3つの時期に分ける事ができる1)ソビエトが侵攻して撤退するまで(1978年-1989年)2)ソ連軍撤退から2001年のアメリカ合衆国と有志連合諸国によるターリバーン政府への攻撃が発生するまで(1989年-2001年)3)(2001年-)アフガニスタン紛争_(1978年-1989年)長大な記述の中で「ソビエト連邦軍はなぜ撤退したのか」だけを読んだ。(以下、抜粋)ソビエト連邦軍はゲリラに対して決定的な勝利を得られないまま1989年に全面撤収する。# ソビエト連邦側では1万5千人が死亡し、7万5千人が負傷した。アフガン人はソ連兵の100倍も死者を出した。# ソ連側の費用は1986年のドルで計算して一年におよそ200億ドルかかっており、ソ連の財政を圧迫した。# ソ連は占領経費の増大によって冷戦の継続が不可能となり、ペレストロイカによって路線を大幅に転換する。# 冷戦終結と改革開放によって、アフガン撤退からわずか3年足らずでソ連崩壊に至る。アフガニスタン紛争_(1989年-2001年)この第2期も複雑なのよねぇ。アフガニスタン紛争 (2001年-)、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者として指定された「アルカーイダ」の引き渡しに応じなかったターリバーン政権に対し、アメリカ合衆国が主導する有志連合諸国および北部同盟(2001年以降はアフガニスタン暫定政府、2004年以降はアフガニスタン政府)が「不朽の自由作戦」に基づき、アフガニスタンにおいてターリバーン勢力、アルカーイダ、およびその他の武力集団との間で行われている武力衝突を扱う。(このタイトルの長さ、どうにかして)
2011.01.17
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よくあるネタですよね。でも原価とは商品そのものの製造原価であって、他の多くの経費があります。まず従業員の給与、制服、店の地代家賃、備品や製造機械等の減価償却費など多くの店を維持するための経費があります。広告宣伝費や新商品の開発費用なども間接経費に含まれます。商品の製造原価は何のために計算するかというと、店全体の損益分岐点を計算する上で変動費として計算するために算出しているもので総コストとは全然違う数字です。10年ほど前、マクドの店内でバンズ(バーガー類のパン)の納品伝票を拾いました。パン1個は11円80銭で48個入りのケース1函566円40銭で納入されている、と知りました。
2011.01.17
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市職員労組と激しく対立していた竹原市長が落選し、西平新市長が当選した。37才の養鶏業経営者はどんな市長になるのだろうか?見物である。私は心情的には竹原前市長を応援していた。が、今回落選したのはよかったと思う。竹原氏が再選されても膠着状態が続くと予想されたからだ。阿久根市民が新市長を選んだのは竹原氏の改革の意志にNOを突きつけたのではなく、現状を打開するために新しい市長に期待したのであろう。ただ新市長は竹原氏が任命した幹部を解任するという。幹部は自分から辞表を出したのに受理しなかった、という事はもしかして市職員労組の傀儡かも・・竹原氏は隠されていた現実を暴露し、問題を提起した。それだけで竹原氏が市長になった意義はあった。竹原氏は疲弊する市民を省みず高額の報酬を得ていた市役所の連中の実態を暴露した。市民の平均年収が190万円で、市職員の平均年収が610万円。市の税収が20億円しかないのに市職員の給与が年27億円・・。過去10年間に40人の市職員が家を新築したが新居はほとんど阿久根市外に建てられていた。退職を目前にした市職員は近い将来、阿久根市が財政再建団体に転落すると予想して、大幅な住民サービスの低下を予期して自分から逃げ出していたのだ。自分さえ退職金を受け取ってしまえば後は野となれ山となれ・・という幹部職員たち。こういう腐りきった自治体って結構あるんじゃなかろうか。竹原前市長が在職した2年半の間にも阿久根市の状況は悪化していた。リーマンショックによってアイワ・パイオニアなどの工場が閉鎖された事、税収が落ち込んだ事、新幹線が鹿児島まで開通したためにJRの在来線が縮小され阿久根市へのアクセスが悪くなった事などがあった。反市長派は「悪いのは市長だ」と言い続けていたが誰が市長であったとしても諸問題は発生していた。果たして新市長に難局を打開することができるだろうか?阿久根市の竹原劇場はまだまだ続く、と予想される。竹原氏は落選したとはいえ45%強の7600票を得ている。竹原陣営は名古屋の河村市長みたいに市議会リコールを通す力がある。西平新市長と市議会の出方次第ではいつでも爆弾は炸裂する状況にある。
