PR
Keyword Search
Calendar
Comments

Kapuahaulaniです。ハワイ王朝を知りたいならば、彼らが住んでいた
宮殿に行くのが最も手っ取り早い方法ですよね。今も尚、ホノルルダウンタウンの中心に当時の姿そのままに残されている イオラニパレス
。
メリーモナーク(陽気な王様)の愛称で、親しまれていたカラカウア王と
その妻、カピオラニ王妃、カラカウア王の妹で、ハワイ王朝最後の王女となった
リリウオカラニ女王が実際にここで生活をし、色々な出来事を経験し、
最終的にはアメリカの侵略に流血を避けた女王はこの宮殿の2階の自室に
幽閉されたと言う歴史の全てをこの宮殿ツアーでは垣間見る事が出来ます。
ツアーは午前中で終わってしまう為、なかなか訪れる機会がなかったのですが、
オーディオツアーは午後もやっていると知り、前回、やっと参加する事が出来ました。
予想以上に素晴らしい内容で、お部屋一つ一つで何が行われていたのか、
歴史的事実と照らし合わせた、かなり詳しい説明があり、まさに自分が
その時代にそこで王家の人々と一緒に生活をしていたかの様な錯覚に陥る感覚を
味わって来ました。
室内は全部、現代では保護植物になっているコアウッドで造られている為、
ツアー客はまずこんな可愛らしいスリッパをコアを靴底で汚したり、傷つけないように
履かせられます。写真の様に、靴の上にそのまますっぽりと履くそうです。


右の写真は宮殿内部の見取り図です。写真上から1階、2階、地下の間取りが
お部屋ごとの簡単な説明と共に描かれています。地下のギャラリー、使用人達の仕事場、
キッチンなども勿論見学出来ますが、このスリッパを履いて見学するのは
王家の方々がお客様をもてなした1階の4部屋と、プライベートな生活をしていた
2階の7部屋になります。
宮殿内での写真撮影は勿論禁止されていたので、ギャラリーショップで、
室内写真も出ているハワイ王朝の歴史が描かれている本を購入してきました。
今まで読んだどの本よりも、歴代の王族の事が分かりやすく、(しかも簡潔に)
説明されている本で、すごくお勧めです。その中から何枚か内部写真をご紹介します。

左が購入してきたハワイ王朝の歴史の本です。まず宮殿に入ると、右の写真の様な
ピカピカに磨かれたコアの床と大きな階段が迎えてくれます。壁には歴代の
王族の肖像画が掛けられていて、それらの説明も一つ一つ聞く事が出来ます。


上がツアーの最初に訪れる王座の間です。ここで各国の著名人達が集まり、
眠らない舞踏会や、王族との謁見がいつも行われていたそうで、その向かい側に位置する、
下の写真の食堂、正餐の間と呼ばれていたお部屋で、素晴らしいご馳走に
舌鼓を打ちながら、お喋りに花を咲かせながら、親交を深めて行ったそうです。
この客間にも色々な肖像画が飾られていて、説明を受けていると、本当に
自分がその方達と近しいような不思議な感覚に陥りました。
実際に歴史上の出来事が起こった場所を目にしながら、説明を聞くと、
あ~、あそこに王女が座っていたんだな~とか、妙に生々しく、タイムスリップをした様な
気分になります。
1階ではその当時では考えられない程、進んだ技術で造られたトイレやお風呂を含め、
9箇所での説明を受け、2階に進みます。2階はまさに王族のプライベートライフ
を彷彿とさせるお部屋やゆかりの品が満載で、窓から見えるキングストリートや、
(そのストリート名の由来もなるほど~・・と思われるような説明がありますよ)
その向こうに見えるホノルルハーバーの景色を見ながら、カラカウア王の死や、
リリウオカラニ女王の幽閉など、悲しい史実をしみじみと実感できる説明が
9箇所で受けられます。リリウオカラニ女王が幽閉中に縫いこんでいた
ハワイアンキルトの言葉を読んでいると、孤独と戦いながら、ハワイアンの人々の事を
心から愛し続けていた女王のお人柄が偲ばれます。
古の良きハワイアン王朝時代を体験できる、イオラニパレス。オーディオでも十二分に
堪能できますし、日本語版もありますから、次のハワイで是非とも訪ねて来てみて下さい!
Manoa 2019.03.16
from Hawai'i 2019.03.15
パンチボール 2018.10.22