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2011.11.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『片目のどじょう・上三川落城伝説』



 澄んだお堀の水の中に、鯉がいた。

 目を凝らしてみると、小さい魚のようなもんが、泳ぎ去っていった。

お堀の鯉



 「めめっこいな~」


 ほげほげ~ っと見入っちゃったっぺ。




 古い場所や、昔からのこる地名には、面白い伝説や悲しい言い伝えってのがあるもんなんだけど、上三川城にもあんだよ。

 上三川城落城に関わる、伝説なんだど。




 内容が、まちまちなんだ。


 歴史に残っている事実と、同じだったり、違うとこもあんだどもな。

 まあ、このへんは伝説だから、ちょこっと目をつぶって、大目に見とこれね。



でな。どんな話かっていうとな。




《その1》「片目のどじょう」


 慶長2年(1597)上三川城に、めんこい姫君がいたんだ。

 真岡城主・芳賀高武、が嫁に欲しいって言って来たんだけんどな。

 姫君には、好きな人がいたんで、ことわったんだと。


 そこに宇都宮氏の、跡継問題が持ち上がったんだ。

 で、養子をとるって話になった。


 真岡城の芳賀高武は、反対派。上三川城の今泉高光は、賛成派。




 姫君のこともあって、怒った芳賀高武は、上三川城に夜襲を掛け、落城さしちまったんだっぺ。


 姫君は、刃物で首を突いて、死のうとしたんだども、手元さくるっちまってな。片目を突いちまった。

 その後、お堀に身を投げて、自害したんだと。


 それ以来。

 お堀のどじょっこは、みんな片目になっちまったって、言い伝えなんだ。





 最後もな。好きな武士と一緒に、お堀に身を投げた、って説も、あるんだど。




《その2》「片目のどじょう」


 話の主人公は、姫君じやなくって、今泉高光の奥方さまだった、って話だべ。

 あとの部分は、ほぼ同じ。

 最後は、高光と供に、御堀に飛び込んだっ、てことになってる。




《その3》「片目の魚」


 主人公は、姫君。

 んで、内容は、ほぼ《その1》と同じなんだどもな。


 攻め込んできた芳賀高武の軍勢と、姫君が一騎打ちするって話なんだ。


 姫君は、なぎなたを振り回して、応戦。

 片目を弓矢で射抜かれて「無念!」とか言って、御堀に飛び込んだんだと。




《その3》は、造り話だべな~。


 せめて、姫君を守る武士、ってことにしとけばよかったのに。


 これじゃあ、伝説じゃなくって、コメディ時代劇になっちゃーべ。


 題名も「どじょう」から「魚」に変更されちまってるしな。


 どじょっこも、魚だけんどな~。

 だども、お堀の魚っつったら、鯉が思い浮かぶんじゃないかな。

 そんじゃあ、だめだんべ~。




「当事者のどじょっこは、どう思ってっかな」



 って、御堀の中を覗いてみたけんど、片目のどじょっこは、姿を見せてくんなかった。

 鯉が、口をぱくぱくさせてるだけだったっぺ。





 (栃木弁:注) めめっこい=かわいい(県北)

         めんこい=かわいい(県南)

         ほげほげ=ぼけっと

         どじょっこ=泥鰌


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最終更新日  2016.10.29 00:22:36
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