2011.01.17
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日本社会には現実とはほど遠い美しい建前を掲げる傾向がある。外交などの場において戦術的に意図してやるのは構わないのだけれど、無意識のうちに真剣にやってしまうと戦前の八紘一宇や大東亜共栄圏のように国家を破滅に追いやりかねないのだ。とくに法律に関して、建前(条文)や立法の趣旨と現実が乖離しているのを放置するのはマズイ。端的な例は憲法第9条である。日本の法人税法が多国籍企業への課税に対し、全世界所得課税・外国税額控除方式をとっているのも現実と乖離している悪い例なのだ。司馬遼太郎氏が1970年代に日本の土地投機は奈良時代に起因していると指摘した。大宝律令(701)によって、土地は原則として公共財産であると規定した。これ現代の中国と同じなのだ。国民は口分田を国から借り受ける権利がある。一方で納税・公共工事・兵役の義務を負うという原則だった。しかし、三世一身法とか墾田永年私財の法ができて土地所有権が国家ではなく、寺社や貴族などに移ってしまい、私有が強く認められるという伝統ができてしまった。大宝律令は明治維新まで廃止されていなかったため、土地は公有という建前と正反対の現実が千年以上共存してしまった。これが日本人の法律に関する考え方を規定してしまった、と司馬氏は指摘した。憲法第九条があるのに自衛隊があっても矛盾を感じない国民性は千年の伝統によって育まれたらしい。法を重視しこれを遵守する姿勢がないと民主主義とか現代社会とか機能しないはずだ。法が現実と乖離しているのを放置していてはいけない。税法に限ってもヘンなのはたくさんある。その矛盾を最も巧みに付いてくるのは外国人と多国籍企業なのである。
2011.01.17
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現行の法人税法ではグローバル企業に対する課税が難しいのは何故か、をのべる。たとえばT自動車がアメリカに工場を作って現地生産する場合を考える。アメリカの自動車会社と同じ部品を使える部分は現地で調達する。しかしT社独自のエンジンやユニットは日本の工場から出荷した物を使う、と仮定する。このアメリカ工場の経営形態が1)T社が直接経営している場合2)T社が出資した100%の小会社が経営している場合3)現地の企業などなど多くの関係者が出資した会社が経営している場合によって経営の有り様も変わるかもしれないしアメリカの法律上の扱いが変わってしまうので当然課税関係は変わる。ところが、日本の現行の法人税法は全世界所得課税・外国税額控除方式だ。現地法人の経営形態が変わっても「実質的経済活動は同じであるから課税関係は変わらない」という考え方が日本の法人税法の考え方なのだ。これ昭和27年から変わっていない。いかに現実と乖離しているか・・車の実販売価格を 50,000ドル、1ドル85円、国内から供給した部品価格を 8,000ドルアメリカ工場での直接原価 15,000ドルアメリカ工場での間接経費 7,500ドルと仮定する。このアメリカ工場の経営形態が1)T社が直接経営している場合ならば、T社の粗利益は19,500ドルになる。しかし現実には2)か3)の現地法人が経営している場合がほとんどだ。現地法人が決算して利益に対してアメリカ連邦政府と州政府に税金を払い、株主である日本の本社に配当を支払う。日本の本社は現地法人との取引と配当を収益に計算して日本政府などに税金を支払う。ところが日本の税制は連結納税を認めていない。一方では全世界所得課税・外国税額控除方式なのだ。これは現地でいくら損しても日本本社の所得から控除しませんが現地法人が利益を出せば基本的に日本政府に対して納税義務を負うという、実に日本政府にとってムシの良い話なのだ。むろんグローバルスタンダードでない事は言うまでもない。私はグローバルスタンダードを無批判に受け入れよなどとは言わない。むしろ逆でもっと現実的な税制に変えないと実質的にグローバルスタンダードに取り込まれてしまう、と思う。
2011.01.17
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もとの話は、法人税率の引き下げによって空洞化が進むのを避ける、雇用の流出を食い止める事はできるのか、という話だ。野口氏は「日本は全世界所得課税・外国税額控除方式だから法人税率を引き下げても日本企業の税負担は変わらないので関係ないだろう」という。この点は大いに異論がある。「日本企業の税負担は変わるので法人減税は引き留め効果がある」と私は思う。私の主張は○グローバル企業に対する課税と国内企業に対する課税は分けるべきで、多国籍法人税という別の法律が必要だろう。あるいは法人税そのものを廃止するという選択もあり得る。○現行の日本の法人税は、全世界所得課税・外国税額控除方式なのだが、この法律に基づいて徴税する事は今となっては困難である。こと税制で最も深刻な点は、グローバル企業から税金が取れない問題だ。1989年には日本の税収は57兆円あった。2008年は37兆円しかなかった。税収が減った大きなの理由は3つある。1)国内産業の付加価値が減った。原油などの高騰によって日本から資源国への所得移転が発生した為。2)企業活動がグローバル化し、生産拠点が海外に流出したため3)グローバル企業への課税が従来の税法では実現しないため1)2)は日本の税制とは直接関係ない。ここでは3)の話をするけど1)~3)は密接に関係していて基本的に一つの問題であるとも言える。
2011.01.17
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日本の法人税の税率が引き下げられた。引き下げる必要があったかなかったか意見がある1)引き下げるべきという意見○韓国は15~20%、中国が18~25%なのに日本が35~40では空洞化するのは当たり前だ○先進国でも北欧など経済が好調な地域の法人税率は低い2)引き下げるべきでないという意見○日本の法人税は実効税率が低い。租税特別措置法など例外や抜け道が多い○中小企業はほとんど赤字で、大企業だけがオイシイ減税だ。民主党の菅内閣が法人減税を行った理由は、これ以上空洞化が進むのを避ける、雇用の流出を食い止めるためであろう。法人減税が雇用の流出を止める効果があるのかというとあんまりないという意見がある。池田信夫 blog : 日本の法人税率は高いか野口悠紀雄氏は、「日本は全世界所得課税・外国税額控除方式だから、日本の企業は生産拠点を移さない。むしろ移す理由としては、高い人件費と厚生年金保険料の雇用主負担9%。」と記している(ダイヤモンド2010年10月2日~超整理日記No.530~)「法人の実質税負担率は3割程度でしかない」野口氏・池田氏はA)日本の法人税率は、もともとあまり高くなかったB)企業が生産拠点を移す理由は高い人件費と厚生年金保険料の雇用主負担だろうC)日本は全世界所得課税・外国税額控除方式だから税的な理由で海外に行くのではない以上3つの事実を指摘し、これゆえに日本で法人税を上げても空洞化防止にはならないだろうと主張している。B)が空洞化の主たる原因であることは私も異論はない。私は池田氏・野口氏の論旨には全面的に賛成なのだ。ただしAとCの件については空洞化云々とは別の大きな問題点があると思っていたので、読んでいて引っかかったのだ。A)については一概に言えない。どこの国と比較するかで全然話が違ってくる。C)については大いに異論がある。A)とC)の税法の問題点について、次の記事にしたい。
2011.01.17
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【第9期正官庄杯・世界女流選手権戦】第7戦実戦(134~174手)死力を尽くした戦いが続いています。なんとか黒の鈴木さんが逃げ切りそうに見えますが・・終局図(280手完 白3目半勝ち)あの碁形から勝ちきれないとは・・・
2011.01.14
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【第9期正官庄杯・世界女流選手権戦】第7戦白は6連勝の文度媛さん。黒が日本代表の鈴木歩五段だ。第1図 実戦(1~33手)白24がムリだったでしょう。黒33で二子は動けない形。第2図 実戦(34~45手)白は強引に動き出したが打っただけ取られてしまった。鈴木さん大きくリード。第3図 実戦(46~63手)手負いの獅子となった白は転戦しました。黒の鈴木さんはとにかく安全に逃げ切りたい・・との思いがよーく現れています。上辺に二手かけて取りきったりして・・今までの6人がどんな負け方をしたのかを見れば・・いくら用心してもしすぎる事はないでしょう。第4図 実戦(63~80手)なんとか日本に一勝を!序盤から大儲けしたこの碁を勝ちきれないようでは何を言われるか・・・なんて鈴木さんは思ってたかどうか・はしりませんが白が模様を張って黒が消しに行く展開になりました。第5図 実戦(80~106手)ところが逆転の鬼が本領を発揮してしまった。白94から襲いかかってきました。黒99~101は鈴木さんに誤算があったのか?第6図 実戦(101~118手)どう見てもヤバいっす。第7図 実戦(119~133手)と思ったら、黒19からシノギがありました。今も逆転の鬼との死闘は続いています。これは凄い。棋聖戦とは違う意味でゼニの取れる碁ですね。
2011.01.14
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第1図 実戦(112~130手)黒の井山名人もたつく。白は中央の地が大きくなって盛り返した。第2図 ヘボの考えこんな事なら堅く守っておく一手だった。
2011.01.14
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午後1時から3時までの進行です。黒 井山名人(挑戦者) 白 張棋聖第1図 実戦(83~100手)白82のコウトリに対して黒83とサガリました。黒は85と左下隅を占拠し、白はコウの所を切る事なく86~88と低い所を渡る展開となりました。黒95・99と先手でコウを解消して・・さぞ井山名人は気分がいいでしょう。第2図 実戦(101~112手)101を1と表記黒1と薄い所を守りました。白は2~10と準備して12へ打ち込みました。盤面を見ますと右辺の黒地に対抗できる白地がありません。黒は左辺しか弱い所がないので、白は相当いじめないと勝負にならないと見えます。第3図 ヘボの考え黒は大いに優勢なんだから堅く守っておくべきじゃないか・・と思いますよね。
2011.01.14
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日本囲碁界の頂上決戦が始まりました。注目の第1戦。第1図 実戦(53~65手)黒 井山名人(挑戦者) 白 張棋聖55までが一日目です。白が60まで封鎖しました。黒61~63と白の目を奪いに行きました。白64とハネたのを見て私は??と思いました。黒が65に切れば中央の黒の捌きが楽になってしまうんではないか・・と思ったからです。第2図 実戦(65~78手)黒71コウトリ(67)黒の井山名人が順調に見えます。白66のオサエに対して黒67とコウを仕掛け黒69と75をコウダテにしました。白は72、78と受けるよりありません。第3図 私が予想していたの図黒79では1とキルと予想していました。コウは一段落でお互いの大石がまだ活きていないこの方面に焦点が移ると思っておりました。第4図 実戦(79~82手)黒は79~81と追及して白82とコウが大きくなりました。第3図の時点では黒はコウに負けて5子を取られても構わなかったのです。しかし追及した結果、黒にとっても負けられないコウになりました。大変な勝負所になったようです。ここで昼の休憩になりました。
2011.01.14
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【第9期正官庄杯・世界女流選手権戦】第1ステージ第6局(1月13日)は韓国・文度媛二段(19)が中国・宋容慧五段(18)を下し、6勝した。これもすごい碁だ。「友達がいなくなる碁」とはこういう碁の事である。こんな人とは絶対に打ちたくない。総譜(黒中押し勝ち)
2011.01.14
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ポルトガルの国債入札が無事に通過して安心感からユーロが買い戻されている。しかし長期的にはスペインという本丸がある。スペイン破綻ならユーロ消滅も-ノーベル賞のピサリデス氏(ブルームバーグ)な、訳でユーロ円で売りを仕掛けてみた。しかしそこから大きくユーロドルが上昇した。しもた、ドル円を売るのであった!と思う心の浅はかさである。幸いユーロ円は今のところ大きく裏返っていないのでどうなりますやら・・。
2011.01.12
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文度媛二段の快進撃が止まらない。第5局は白番の向井千瑛四段が見事な打ち回しで必勝の形勢になったはずだった。しかし文度媛二段は接近戦とヨセが強く、めちゃくちゃに粘り強い。日本と中国の選手はみな逆転負けを食らっている。これで序盤が巧くなったら手が付けられないだろう。ポイント図1黒1は9の二間トビがよかった。白2以下機敏に侵入し、向井さんがポイントをあげた。ポイント図2白1~3が向井さんが勝ちを決めに行った手。3子を犠牲に中央を切断し、見事に黒9子を取った。これで白の勝利は間違いなし。文さんの連勝は止まったかに見えたが・・終わってみれば、黒1目半勝ち。
2011.01.12
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ネット碁は一人の相手と1~2局打つと対局不可にして打ったばかりの棋譜を見直す。そしてなんてヘボいのだ・・とため息を付くのが常だ。会心の攻めが決まったとブログのネタにするのは10局に1局くらいしかない。ヘボの図1こう打つべきだったの図1ヘボの図2こう打つべきだったの図2ヘボの図3こう打つべきだったの図33つの間違いは、○自分の強い石から動いている○相手の弱い石に直接アプローチして助けてしまっている○自分の弱い石から動いていない石の方向を間違えている。読みの問題ではなくて局面を把握する注意力の問題だ。
2011.01.12
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囲碁の日中韓3カ国団体の対抗戦、第9回正官庄杯が始まった。韓国の19才、文度媛二段がめちゃくちゃに強い。----囲碁DBからの引用-----第1局(1月8日)は韓国・文度媛二段(19)が日本・青木喜久代八段(42)を下し、1勝した。第2局(1月9日)は韓国・文度媛二段(19)が中国・魯佳二段(22)を下し、2勝した。第3局(1月10日)は韓国・文度媛二段(19)が日本・知念かおり四段(36)を下し、3勝した。第4局(1月11日)は韓国・文度媛二段(19)が中国・李赫三段(19)を下し、4勝した。----引用 終了---青木さんとの碁は快勝で棋譜を見て驚いた。第2・第3局も凄いのだが第1局が鮮烈だ。第4局の棋譜はまだ見てません。第1図(1~20手)黒 青木喜久代(日本)白 文度媛(韓国)黒が打ちやすい序盤に見えたが黒19は20に守っておくべきだった。第2図(20~39手)白が二分されて攻められているはずだが・・黒は石は斜めに、白は石を縦に使っています。一般的には「捌く時は石を斜めに攻める時は石を縦に使え」と言います。第3図(39~71手)眼が無かった白の2つの石が黒の要石を先手で取って鉄板になりました。攻めていたはずの黒が63~71と眼を作らないといけないのでは酷すぎます。黒、惨敗と言っていいでしょう。この後、左辺での戦いでも白の攻めが決まって大石を取ってしまいました。
2011.01.12
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弟から電話があり18年勤めた会社を辞めたという。驚いたが、弟が家に来て話を聞くと・・こういうご時勢であるから厳しいかも知れないが彼なりの考えがあるという事で頑張って下さいというしかない。
2011.01.12
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東洋囲碁にはいろんな碁打ちがいる。酷い相手と酷い碁を打ったのでネタにする。第1図(実戦1~15手)黒15を見て、しばし悩んだ。「やるかぁ・・これを・・なんちゅうオッサンや」これが賭碁だったら私はオサエなかった。黒9や13の位置を考えれば相手にしないのが得策だとわかってはいた。だが・・腹が立ったので売られた喧嘩を買うことにした。第2図(実戦15~25手)マジでやるか・・。無理筋だと読んでいたとはいえ驚いた。第3図 参考図1こういうムチャクチャなオッサンは正面から相手にしないのが吉。地の損得なんて考えないで断点のない厚い形を心がけるべし。第4図(実戦25~44手)白44が私のミス。ノータイムでバタバタやったので攻め合い最短の手を打ったが隅の白は背中のダメが6つも開いているのでホウリコム意味はなかった。第5図 参考図2これなら99。9%オワっていた。実戦でも95%以上オワってるけど相手が投げてくれないのだ。第6図(実戦93~97手)もう信じられません。笑うしかありません。黒、執念の3手ヨセコウ!!攻め合いを逆転するためには巨大なコウ材が必要です。なんと出入り100目以上のコウダテを用意したのでした。第7図(実戦97~111手)見にくい絵ですみません。黒はとてつもない代償を支払って3つのコウダテを打ち、ついに攻め合いは逆転したのです。黒111は99の所へコウ取り。しかしもう黒にはコウダテがありません。白はどこでも2手打てます。ここで勝負を決める手は?第8図(実戦112~118手)白112~114が私の読み筋でした。黒113と白6子を取り、黒9子が生き返りました。しかし白は本隊が助かればいいのです。コウに負けた損は出入り35目程度で、右辺での黒の損は50目を下りません。しかも白118のサガリで黒の一団は死んでいます。トータルで白は45目くらい得をしました。
2011.01.08
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第1図(今の流行)最近この手が流行っています。韓国の強い人が打ったので皆さんマネをしているようです。25年ほど前にこの手を打たれた事があります。白はK大囲碁部の後輩で有名な方です。その時はなんかいかにもやる気なさそうな手に見えたのです。定先は手合違いだから何しても勝てると思ってるな・・とさえ思ってました。(笑)第2図(30年近く前に考えたの図)私が大学囲碁部にいた80年代は中国流布石全盛の頃で白番の中国流対策をいろいろ考えました。当時から左下を小ケイマジマリになれば下辺が戦いになってもOK・・という考え方はありました。第1図の星からの小ケイマジマリより小目からの小ケイマジマリの方が地に辛くて勝る。でもこの形になった事はまずありません。黒もこれが白の注文だ、という布石の常識は当時からありました。第3図(よく打ったの図)今の私は中国流ハズシなんてやりません。やりたけりゃやって下さいと思っています。でも大学2~3年の頃はそう思ってませんでした。公式戦の白番はほとんどこの布石だったような気がします。当時の私は部分的な戦闘で利益を得る事ばっかし考えていたような気がします。(笑)第4図(これもよくやったの図)2手目に小目を打つのはトッププロの実戦例が山のようにあります。だから相手の間違いをあまり期待できません。一番勝負では相手があまり経験のない自分の研究領域で勝負したい・・と考えたので目ハズシから打つのでした。黒5と入ってくれば大斜かハサミで対応しました。白6が私の愛用した手です。昔打った布石を今全然やっていません。理由は○中国や韓国の方は独創的な手をいっぱいやってくれるので、我が方から技を出すことがない○そもそも勝ちに拘る必要がない久しぶりに試してみるか・・と思っています。
2011.01.08
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明けましておめでとうございます。餅を食べる季節ですが「やきもちを焼く」という言葉があります。嫉妬するとか邪推するとか言う心境を表した言葉かと思いますが・・囲碁では相手の模様が大きく見える、地を囲われる前に侵入してやろうという方が多いです。この正月に打った私の実戦を紹介します。第1図この白さんは極端なやきもち焼きです。黒地が出来そうな所にどんどん入ってきます。盤上広いところはいくらでもあるのに奇特な御仁よのぉ。こういう御仁は相手しやすい。どんどん我が方の強い所へ入ってきてくれるので、わが方が敵の勢力圏に入ってゆく必要がありませんから。第2図白は右下にも侵入し4隅を占拠しました。しかし・・黒必勝の碁形になっています。○白地が少ない。右上は7手で10目、右下は6手で10目の地を作っています。きわめて効率の悪い地の囲い方です。理由は黒模様に潜り込んで活きただけだからです。○兵力の分散白は6カ所に石が切れています。左下と下辺の石がピンチです。両方しのげるか疑問ですししのげたとしても中央から左辺に巨大な黒地ができるのを阻止できないでしょう。序盤は自らの勢力圏を広げるのが基本で、早いうちに敵陣に突入すると全局的に薄くなるのでいけません、という当たり前の話でした。第3図2局目の序盤です。白10~14は異様ですね。黒は11~15と有り難く受けておきました。白の滑り込みは、黒9と締まった時点で既にこの地域が黒地になったという錯覚によると思います。模様ができた事と地として確定する事は全然違うと私は思っています。白は寄せたつもりかも知れませんが、わが方は打ち込みの可能性がある所を先手で補強できて有り難いと思っておりました。黒11~15の3手によって上辺や中央が厚くなった利益は見た目以上に大きいのでした。序盤から焼き餅の手を打つと全局的に損をします、という意味で前局と同じです。第4図2局目の16~85手までです。白が悪くなったのは白23から強引に取りにいった作戦が破綻したからです。白は厚くなった黒の☆3子の周辺に打たされて自らダメを走った結果になりました。なぜ、こうなってしまったのでしょうか?第5図もし☆の石がなかったならば普通に白1~3と打てたはずです。こう打ったら☆の交換が大悪手になるから強引な取りかけを白は打たざるを得なくなったのです。結局、☆の滑り込みが敗着だったわけです。
2011.01.08
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